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絵のタイトルは、「いろいろとあらあな」です。
そうです。いろいろとあらあな。
今日のタイトルは、「リストラ」です。
いわゆる、人員整理のことです。
私は、大きな会社のある部長から、「リストラ」の対象にしたと言われて会社を去りました。
人事部の方から、1ケ月猶予をあげるから次の会社を探してください。
この会社に入る前にいた会社に拾われた。いわゆる出戻りです。
実績を買われ、リストラにあった会社より給料は上がった。
給料をあげた奴は、お前ひとりだと同じくリストラにあった同僚から冗談を言われた。
10年後にまたリストラにあった会社の子会社に入社することになった。
かつていた本社での実績やリストラ後の仕事ぶりを評価されて子会社に入社した。
大きなプロジェクトのプロジェクトマネージャーとして採用された。
しかし、そのプロジェクトは日の目を見なかった。
私は、会社で唯一の食品担当の営業兼プロジェクトマネージャ―として活動した。
二週間に一回、後進のエンジニアーの教育(少人数でやるプロジェクト)も担当した。
やっと、一年後一件のプロジェクト(研究所のリニューアル)を本社の建築担当と一緒に受注した。
その年に、リストラを言い渡したかつての部長が、子会社の社長として就任した。
カッターが来たと社内では噂になった。
数か月後、多くの古参の仲間と一緒にリストラされた。
同じ人から二度リストラを言い渡されたのです。
一人エンジニアリングが評価されて、数か月後にはまた次の会社に好待遇で採用された。
一人エンジニアリングとは、社内のエンジニアーを使わずに協力会社のエンジニアーと協業することです。
さて、「リストラ」のこと。
私は、二回のリストラを経て現在の生活をしている。
40代以上の引きこもりの数が、200万人とも言われています。
この方たちは、多かれ少なかれ「リストラ」に会っていると推測します。
つまり、「使えないやつ」と会社からはじき出されて、転々と職を変え社会にも順応できなくなった。
定職につけないと、家族からも褒められない。
予兆はあった。学校でも友達がいなかった。休憩時間にはトイレにいたり、図書館で時間を過ごした。
兄弟と比較され、劣るところばかりを注意された。そして家族からも無視された。
多くの会社が、変人(今は使えないやつ)を抱えられない。
号令一下、全速力でスタートできる人ばかりをかわいがる。
全速力でスタートできる人は、学校の成績が良かったりコミュニケーションが取れる人のことです。
10年ぐらいは、その人たちが活躍する。
ナショナルブランドのうち、15-20%が生き残る。あとのブランドは消え去っていく運命にある。
次のブランドを作るとき、活躍するのは変人たちです。
今までの会社の価値観になかった(だから変人扱いされる)ものに注目している人たちだからです。
ニートや引きこもりにもそれぞれ理由がある。
次の世代を作る変人のグループかもしれない。
現社会に適応できないから、ひきこもりになるのです。
この人たちを救えるプログラムがあれば、会社のまた社会の起爆剤になるかもしれない。
地域おこし協力隊員のなかにも、大学生でありながら会社に就職したくない人や、
会社(ブラック企業が多い)のパワハラに耐えれなかった人たちが多くいる。
この人たちに、多くの自治体がチャンスを作っている。
プログラムがある自治体もあれば、隊員の実績と感性に任せたプログラムフリーの場合もある。
活躍の場を与えられ、そのまま移住する人も多くいる。
縁のない地域にきて、生まれて初めて「頼りにされる人」も少なくないであろう。
「ペースは自分で作れる」ことが、大きいことかもしれない。
それぞれの人に生き方がある。
社会は、画一的な生き方を求めてはいないだろうか。
それぞれの人の話を聞く場があるだろうか。
かけっこが遅くても勉強ができる。どちらもできないが、笑顔が素敵な人がいる。
笑顔もないが、夢中になるものを持っている。
大人は耳を傾け、それまでの知見で、それぞれの可能性を一緒に考えられないのだろうか。
その可能性を探ることが、社会の変革になるはずである。
働くお母さんのために、ゼロ歳保育が必要になった。
それまでの常識にはなかったことです。でも、長い年月をかけてできた。
共存から奪われない国造り、そして奪う側になると、富国強兵を進めてきました。
世界中でこの構図です。
日本は負けてよかった。多くの人が真実を知っていく。
では、どうすればよいのか次から次に難題が山積みです。
ほんの一握りのエリート集団では、けっして解決できないのです。
いろんな人が、堂々と生きていける。そんな国が地域が魅力的です。
私は、「リストラ」をされた。
いろんな束縛から逃れることができたと思っている。
いろんな生き方があると、遅かったが学ぶ途中である。
いろんな人を見ることができる。話を面白がることができる。
生きているからできることです。
まだ暗き よく通る声 なぜ今か
2019年8月25日