例えばですよ、毎月のPOWDERでの定期ライブが終わった次の日は、朝目覚めたときに手のひらが少し腫れていて、ヒリヒリとするわけです。
POWDERのライブは殆んど10曲を3回ステージこなし、最終ステージはそれにアンコールがプラス1曲から3曲ぐらい演奏することが多いのだけど、最後はやっぱり張り切っちゃって、海老一染之助染太郎じゃないけど「今日はいつもより多めに回しています~!」って感じで目一杯叩いちゃいます。
そうして、全身の力を使い切って定例のライブはお開きになるのですが、心底くたびれます。
何となくここから言い方もかわっちゃうけど、カンベンしてちょ。
オレの使用しているスティックはヒッコリー製の15mmの太さで、ロック向けのヤツ。ヘビーなロックドラマーには普通の太さだけど、ジャズ屋さんとかポップス専門のドラマーにはどちらかといえば太目だと思う。まあオレはジャズマンじゃないし、ロッキンローラーとしてはこんなもんかなと思って20年以上使ってるけど、体調が非常に悪い日にはこれがけっこう重たく感じるのだ。
正直、そんな日には楽器屋へ走って細いスティックを買おうかしらん、と思うことがよくある。
で、このスティックを元気良く振り回した翌日は、当然のように手のひらはヒリヒリとして、「酔い」にも似た音楽現場の興奮が醒めた朝の、確かな充実感として感慨深いものがあるのだ。
ここで一言。
「ヒリヒリは快感なり」
さらに、パーカッションを叩いた後はこの比にあらず。
当たり前だけど、手のひらそのものでパコンパコンと革ものを叩いて音を鳴らすのだから、演奏直後から翌日までヒリヒリ度はかなりのものだ。
でも、これも慣れるものなのだ。
自分自身の経験から言うと、コンガを練習し始めた頃は、毎日1時間程度練習したのだけど手のひらは真っ赤っかで痛いなんてものじゃなかった。
しかも、叩く場所ってものの知識がなく試行錯誤で叩くから、ちっとも良い音で鳴ってくれない。
リム近くを叩くと高音で「カン!」って鳴ることがあるので、どうしてもそこを集中して思いっきり叩くので、リムの金属部分に掌や指の骨をひどく打撲し、どちらかといえば怪我というべき状態だった。
そんなことを数年は繰り返していて、何とか良い音が出るようになって、手の痛みが快感に変わることができるようになった。
わっちゃんの生前中、「THE WATTS」ではコンガを自由に思い切り叩くことができて、とても楽しかった。
手のひらの痛みが心地よかった。
しかし、彼が死んでからというもの、オレのコンガは特に意識したわけではないが、実家に持って行ってしまって封印してしまった。
去年の10月以来一度も叩いていない。
先週の“Play The Watts”で復活した「The Watts Tribute Bannd」では、スペース的にコンガを持ち運べない理由で、小さくて軽いいボンゴを持っていった。
しかし、ボンゴは今まで所持していただけで殆んど叩いたことがないから、全然鳴ってくれず、前々日の練習で手のひらと指を傷めてしまっていた。
でも、ライブが終わった後、まだ腫れが引かない右手のひらを眺め、ヒリヒリする痛みの中に、何となく充実感を感じたのであった。
また、しまいこんだ重たいコンガを引っ張り出して、昔のように1から練習してみようかな。
「The Watts」も、ひょっとしたらいつか復活できるかもしれないという夢を持って。
POWDERのライブは殆んど10曲を3回ステージこなし、最終ステージはそれにアンコールがプラス1曲から3曲ぐらい演奏することが多いのだけど、最後はやっぱり張り切っちゃって、海老一染之助染太郎じゃないけど「今日はいつもより多めに回しています~!」って感じで目一杯叩いちゃいます。
そうして、全身の力を使い切って定例のライブはお開きになるのですが、心底くたびれます。
何となくここから言い方もかわっちゃうけど、カンベンしてちょ。
オレの使用しているスティックはヒッコリー製の15mmの太さで、ロック向けのヤツ。ヘビーなロックドラマーには普通の太さだけど、ジャズ屋さんとかポップス専門のドラマーにはどちらかといえば太目だと思う。まあオレはジャズマンじゃないし、ロッキンローラーとしてはこんなもんかなと思って20年以上使ってるけど、体調が非常に悪い日にはこれがけっこう重たく感じるのだ。
正直、そんな日には楽器屋へ走って細いスティックを買おうかしらん、と思うことがよくある。
で、このスティックを元気良く振り回した翌日は、当然のように手のひらはヒリヒリとして、「酔い」にも似た音楽現場の興奮が醒めた朝の、確かな充実感として感慨深いものがあるのだ。
ここで一言。
「ヒリヒリは快感なり」
さらに、パーカッションを叩いた後はこの比にあらず。
当たり前だけど、手のひらそのものでパコンパコンと革ものを叩いて音を鳴らすのだから、演奏直後から翌日までヒリヒリ度はかなりのものだ。
でも、これも慣れるものなのだ。
自分自身の経験から言うと、コンガを練習し始めた頃は、毎日1時間程度練習したのだけど手のひらは真っ赤っかで痛いなんてものじゃなかった。
しかも、叩く場所ってものの知識がなく試行錯誤で叩くから、ちっとも良い音で鳴ってくれない。
リム近くを叩くと高音で「カン!」って鳴ることがあるので、どうしてもそこを集中して思いっきり叩くので、リムの金属部分に掌や指の骨をひどく打撲し、どちらかといえば怪我というべき状態だった。
そんなことを数年は繰り返していて、何とか良い音が出るようになって、手の痛みが快感に変わることができるようになった。
わっちゃんの生前中、「THE WATTS」ではコンガを自由に思い切り叩くことができて、とても楽しかった。
手のひらの痛みが心地よかった。
しかし、彼が死んでからというもの、オレのコンガは特に意識したわけではないが、実家に持って行ってしまって封印してしまった。
去年の10月以来一度も叩いていない。
先週の“Play The Watts”で復活した「The Watts Tribute Bannd」では、スペース的にコンガを持ち運べない理由で、小さくて軽いいボンゴを持っていった。
しかし、ボンゴは今まで所持していただけで殆んど叩いたことがないから、全然鳴ってくれず、前々日の練習で手のひらと指を傷めてしまっていた。
でも、ライブが終わった後、まだ腫れが引かない右手のひらを眺め、ヒリヒリする痛みの中に、何となく充実感を感じたのであった。
また、しまいこんだ重たいコンガを引っ張り出して、昔のように1から練習してみようかな。
「The Watts」も、ひょっとしたらいつか復活できるかもしれないという夢を持って。