絵のタイトルは、「よう来んしゃった」です。
お寺の裏の五輪の塔です。
さらに奥に行くと参拝者用のお堂がありました。
絵のタイトルは、「やることがいぱい」です。
誰かに話しかけられた。
まだまだ、やることがあるんじゃないと追い返されました。
二度、同じ人からリストラされました。
社内では、カッターと呼ばれる人でした。
今日のタイトルは、「リストラされなくて可哀そう」です。
なに、強がり言ってんだよと大向こうから聞こえてきます。
再就職もうまくいかず、家族を路頭に迷わせたと、嘆く方もおられることでしょう。
一回転職すれば強くなるものです。
リストラされても、さらに給料をあげてやる。
リストラ担当者は、使命感に溢れています。
カッターに選ばれ、自負心の塊です。
おーお、そうかい。
結局、カッターは残るグループに属しているだけじゃないか。
その後も淀んだ空気をいっぱい吸って、定年後もつるんでいる。
リストラされた。
拾ってくれた。
もう、用なしです。
こんな言葉を何度も聞きました。
次の会社が、よく来てくれたとはなかなか言わない。
前の会社とは違うよと、三年間は本業を任されない。
誰もがやりたくない仕事(赤字解消など)が回ってくる。
まだあるかい。
同級生の床屋に確認します。
本人があると思えばあるんじゃない。
と床屋が答えます。
透けて向こうが見える髪の毛のことです。
もらった不幸を、やらかした失敗を人々は嘆きます。
よくぞ耐えた。
リストラされたから、違う仕事も経験できたし、知らない土地にも行けた。
そして思いがけず、知り合いが増えた。
ずーっとあとから思うことです。
カッターには、わからないだろうな。
救いのない暮らしはありません。
給料が半分になっても、離婚をしても、ムショに入ったとしても、
生きる意欲があれば、たいていのことはできます。
捨てる神あれば、拾う神あり。
おかげさまで、面白おかしく生きています。
2023年8月3日