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*2014年6月1日撮影
雑草の中の雑草、イネ科の植物はみな同じように見えてなかなか名前を特定できないもの。
見た目が他と明らかに違うものから覚えていきたいと思って、独特の姿をした草を撮影しました。
穂の姿がカラスムギに似ているような気がしましたが、同類のスズメのチャヒキだということが分かりました。
チャヒキというのはカラスムギの別名で、小さいチャヒキという意味のスズメノチャヒキだそうです。
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*2014年5月31日撮影
チャヒキは「茶挽き」で臼(うす)で茶葉を挽くことをさします。
カラスムギは穂の先に長い芒(のぎ)がありますが、この芒は水分を含むと回転する性質があります。
この動きによって地上に落ちた種自体が回転し、効率よく地中に入るのだと言われています。
芒によるカラスムギの種の動きを、茶挽きの臼の動きに例えたと考えられます。
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*2014年5月31日撮影
◯◯のチャヒキという名の植物はいろいろあるのですが、みなカラスムギに似ているということから名付けられています。
カラスムギがチャヒキ類の親分というわけです。
カラスムギというのは食用にならないという意味をこめてカラス用の麦というのですが、じつはカラスムギも食用になるのだそうです。
カラスムギを品種改良したのがオートミールをつくるエンバク(燕麦)で、マカラスムギとも言われます。
スズメノチャヒキはもちろん食用にはなりません。