プロジェクトの落とし穴は、数々あります。
中でも、針小棒大の現象です。
気になることが、どうしても大きく見えてしまうのです。
確かに、プロジェクトのボトルネックでもあるのです。
しかし、そのことが全体に与える影響はどの程度なのか
見えません。
気になるそのことがボトルネックのピークで、
どれほど足を引っ張っているのか探る必要があります。
私は、「加重平均」という手法をよく使います。
生産数の比率とそのボトルネック(生産時間、人のピーク、経費など)を
かけるのです。
単純平均ですと、その気になることが感じるのと同じ数字で表れてしまうからです。
例えば、工場を運用するとき、原材料費、製造経費(副材料費、
ユーティリティー費、修繕費など)、製造人件費、物流費、
リース費用(物品、建物、プロセスなど)、減価償却、間接経費(開発、事務など)と
振らせてみますとよく分かります。
この工場の運用を圧迫しているのは、何が要因なのか。
プロジェクトを遂行する上で、どこがCCP(クリティカルコントロールポイント)なのか
見極めることが、早く正解にたどり着けるアプローチです。
新しい工場のコンセプトを作成するときなど、模造紙に気になること
やらなければならないことを思いつくまま間にあっという間(約2時間)に
書き上げます。すべてインスピレーションでの作業です。
プロジェクトエンジニアーとしての度量がそのまま表れます。
書きとめた「言葉」に関連性がある場合は、線でつなぎます。
すべての言葉にそれをします。
そして、線が多いものをピックアップします。多く線が出ている言葉が、
そのプロジェクトの「キーワード」です。「キーワード」は一つか二つです。
そのキーワードをプロジェクトに関わる人たちに、内容説明の緒言として発表します。
キーワードは、プロジェクトごとに変化します。
プロジェクトが抱える問題が違うからです。
人の生き方にも関わる重要なことです。
気になることが、どうしても大きくのしかかってくるのです。
冷静に分析してみると、大したことではないことが多いのです。
気にするばかりに、大事なことを見落としてしまうのです。
苦しんだ末の自分なりの解決ソフトです。
2014年12月15日
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