
絵のタイトルは、「去る者は追わず来る者は拒まず」です。
去る者は、背中を押してあげましょう。
来るものは、笑顔で迎えましょう。
そして、自分を許してあげましょう。(朝ドラより)
今日のタイトルは、「行ったり来たり」です。
ゴルフで、前の木の間を通してやろうと打ちました。
もちろん、木に当たって打った所より後ろにボールは跳ね返りました。
友人が池を越そうと、思い切りボールを打ちました。
100ヤード先の池に落ちたように見えました。
あろうことか、ボールが石に当たりティーグラウンドに勢いよく返ってきました。
何が起こったのか、一同唖然としました。そのあと、爆笑。
冬の寒い日、雨模様のなか、池越えショットを同じ友人が打ちました。
二人で笑いながら、50ヤード先の池の傍迄飛んだクラブを拾いに行きました。
ドイツ人の先輩が、アメリカ回りで日本に新技術を紹介するために来ました。
日本時間の日曜夜に電話をし、同日早朝のアメリカで受けてくれました。
ヨーロッパへ帰るのをやめて、アジア回りにしてくれました。地球一周です。
週の初めに、大手のビール会社にプレゼンし、同じ週の終わりに再度呼ばれ仮契約に至りました。
彼とは、家族ぐるみの付き合いになりました。
休日を挿む日本出張で来ていただき、横浜近辺の山や海を訪ねました。
英語が得意な私のかみさんも加わり、犬(名前はジン)連れで横浜から鎌倉まで山伝いに歩きました。
初声海岸で、夕暮れ迄まったりと過ごした。
私がドイツに行くと、彼の家に招待されました。
彼の奥さんが、キャベツの漬物に肉を入れ煮たものを食べさせてくれたりしました。
5月にジャンパーを借り、もう開いているビアガーデンで暖まるまでビールを飲みました。
彼が定年近くになった時、私の上司のスイス人が、少しゆとりあるスケジュールを組んだらと提案しました。
午前中にお客さんを訪ね、午後は富士山に行ったり、松島の島めぐりをしました。
沖縄では、残波岬を訪ね行きつけの店で、泡盛を飲みました。
ビール工場は、日本各地に散らばっており、夜は温泉に浸かり満喫しました。
ある日、彼が世話になった鎌倉に家がある商社マンの家を訪ねました。
彼は他界していました。浅草で、彼が和包丁を買った話をしました。
奥様は、10本に余るゾーリンゲンの包丁を出してこられました。
東西冷戦の頃、チェコに滞在し、西側で苦労して手に入れられたそうです。
今でも重宝していると話されました。きしくも、包丁の「行ったり来たり」でした。
「行ったり来たり」するようになると、互いの依頼ごとの優先度があがりました。
年初に約束した売り上げを達成し、翌年も続け、日本市場で8年連続して勝ち続けることができました。
彼は、ドイツで極東の同僚のためにバックアップしてくれました。
ドイツに行くと、ドイツ人の同僚がミスターと呼んでくれ、私の株は上がりました。
ミュンヘンでは、8000人収容できるビール村で、
1リットル飲んで、椅子の上で歌い、もう1リットルで机の上で踊りました。
3リットル飲んで、トイレに行き、小便が流れる樋の末端(足が短いため)で用をたしました。
トイレの帰りがけに、どこかのグループに飛び入りし、4リットル目を飲みました。
いつまでも帰って来ぬ私を心配し、彼が探しに来てくれました。
テーブルに戻り、日本の精米工場で一日半の引き渡し交渉を一緒に粘ったスイス人の友人と会いました。
招待していた中国人のお客さんと大いに盛り上がり、5リットル目を飲んだと思われます。
毎日の気持ちも、「行ったり来たり」です。
やるぞとハイな時もあり、今朝はいいかの日もある。
会社に行くと、山積みの難問を夜遅くまで片づけ、ぼろ布(ぎれ)のように眠る毎日でした。
ここでも、痛む筋肉をなだめながら寝床にもぐり、朝を迎えます。
台湾で、超臨界炭酸ガス抽出技術を応用した精米技術を世界で初めて導入した工場を訪ねました。
同行者は、沖縄泡盛協会のお歴々でした。中国から来るはずのドイツ人の博士は来なかった。
予想される質疑応答を、前夜和訳英訳して準備しました。
ここでの「行ったり来たり」は、質問を受けて立つ中国人の博士と、泡盛蒸留会社経営者の応酬でした。
博士は、そこまで専門的に説明しなくてもとやっと翻訳しました。
そんな深い話を聞くのと、大汗をかきながら翻訳しました。
夜の飲み会で、協会の面々は「行ったり来たり」の「お通り」(エンドレスの飲みまわし)を始めました。
飲んで口上をたれ、次のものも受けて立つ。ウイスキーの空瓶が2本になるころお開きになりました。
協会の会長に、部屋に呼ばれ、新技術を導入したいからお前の見積もりの半額で請け負えと言われました
この「行ったり来たり」は、受け入れることはできないと断りました。
もういい、帰れと機嫌を損ねてしまいました。この会長は、公私ともに飲み仲間にしてくれました。
女癖が悪かった。
「行ったり来たり」でよいのです。
気持ちのぶつかり合いが、旧知の仲となります。
忖度など、微塵もありません。言葉の壁もない。
どこまでできるか、日々自分に問いかけています。
後家の家に行ったり来たりして、「お父さん、今度いつ帰ってくるの」と言われ、やめる。
そんな日まで、頑張りましょう。
やじろべえ 行ったり来たり 吊るし柿
2020年10月21日