故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

広島生まれ

2019-08-06 00:29:20 | よもやま話

絵のタイトルは、「稲荷橋」です。
原爆投下直後のこの橋は、猿猴川はどうだったのでしょう。


私は広島生まれです。
故郷が嫌で、20歳の時東京に出ました。
嬉しかったかと言うと、そうでもない。
運よく広島の大学に受かっていたら人生は変わっていただろう。

今日のタイトルは、「広島生まれ」です。
今日は、原爆が投下された記念の日です。
四国五郎という画家が描いた絵や絵本の話を放映していた。
「黒い雨」というタイトルの絵は、亡くなった母とそばに佇む幼子を描いてあった。
被爆体験のない(シベリア抑留から昭和23年に帰郷)自分は、
被爆について語る資格がないと言った。
体験者と非体験者の違いを感じさせないメッセージ性の高い絵に驚いた。

戦勝国では、二発の原爆が戦争を終結させ平和な世界を実現したと、歴史で習う。
その国の置かれた立場で、戦争や原爆は取り上げられる。
私は、「広島生まれ」です。
広島は、仕事で訪れる世界や日本の都市と変わらなかった。
当事者意識はなかった。一人の女性と出会うまではなかった。

「ヒロシマ生まれ」とは、誰も書かない。
「ヒロシマ」と書くと、あの原爆が投下された土地という意味になる。
あるいは、原爆の恐ろしさを伝えるメッセージ性の高い意味を持つ。
年齢を重ねると、言わなくてもよかったことが、時として伝えなければならないことに変わる。
普遍性の映像や言葉を使って伝えることになる。

誰も体験しなかった事実だけが、驚きをもって迎えられる。
メッセージがあれば、強く印象付けられる。
驚きを感動に変える。
どう思うかが、重要なのである。

「故郷へ恩返し」というブログ名である。
故郷とは何か。探している途中である。

眠かろと 幼子あやし 我も寝る

2019年8月6日
コメント
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