妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

認知症発症から現在まで(19年間)の経緯

2015-09-13 17:13:55 | 介護の回想

アルツハイマー型認知症の妻(80歳)は特養に入居中。(私は76歳)

3日毎の昼食介助は1回も欠かしてないが、最近は少しでもの改善が見られたことはないし、少しづつ症状が進んでいくのが分かります。

というか、老衰が目立ってきたようだ。

ので、改善の望みがないと認識してからは、ブログの更新が遅れがちになってしまった。

 

ここで、病状の経緯を少し整理してみます。

認知症と診断されたのは12年前ですが、それ以前8年前から異常な言動はかなりあった。

受診までに8年かかったことになります。

61歳の時点で異常が認められたことになります。

(これよりも3~4年前から異常があったような気がする)

 

妻のアルツハイマー病は徐々にではあるが確実に、一度も改善が見られず進行し、現在は全介助。

意思の疎通は図れない

目は瞑ったまま

声は発しない

私を認識出来ない

ただ、スプーンで口に運んだトロミのご飯・おかず・水分を口を開けて食べることは出来るが、最近咀嚼が弱くなり口から溢れてしまう量が多くなってきた。

 

私は今までに何回か心境に変化があったが今の心境は・・・。

アルツハイマー病は決して治らないと分かってからも万が一の奇跡を期待して、施設に食事介助に通っていたが、最重度段階になった今。

万が一の奇跡など決して起きないと自分に言い聞かせるようになってからは、 「どんな形でもいいからいつまでも生きていてほしい」 と期待するようになった。

以来、私は気持ちが落ち着いたようで、昼食介助の完食した日には帰路 安堵して里山の風景を眺める余裕が出てきた。

 

またまた、考えてもいなかった妄想が(空想と言うのか?)湧いてきた。

意思の疎通が図れない・私を認識出来ない妻がスプーンに盛ったご飯・おかずに反応してほぼ完食。

なんでも口にします…特に甘いものが好みのようだ。

食べることだけが生きがいのようだ

生きるために食べているようだ

私のただ一つの願い「どんな形でもいいから いつまでも生きていてほしい!」

この私の願いに応えるのみに生きているような?

こんな妄想が過ったのです

 

目を瞑ったままの無表情の妻を前に ありがとうと無言で心で伝えたが妻の表情には何の変化もみられなかった。

いつまでも口から食べられることを祈ってます。

明日も食事介助に行く日です。

無事に完食出来ればそれだけで十分です。