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二の丸美術館

2012-11-10 20:47:26 | おでかけ
秋の夕陽を背負った掛川城


二の丸美術館に行ってきました。

展示スペースを観るのは初めて。

大人200円。(こそだて支援カード提示で160円か~~知らなかった)

土曜日は小中学生無料




現在の展示は「装身具の美」

江戸、明治時代の髪飾りや煙草入れなど、細密小物の展示です。

笄(こうがい)というもの、初めて知りました。

髪を結い上げる棒のようなもので、

髪を巻き上げたあと、片端を外して、

簪(かんざし)のように髪に挿す。

でもって、髪の正面には、お揃いの柄の丸櫛


女性物の模様は、植物と鳥。

男物の煙草入れやキセルの柄は、瓢箪、茄子、亀とか、七福神とか、

縁起物が多いような。

大振りな煙草入れは、伊達者と言われる歌舞伎役者や相撲取りなど

目立つ職業の人など、持ち物で商売(身分)の違いが一目瞭然。

そういう分別って当然だと思う。

安い格好してるのにバッグだけブランドとかって、お品がないよね。


ルーペで拡大しなきゃわからないような鎖の柄や、

野菜?の上に蟻が乗ってたり。

拡大鏡のようなものもなく、手元も暗かったと思われる時代に、

こんな細かいもの作るなんて、職人ブラボー。

実用性は二の次に小さい物、細かい物を、

職人の腕自慢として作ったとか。

今の時代には作れないものも多いらしい。


やっぱり女性物のほうが興味深く見ましたよ。

化粧ポーチや懐紙いれ。

夜が暗かった時代、部屋に彩りがなかった時代。

黒い髪に映える櫛、地味な着物の胸元からちらりと覗く小物入れ。

実用品の中の小さな色彩は、なによりも美しく見えたはず。

とても大事に使われたんだろうな。

持ち物が少なかった時代のほうが、モノに華がある。


これから、「しゃばけ」とか山本一力さんの小説読むときに、

小物を想像しやすくて楽しいなぁ。

じっくり眺めて1時間=200円の小さな美術館。

よい時間でした。

ちなみに今の展示は11月18日までだそうです。

時間があったらもう一度見てもいいな。