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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

剪定

2023-08-19 08:05:11 | よもやま話

絵のタイトルは、「島の景色」です。
こんな景色が見たいから、雑木を伐り草を刈っています。
耕作放棄地や島の山の道路は、壁のようになり絶景が隠れています。
取り払って、素敵な景色を見たいだけです。


長老から松の剪定を頼まれた。
息子に頼んだが、上だけ切り残した。
補修してほしい。
息子ができなかったものが、私にできるかなと思うもののお請けした。

今日のタイトルは、「剪定」です。
庭(5mx10m)には、10本ばかりの木と垣根がある。
庭木は、松、くろがねもち、ソテツ、さるすべり、つつじ、さつき、椿と蠟梅である。
垣根は、杉、檜、べにかなめ、金木犀とまさきである。
庭師が植えた木とも思えなく、乱雑である。
石が庭を囲むように配置され、金がかけられている。
東大宇宙研卒で、JAXAの理事長をした息子が金を出したのだろう。
5年ほど放置された庭を再生(自分達流)するのに、2年かかった。
1週間かけて剪定した枝は、軽トラに山盛りでした。
再生した耕作放棄地に持っていく。
今は、乾燥しているので、雨が良く降るようになったら焼くつもりです。

父は、2000本の蜜柑を2年かけて1町歩の畑に植えた。
灌漑設備用パイプを全畑まで配管(水用、薬用)した。
養殖を始めたばかりの蠣業者に行き、コンテナいっぱいの蜜柑と蠣を等価交換した。
植えて、10年もしないうちにグレープフルーツ自由化で、蜜柑の値は暴落した。
今は、蜜柑の9割は枯れ、べにはっさくに転作した10本ばかりが残っている。
放置され、惨憺たる様であった。
蜜柑は、3年で枯れるが、八朔類は強かった。
蜜柑は実をたわわにつけ、養分を送り続ける親木と共に2年で枯れてしまう。
蜜柑は実を落とせないが、八朔は生き延びるために実を落とす。
届く範囲(2.5m)まで伸びた枝を切り落とし、葉が擦れ合い、光が届かない枝を切り落とした。
剪定した枝も、軽トラに積んで耕作放棄地に運んだ。

実家の庭も、家を隠すような壁となる木々で埋もれていた。
2週間かけて、剪定した。
これも実家の耕作放棄地に運んだ。

2年前に移住し、今はいない人の耕作放棄地の雑木(2反歩)は、3か月かけ切り倒し、1か月かけて焼いた。
出てくる新芽は刈り続け、根はいまだに掘り起こしている。

家を買ったら、不要なおまけ(畑と山)がついてきた。
戦前・戦中山のてんぺんまで芋と蜜柑が植えられていた。
山の畑は、猪が棲み、葛の根を掘り返し、クレーターだらけであった。
葛をはがすように伐り、雑木を切った。
他人の畑もついでにやった。
土砂崩れの原因となるからだ。
今年も続きをやらなければならないが、手が回らない。

年寄りがもうできないと、畑の管理を任された。
レモン、びわ、李、柚子の木とキウイが植えられていた。
どれも、これ以上伸ばせないと切り刻んだ。
1週間かけて、剪定した枝を焼いた。

「剪定」なんてかわいいものではなかった。
伐採・開墾のたぐいである。
おかげで、適した道具が増え、技量も上達した。
腕を見込まれ、耕作放棄地の雑木伐りと草刈りを依頼される。
誇り高き持ち主は、病気や加齢でもうできない。
お礼は、私のガソリン(アルコール)となる。

いつまでできるか、解らない。
アルコールが飲めるうちは、やろうと思う。
耕作放棄地の草刈りは、早春から晩秋まで続く。

2023年8月19日
コメント
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