*2014年6月24日撮影
梅雨らしく雨が降ったのもつかの間、昨日は真夏のような空が広がって、今日の午後も夏空になりました。
朝のうち、まだ曇っているうちに、鶴ヶ城公園を歩いてきました。
これはヨウシュヤマゴボウの花です。ちょうどいま花の頃です。
上向きの花穂に花がたくさんついています。
一つひとつの花の中心にある、グリーンのカボチャのようなものが雌しべの大もとである子房で、やがて黒っぽい実にかわります。
子房のまわりを取り囲むのは花弁ではなく萼片(がくへん)で、5個あるわけです。
*2014年6月24日撮影
ヨウシュヤマゴボウのヨウシュは「洋種」で西洋からの渡来種であることを示します。北アメリカ原産で明治初期に渡来したとされています。
ヤマゴウボウというのは根がゴボウに似ているということで名付けられた中国原産の薬用植物です。
ヤマゴボウのような西洋渡来種というので「洋種山牛蒡」です。
ヤマゴボウは薬用に栽培されますが、ヨウシュヤマゴボウは有毒植物で特に根は毒性が高いようです。
*2014年6月23日撮影
ヨウシュヤマゴボウは大きな草で、2m近い背の高さと太い茎が特徴です。
今はまだ花の色も穏やかですが、実はやがて濃い紫色に熟し枝や茎は真っ赤に変色して不気味な雰囲気の植物になっていきます。
その姿を見れば毒草だというのもたちどころに納得してしまう迫力があります。
秋になって葉まで赤くなって黒い実が垂れ下がる姿は、いよいよ不気味です。
冬には枯れてしまい、翌年また若い芽から育つのですが、花の頃のヨウシュヤマゴボウは穏やかな雰囲気の草です。