
タイトルは、「私よ」という似顔絵です。
この方にはどんな言葉がふさわしいか考えました。
今日のタイトルも。「私よ」です。
電話をかけて、「私よ」という関係はなかなかのものです。
家族であれば、解ります。
名を名乗らぬ女性から、「私よ」と言われて会話が進むとは考えにくい。
あれこれ記憶を呼び覚まし、特定の女性をイメージしたのでしょう。
さて、「私よ」とささやいたご婦人も、
ちょっと前のことを話し始めました。
楽しかった。ありがとう。
共通の話題があるもので、話は謎めいて盛り上がっていきます。
二人ともすれ違いで他人どおしであることに気づかない。
こんなことがあるのです。
世の中は恐ろしい。
「俺俺詐欺」の女版でしょうか。
そうではありません。
「私よ」の女性も番号違いの電話をかけていることに気づきません。
二人は、再び(??)会う約束をしました。
熱い吐息と共に。
男がやっと気づきました。
吐息の感じが違う。
どうして、伝えたらよいのやら。
ちょっとの間、会話の停滞。
あれ、女性も気づきました。
このあと、電話の双方で赤面。
大人の対応で、二人とも切り抜けられました。
夜のしじまにあったような、なかったような話でした。
かきつばた 菖蒲と違う どうしよう
2017年6月2日