『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

パンと電話

2019年02月05日 | 日記
母のところに行って、

リビングで話をしていると、

いつものおばあさんが出てきて、話に加わります。

話す内容は、いつもと同じです。

「娘さんかね。いいねえ。わしは、男の子が二人ね。」



そのおばあちゃんが今日は、

「パンを買いに行きたいんだけーど・・・」

「おばあちゃん、パン屋さんまで行くの?」

    (だけど、ここに入所している皆さんは、お金は持っていないはずだけど・・・・)


「わし、このごろご飯が食べれなくてね、パンなら食べれるかしらん?」

「介護士さんにお話ししたら? ご飯の代わりにパンにしてくださいって。」



「ここには、電話も有線もないの。都合悪いねえ・・・。」

「誰か、電話したい人がいるの?」

「ああ・・・、家にね。息子がいるはず・・・・

 今日あたり、来るって言ってたけーど」

     (う~んと、息子さんたちは県外じゃなかったっけ?)



母が入所したころは、

ずいぶんとしっかりしたおばあちゃん、と思っていたけれど

やっぱり、高齢者なりの認知症が進んでいるのかしら?

それとも、

来訪者の多い母のことが羨ましいのかも・・・・

1月だけで6日、延べ8人が訪問したのだから・・・・



おばあちゃんを刺激しすぎないように

母の訪問は、2週間に一度程度にしておきましょう。


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終の棲家

2019年02月05日 | 介護
母の施設に着いて、玄関に向かって行くと、

玄関先に霊柩車が停まっているのに気が付きました。



まもなく、

白い布に覆われたストレッチャーが出てきて

その後を、

施設の職員や介護士の皆さんが

大勢、出てきました。



今はなんだか、そちらに行ってはいけないような気がして

寒空の中でしたが、遠くのほうで足を止めて

お見送りが終わるのを待とうとすると

職員の一人が走ってきて

「どうぞ、後ろのほうから・・・」と、おっしゃるので

お言葉に甘えて玄関に入り、

職員の皆さんがお見送りする後姿を見ておりました。



この施設は、

母にとっては「終の棲家」になります。

「看取り」についても、どのように対応することを望むか

といったアンケートが入所時にあり、

それぞれの答えに対しての対応が、

案内パンフレットに詳しく書かれています。

そうしたことも含めて、それらを承諾して

ここに母をお願いすることに決めました。



いろんな方が入所されていて

子どもたちや身内が、市外や県外という方も

少なくない、と聞きました。

母が「最期」を迎える時

かかりつけの医師がそれを察知でき、連絡を受ければ、

30分あれば駆け付けられる場所です。

そんなことも、少し安心できる材料でした。



そして、家に戻るとき、

こんな風に大事に、厳かに送っていただけるのですねえ。


母の「終の棲家」は、

この上もなく、ありがたい

そして、あたたかい場所です。

母にも私にも。



お部屋の母は、まだまだ元気で

ちっとやそっとでは、

父のところには行きそうもありませんが・・・・・

いいんです、いいんです。

おばあちゃん、うんと長生きしてくださいね。

これからまだまだ、

そちらを訪問する孫や曾孫が大勢いるのだから・・・ね。









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今日の母・・・(器量良しの私)

2019年02月05日 | 介護
2週間ぶりの訪問です。

市の大きな病院は、インフルエンザの脅威的な流行により

「お見舞い訪問禁止」になっています。

「用事があれば、こちらからお呼びします。」、だそうです。

ニュースでも、

病院や高齢者施設から

インフルエンザ感染後の死亡事故が多発している、と。



心配しながら、母の施設に行きましたが、

感染に細心の注意を払っているものの

そこまで、管理は厳しくありませんでした。



「ここは、暖かくていいわねえ。」と私。

「ああ、寒いって思ったことはないねえ。」と母。



室温も、湿度も

注意深く管理しているのでしょう。



「ばあちゃん、顔洗った後とか、お風呂上りに 何か塗ってるの?

 おばあちゃんの肌、ずいぶんつるんつるん、しっとりだわねえ。」

「いんねえ、わし、何にも塗っとらんに。

 わし、もとから器量良しだもんで、わっはっは・・・」



母は、今日もご機嫌で元気でした。

施設にすっかり慣れて、

「主のような顔してるでしょ。」と介護員の方に訊ねると

「いいええ、お母さんはいつも穏やかで、私たち癒されてます。」

と、おっしゃってくださいました。

ありがたいことです。



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