『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

中国からのお客様

2014年07月09日 | 保育
中国海南省海南島から
17名もの幼稚園の園長先生方が
当保育園を視察に訪れました。


幼稚園の園長先生方とそのご子息たち(夏休みなので)
添乗員さん、通訳さん
総勢30名のご一行でした。

海南島は「中国のハワイ」といわれているリゾート地
ここ長野県は、
3000㍍級の山々に囲まれた山岳県
雪を頂くアルプスは、
彼らの関心の的だったのでしょう。

日本の幼児教育(保育)も同様のようで
保育を参観しながら、
中国との違いに、驚きの連続のようでした。


今日はちょうど「歯科指導」の日で
子どもたちが話を聞く様子を見ていただきました。
歯科衛生士さんの話を静かに聞き
話の端々で反応する子どもたちを
興味しんしんで見ていました。


中国の幼稚園は、学校の授業のように時間の枠があって
詰め込み教育なのだそうです。
そうしないと、子どもが集まらないのだとか・・・・

ここに来る前に、
成田でもう一つの幼稚園を見学してきたそうですが
そこでも、幼稚園の周りの自然の中など
戸外で過ごす時間の割合がとても多いことに
驚いていました。
中国の幼稚園では、
およそ外に出て「あそぶ」などとは
考えられないことなのだそうです。

また、中国では「子どもを躾ける」ということを
一切しないようなのです。

歯科指導のあとは
いつものように「どろんこあそび」
それがまあ、彼女たち園長先生方には
驚異の連続!!!

「こういうことをして遊んでいることを
 親たちは知っているのか?」
    ・・・・・当然、知っています!
「着替えを手伝うお手伝いさんがいないのか?」
    ・・・・・????どういうこと?
「中国では、授業を教える先生と、
 生活全般を手伝うお手伝いさんがいる!」
    ・・・・・へっ?
    ・・・・・ふ~ん
「あの遊びは、どのくらいの時間、やっているのか?」
    ・・・・・子どもが飽きるまで、です。
「3歳、4歳、5歳、がなぜ一緒に遊ぶのか?」
    ・・・・・なぜ一緒に遊ばないのか、聞いてみたいくらい。
    ・・・・・小さい子は、大きい子のするところを見て覚えます。
         大きい子は、小さい子と遊びながら、
         わからないことを教えてやり
         できないことを手伝ってやりながら、
         自分より小さい子(弱い子)へのいたわりの気持ちが育つのです。
「勉強はいつやるのか?」
    ・・・・・幼児期に授業のような勉強は必要ありません。
    ・・・・・子どもたちは、遊びの中で
         工夫したり、考えたり、友だちと協力したりします。
         そういうことが、この幼児期にはとても大切だと考えているのです。

給食の時間に、当番の子どもたちがお手伝いすることや
食べた食器を自分で片付ける様子や
掃除をする年長さんの姿など、
日本では当たり前の姿が、
中国では、驚きの姿である、ということに
驚いた半日でした。


中国の皆さんから
たくさんのお土産を頂きました。




一緒に来たお子さんたち(小学生くらい)が作ったという折鶴
中国の国旗の折り紙でした。


国と国との間には
難しい国際問題がありますが
こうした民間のレベルでは、
とても親しい交流ができることに
少し安心しました。

スリッパのまま、外に出て行ったり
職員の机の引き出しを勝手にすっと開け、
カシャ、カシャっと勝手に写真を撮るという姿には
いかにも・・・・という思いも抱きましたが、
悪気のない、にぎやかな方たちで
楽しい交流ができました。
   
コメント (4)
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