さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ナミテントウ

2014-06-08 23:43:45 | 昆虫

*2014年6月8日撮影

 テントウムシが嫌いな人はあまりいないのではないかと思います。
 つやつやした赤い丸い体に黒い星、思い浮かべるのは星2つでしょうか、星7つでしょうか。
 この写真のテントウムシは黒い体に星2つ、それも丸い星でなくて欠けています。
 このテントウムシはナミテントウといいます。
 並だからいちばんポピュラーなテントウムシということです。
 ナミテントウと、赤い体に黒い星が7つのナナホシテントウが、テントウムシの2大勢力です。





*2014年6月7日撮影

 もう終わりかけのハルジオンの花にテントウムシが2匹。
 片方は黒い体に黄色い星が4つ、片方はオレンジ色の星が2つ。どちらもナミテントウです。
 ナミテントウには色々な模様のテントウムシが含まれています。
 色や星の数や星の形などが、じつにさまざまなのです。





*2014年6月7日撮影
 
 これは赤い体にたくさんの黒い星。これもナミテントウです。
 ナミテントウの模様はたいへんバラエティに富んでいますが、同じ種であるとされています。

 他のテントウムシは星の数を名前にしているものが多いようです。
 ナナホシテントウとかココノホシテントウとかジュウサンホシテントウとかです。





*2014年6月7日撮影

 さて、この写真はナミテントウの蛹(さなぎ)です。
 蛹は成虫より少し小さい感じがします。
 蛹になって1週間ほどはじっとしていて、成虫に羽化します。





*2014年6月8日撮影

 そして最後はナミテントウの幼虫です。
 親テントウムシが生んだ卵は数日で孵化し、黒い小さい幼虫になります。
 幼虫は脱皮を繰り返して大きくなり数週間で写真のように成虫より大きな幼虫になります。
 このくらいになれば蛹になるのも間近です。
 卵から成虫になるにはおおむね一か月と言われています。

 幼虫はアブラムシを食べます。成虫もアブラムシを食べます。
 もっぱら肉食なので作物の葉を食べたりはしません。アブラムシは害虫なので害虫を食べるテントウムシは益虫です。