故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

宝物

2020-10-10 02:20:43 | よもやま話

不法投棄を禁ずる杉木立の中に、「しょうじょうばかま」(絵のタイトル)はひっそりと生えていた。
3年前に、地域の友人に教えられ見に行った。
今年も咲いた。友人は知っていた。

絵のタイトルは、「昔からそこにいたような」です。
今秋も乱舞した。


NHKBSの深夜の番組で、徳島県の山奥で暮らす人々について視聴した。
害獣駆除をしている男性(50代)は、かつて蔦監督が率いた池田高校の野球部だった。
高校時代のほうが、今よりきつかったと言われた。
その経験があったから、今も頑張れる。感謝しかないとも。
山奥を人々が訪ねる。桜が咲いた。チューリップが咲いた。
なんとも、のどかな景色である。都会にはない。
桜もチューリップもここで暮らす人々が植えている。
今年はどれだけの人が見に来てくれるだろうかと、夫婦(80代)はチューリップを植えた。
そのチューリップの芽を野生の鹿が食べた。でも、無事に今年も咲いた。

今日のタイトルは、「宝物」です。
親が作ったゆずの収穫に、都会から子供や孫が帰ってきた。年に一度の農作業です。
子供の頃は、手伝いが嫌で仕方がなかった。年をとったら農作業が楽しいと、都会で暮らす子供が言う。

明日から酒田を訪ねる。大学時代の友人と飲み、ゴルフをするためである。
我が家の畑で収穫した野菜を土産にしたいと、恐る恐る友人に聞いた。
「もっけだの」(ありがとうと言う意味らしい)と答えた。
いくらか日持ちのする芋類(さつま芋、里芋、保管中のジャガイモ)と豆(インゲン)を収穫した。
里芋を今夜試食した。里芋は、親芋の周りに子芋ができ、またその周りに孫芋ができる。
親芋が一番美味しかった。新鮮だからだろう。親芋は市場に出ない。時が経つと捨てるもの。
カフェで焼いた栗入りパウンドケーキとフランスパンも用意した。
辛子味噌も追加する。

里山の風景や暮らしが、住民の「宝物」です。
故郷の山河が、こころの原風景だと言われる。
「宝物」だから、大事にし、守る。
都会で暮らすものは、近所の付き合いやお祭りが、宝物であろう。

ここでもいろんな行事がある。
今度は、何をしたらよい。とボランティア活動をする人々が積極的に動く。
それは、何百年と続いた奉納相撲と盆祭りである。
なぜか。
暮らしそのものであり、皆さんの「宝物」だからでしょう。

苦労して習得した言語能力(英語、フランス語、ドイツ語、中国語など)を受け継ぐことはできない。
親世代の苦労を子世代は継承できない。
AIは、過去のデータを記憶し進化させると言う。
人間は忘却の生き物である。だから、戦争はなくならない。
私は、それが残念だと考えた。

どうやら、違う。
刻まれたDNAが記憶する。進化の過程に生きている。
言語能力を習得するのに、子どもと外国で暮らす。
外国人と話し、異文化と交流する。
言葉は分からなくても、肌で価値観を感じることができる。
「宝物」は引き継がれる。

無駄な生き方もなければ、無用な自然も人々もいないはずである。
人々の「宝物」を奪うことはできない。形にないものだから。

桜愛で 父さん植えた 宝物

2020年10月10日
コメント
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