曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

綱渡り・・空中ブランコでした~~ 

2020-06-28 | 絵  ➅油絵

前回の記事で続き希望のリアクションボタンが多かったので、勝手に油絵週間として、夏のスクーリングで描いた静物画を1枚だけ載せたいと思います。

すべてはここから始まりました。

模造紙を4枚(だったと思う?)繋げて、そこに好きな色で、好きな筆で、心のままに線を書きなぐる・・・ それを別々に3枚書いて、提出。 思い切って自分を解放せよ・・・ということだったのでしょうか・・・??

作品は毎回、講義とスケッチを含めて3日で完成させることが要求されました。 用意されたモチーフを、自分の好きなアングルで描きます。 いい場所が取れればラッキーですが、なかなか思うようにはいかないことが多かったです。

形状や材質が異なるものの組み合わせは、それぞれをそれらしく表現しなければならず、大分てこずりました~~

 

講義は下のような板書と共に行われましたが、サッパリ頭に入らず、考えることは制作の事ばかり 時間内に描き上げることができるか、どうか‥等々

文字通り、綱渡りの3年間でした~~ 見出し画像の空中綱渡りの大蜘蛛とは全く異なる心細い状況でした~~(念のため) それでも、どこか心の中では楽しんでいたような気もします。 必修科目と選択科目のそれぞれに、レポートがあり学科試験があり、作品提出にスクーリングでの制作、勿論、再提出、再試験も当たり前にありました~~ いつもやらなければならない課題を抱え、四苦八苦でしたが、学ぶ楽しさを初めて味合わせて頂いた、と思っています。 若い頃のあの浮ついた学生生活は一体何だったのでしょう。 恥じるばかりです・・・

本校があった鷹の台へは、国分寺駅から美大前までのバスではなく、西武国分寺線に乗って鷹の台駅で下車し、玉川上水沿いの道を景色を楽しみながら大学まで約20分歩いて行きました~~ 丁度良いウオーミングアップになりました。

在学中はいろいろ予期せぬことが起きたりしましたが、なんとか卒業できて良かったです。 当時、通信教育課程の学生が卒業できるのは、全体の約3割だから、と最初の講義の時に教授から聞かされ、その厳しさに驚いたことを思い出します。 確かに、脅かしではなく、学年が進むごとに見知った顔がいつの間にか、見えなくなっていることは、珍しいことではありませんでした・・・

キャンパス内のスケッチをしていた時に見つけた四葉のクローバー・・

今も、押し葉にして、教科書に挟んであります

 

生涯教育として、シニアの間でもう一度学びなおそうという機運が高まっているようで、ムサビの仲間にも中高年の方々が大勢いらっしゃいました。 年齢を重ねたからこそ描ける絵があることも知りました。 かなり、いい加減な気持ちで入学してしまいましたが、今絵を描く幸せを手にすることができて、良かったと思っています。

 

退屈な記事に長々とお付き合いいただいて有難うございました。

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