
せつない想いは届いたのでしょうか。
ねえこっち向いて。
りんごでジャムを作りました。
この時期のりんごは、本来の甘みが少ない。
砂糖とレモン果汁で甘みと風味を足してやっとできます。
モテナイ君(青りんごは未熟品で酸っぱいだけ)と完熟りんご(甘すぎる)を
合わせたジャムは美味しい。モテナイ君は、煮ても溶けないでつぶつぶで残る。
このつぶつぶと酸味が、完熟りんごの甘みをより一層引き立てます。
今日のタイトルは、「甘い関係」です。
愛し愛されて一緒になります。
一緒になれてしあわせと、結婚式で披露します。
皆が祝福します。自他ともに認める「甘い関係」です。
あなた稼ぐ人、私使う人。
あなた作る人、私食べる人。
と生活が始まります。
バランスが崩れるのは、子どもが出来てから、
仕事が忙しくなってから。
役割を再確認します。
ほころびが出始めます。
ここが正念場でした。
甘い関係は、本来の甘みを失っていきます。
そのままを受け止めるしかありませんでした。
好きだと言ったことも、言われたこともいつしか忘れて一生懸命になります。
かすかすになっても、わずかな甘みは感じられていました。
ならばよかった。強烈な甘みは忘れてしまえばよかった。
岐路です。
出来ないことを代わりにやる。
やれる人がやる。役割なんか忘れてしまった。
いつしか、酸いも甘いも噛分ける人になっていた。
この花は 崖に咲きしも 寄り添いて
2017年6月4日