二十歳の時に故郷を捨てました。
故郷の桟橋です。
今の暮らしもいいけれど、帰ろかな。
借りたものを返せずにいます。
今日のタイトルは、「夢でかきましょう」です。
ませガキの頃、グラビアを見ながらやっていたことではありません。
だが、お世話になりました。
NHKのバラエティ番組に「夢であいましょう」があった。
1961年4月8日から1966年4月2日まで毎週土曜日22時台に生放送されていた。
番組の中で、「今月の歌」というコーナーがあって、数々の名曲が世に出ていきました。
上を向いて歩こう。こんにちは赤ちゃん。帰ろかな。などなど。
「夢であいましょう」という歌もあります。
歌:坂本スミ子
作詞:永 六輔
作曲:中村 八大
(前略)
夜があなたを抱きしめ
夜があなたに囁く
うれしげに 悲しげに
楽しげに 淋しげに
(後略)
永六輔さんはどんな気持ちでこんな歌詞を書かれたのか。
NHKのディレクターで、
「夢であいましょう」のADをされてた下川さんがあるインタビューで言われていました。
永六輔さんから、面白がることを教えていただいた。
永さんは、世の中で起きることに真摯に向き合ったから、面白がるという気持ちになったのでしょう。
私ごときに、永さんの向こうを張ることなんてできません。
今日のブログのことを気にしながら目覚めました。
うつろな時に見る夢は、ことごとく悲恋物語です。
「夢で書きましょう」が可能なら、ブログの記事は夢を思い出すだけでちょろいもんです。
さてと考えました。
悲恋物語は、すべて楽しい物語にすり替わってしまう。
私は、身が持たぬと恐怖感さえ持ちました。
「夢であいましょう」が、面白がるを基軸にしていたなら、
「夢で書きましょう」だって、そうであるべきです。
悲恋に真摯に向き合って、続くかもしれない悲恋物語の糧にしなければならない。
永さんの書かれた詩には、慰める言葉に励ます言葉が続く。
認め、面白がると言ってもよい。
なぜ。
ここで止まってしまいました。
思いめぐらしても、これぞと自分の言葉で表現できません。
人生を面白がる。
そうありたい。あきらめることもないし、焦ることもない。
こころ静かに想いを馳せたい。
捨てたけど 返すつもりで 帰ろかな
2021年3月13日
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