今朝、コーヒーを飲みつついつものように朝刊に目を通していると、中日新聞の文化欄に「ジャズに見る文化のあり方」という表題のコラムを見つけた。執筆者は松原隆一郎さんという東大の教授である。
新聞に載る“ジャズ”という文字に、パブロフの犬的反応をしてしまうミュージシャンの端くれのオレは、いくら時間がなくてもその記事を隅々まで読んでしまうのだが、あまりの内容の面白さにコーヒーを吹いてしまい、新聞とワイシャツはシミだらけになっちゃった。。。
コラムの内容はというと、東京の新宿ピットインで4月に開催された「D-1ドラム選手権」についての興奮冷めやらぬ感想や、そこから見たJAZZという音楽への思い、日本の音楽シーンへの考察であった。
この泥臭く、画期的なイベントを企画したのが、知る人ぞ知る名物ジャズドラマー、「のなか悟空」氏である。
この人は、世界中にドラムセットをリヤカーなどで持ち運んで、どこでも演奏して回るというつわもので、“リズム&ドラムマガジン”誌に執筆もされていたので、ジャズドラマーでないオレも知っていたし、その生き方は真似ができないだけに憧れ且つリスペクトしていた。
そして、このイベントをジャズを愛して止まない松原教授が一部始終を見届け、そして審査員の一員としてドラム同士の“格闘”の勝負の行方をジャッジしたというのだ。
なんでも、このドラムバトルの凄さは、音楽ジャンルの壁も、上手い下手での評価も一切なく、「でかい音で、速く、長持間」叩くことを基本として、対戦相手を食ってしまうことが勝負の決め手であるということらしい。
そして、火の出るような名勝負が繰り返され、何とプロの名だたるドラマーを蹴散らして、我らが地元は豊田市のパンクロッカー「竜巻太郎」氏が圧倒的なパフォーマンスを見せて優勝したとのこと。
彼は、初戦から最終の5戦まで相手によって戦法を変えて勝負に挑み、プロのドラマーや評論家を唸らせる攻撃をしたという。
その模様は、のなか悟空氏のHPにも松原教授の手記が記載されているので参照されたし。
http://homepage2.nifty.com/nonakagoku/d1/
それにしても、愛知県の音楽レベルの高さもさることながら、この「竜巻氏」のドラミングの芸術性の高さというものに驚いた。まだ年齢は若いようだが、是非この目で見てみたいドラマーだ。
オレみたいなへっぽこドラマーは、万が一勝負させてもらう機会があったとしても手も足も出ないだろうなと思う。
なんでも、豊田市はパンクの聖地らしく、そのパンクロッカーは、ジャズの持つインプロビゼイションの創造性と破壊性に大いなる憧憬を持って音楽しているのだという。
そうなんだ。オレは、この短いコラムにとてつもなく大切なことを学んだ。
ジャンルなど、必要はないのだ。
きちっとした音楽は、そのように演奏しつつも、ドラマーたるものインプロビゼイションという武器を手放しては、人間が太鼓を叩く価値はないというものだ。
それならリズムマシンで充分だ。
ライブという格闘の場では、バンドメンバーや、観客、聴衆に対し、勝負を挑まなければならないのだ。音楽を創造できるのは人間だけである。
オレは、まだまだ戦うロッキンローラーでありたいなと思った。
新聞に載る“ジャズ”という文字に、パブロフの犬的反応をしてしまうミュージシャンの端くれのオレは、いくら時間がなくてもその記事を隅々まで読んでしまうのだが、あまりの内容の面白さにコーヒーを吹いてしまい、新聞とワイシャツはシミだらけになっちゃった。。。
コラムの内容はというと、東京の新宿ピットインで4月に開催された「D-1ドラム選手権」についての興奮冷めやらぬ感想や、そこから見たJAZZという音楽への思い、日本の音楽シーンへの考察であった。
この泥臭く、画期的なイベントを企画したのが、知る人ぞ知る名物ジャズドラマー、「のなか悟空」氏である。
この人は、世界中にドラムセットをリヤカーなどで持ち運んで、どこでも演奏して回るというつわもので、“リズム&ドラムマガジン”誌に執筆もされていたので、ジャズドラマーでないオレも知っていたし、その生き方は真似ができないだけに憧れ且つリスペクトしていた。
そして、このイベントをジャズを愛して止まない松原教授が一部始終を見届け、そして審査員の一員としてドラム同士の“格闘”の勝負の行方をジャッジしたというのだ。
なんでも、このドラムバトルの凄さは、音楽ジャンルの壁も、上手い下手での評価も一切なく、「でかい音で、速く、長持間」叩くことを基本として、対戦相手を食ってしまうことが勝負の決め手であるということらしい。
そして、火の出るような名勝負が繰り返され、何とプロの名だたるドラマーを蹴散らして、我らが地元は豊田市のパンクロッカー「竜巻太郎」氏が圧倒的なパフォーマンスを見せて優勝したとのこと。
彼は、初戦から最終の5戦まで相手によって戦法を変えて勝負に挑み、プロのドラマーや評論家を唸らせる攻撃をしたという。
その模様は、のなか悟空氏のHPにも松原教授の手記が記載されているので参照されたし。
http://homepage2.nifty.com/nonakagoku/d1/
それにしても、愛知県の音楽レベルの高さもさることながら、この「竜巻氏」のドラミングの芸術性の高さというものに驚いた。まだ年齢は若いようだが、是非この目で見てみたいドラマーだ。
オレみたいなへっぽこドラマーは、万が一勝負させてもらう機会があったとしても手も足も出ないだろうなと思う。
なんでも、豊田市はパンクの聖地らしく、そのパンクロッカーは、ジャズの持つインプロビゼイションの創造性と破壊性に大いなる憧憬を持って音楽しているのだという。
そうなんだ。オレは、この短いコラムにとてつもなく大切なことを学んだ。
ジャンルなど、必要はないのだ。
きちっとした音楽は、そのように演奏しつつも、ドラマーたるものインプロビゼイションという武器を手放しては、人間が太鼓を叩く価値はないというものだ。
それならリズムマシンで充分だ。
ライブという格闘の場では、バンドメンバーや、観客、聴衆に対し、勝負を挑まなければならないのだ。音楽を創造できるのは人間だけである。
オレは、まだまだ戦うロッキンローラーでありたいなと思った。