妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

集いの助言には禁句があります

2015-06-08 20:14:36 | 介護家族

12月に花をつけて冬期に成長しました。間もなく収穫…近くの農家の畑です。

妻はアルツハイマー病に侵されて12年になります。

特養に入居しています。

 

3年前から自ら何も出来ない全介助。

声は発しない

目は瞑ったまま

声を掛けても全く反応なし

排泄・入浴全介助

手足が拘縮して入浴は2人掛かりです。

 

アルツハイマー病は進行するのみで決して治らない、と理解していても万が一の奇跡を期待して

現在まで3日毎に昼食介助に通ってました。

 

何も反応がないのにスプーンを口に運ぶと、口を開けて出されたものは何でも食べ、40分位かかって完食。

この食事介助だけが唯一のコミュニケーションなのです。

 

意思の疎通が図れなくなって3年。

当然、会話も全くなく、目を開いて私を見つめたことも全くなし。

けれども、意思表示が出来ないだけで心で何でも感じ取っている筈だと、そう思っていた。

確かにこういう期間はあった!

 

3年前から妻のアルツハイマー病は最重度の段階だった。

今では、脳が完全に破壊された状態だと思うので私を認識出来ない段階になっていると思う。

ただ食べる機能だけは働いている・・・。

 

奇跡など起きる筈はないと思うと、妻の脳はアルツハイマー病により完全に破壊されてしまっているので

人格も破壊されてしまった!  これがアルツハイマー病の最終段階なのだと。

最近この様な思いに駆られています。

 

 

今日、認知症介護者の集い があり私のこのような今の心境を話すと、皆さん、

「奥さんは、旦那さんを分からない筈はない、心は生きています、ただ、表現できないのです」

と、慰め? の言葉を貰いました。

 

確かに、このような時期は長い間あった。

しかし、当の本人が確信をもって、しかも妻に限定して言ったこと・・・重度になって3年以上看てきた結論です。

介護家族会の相談会は、介護者の発言を全面的に肯定し 批判・否定する助言は禁句だと

身を持って痛感しました。

私は、妻は人格までも完全に破壊されてしまった、と言ったことが理解してもらえなかったのです