妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

本人の思い家族の思い施設の思い

2012-04-13 01:10:42 | アルツハイマー型認知症

平成18年デイサービスからグループホームに移転しました その時の記憶から。

グループホーム入所当初は要介護3で 運動機能は異常はなかった。

希望通りの調理の手伝いを仕事と思って 生き甲斐を感じていたと思う。

 

が、ある日 妻からトイレットペーパーを取り上げられた。

トイレットペーパーいじり 家でもデイでも 決して取り上げたことは無かった。

私もデイでも同じ考えでした。


取り上げることは本人に対して虐待することになりかねないと思っていた。

急にトイレットペーパーが無くなったことは 本人は頭の中は大混乱を

起こしていたと思う。


1日の大半 毎日いじっていた行為は 本人にとっては自己治癒行為だったのです。

トイレットペーパーいじりや カバンいじりで本人は 落ち着きを取り戻していたのです。

治療も兼ねていたのです。


私は直ぐに抗議しました。


グループホームの言い分

個室で紙を散らかすのは良いが リビングに出てきたときに衣類に紙の切れ端が

付いていたり床に落ちるから。・・・・呆気にとられた言い訳だった。

話にならないとおもった。

職員が皆そう思ってたわけではない。

この様な事象は 対処は単純な部類だと思うのに。

 

この職員は認知症の基礎的知識もない。

つまり この施設のレベルが疑われます。


これから 2年余り改善されなかった。

その間 雑誌を破いたり 紙を千切っていたと言ってました。


その2年後 ある日 施設の経営責任者と話す機会があり

この件を話すと大変驚いて今でもですか?と言われました。


その時点からトイレットペーパーは置くようになったが

もう いじる気力は無くなってました。


しかし 今思うと 総合的には皆様良く介護して下さったと思ってます。


介護の一つ一つの場面で 施設と家族の考えに温度差のあったのは

事実だった。


入所者全員 認知症患者で100人100色 共通するのは記憶障害があるということ

だけだと思います。