初恋の人の誕生日が、第二次世界大戦開戦の日。
妻の誕生日が、終戦の日。
単に覚えやすいだけの理由で、昨日は彼女の誕生日でした。
二人は、同じ大学の同じ学部に通った友達どうしでした。
よく覚えているわね。
なんとなく嫌味な妻の一言が突き刺さりました。
今日のタイトルは、「初恋の人」です。
生活力の伴わない頃に初恋をします。
初恋が通じても、結婚までの永い春が始まる。
初恋の人と生涯を共にする。
成長がないというか、魅力満点だったというか。
余人には、わからぬことです。
適わぬから初恋。
打算もあって、適齢期に誰かといっしょになる。
若いころは、同年齢の男たちより年上の旦那は頼もしく思えたので結婚した。
何十年も経ってから、自分より年上の旦那の衰えは早い。
若いころは、想像だにできぬこと。
初恋のイメージは、生涯続く。
どこか似た人に魅かれる。
自ら気づかぬが、そうである。
仕事と同じで、長い年月は一本の糸で結ばれるように人生は紡がれる。
人の好みは、変わらぬもののようである。
知らぬから初恋。
いつまでも幻想を描いていれば幸せというもの。
そんな風にも思います。
今一緒に生活している人と、同士のように頑張っている。
他の可能性を考えてはいけない。
あっちの水は甘くも辛くもない。
知る由もなし。
知らぬ故、数多の恋ができた。
透明な味の今がよい。
初恋の人は、長い髪を揺らしながら、夕日の当たる廊下を走っている。
寒空の 見上げる星に なに願う
2018年12月9日
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