*2014年6月3日撮影
水辺に咲いているカキツバタを見ると、はっとするような瑞々しさがあります。
毎日の暑さのなかで、この青紫の花の色はきりっとした涼しさを感じさせてくれるので不思議です。
よくアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方が話題になりますが、ごく簡便に言うと次のようです。
外側の大きい花弁の基部に網目模様があるのがアヤメ、白い筋があるのがカキツバタ、黄色い筋があるのがハナショウブというわけです。
特にハナショウブは様々な色の花があるのですが、どれも花弁の基部が黄色いとされています。
ジャーマンアイリスとかイチハツとか、ほかの種類の花には該当しませんので念のため。
*2014年5月29日撮影
カキツバタという名前は「書き付け花」の変化したものというのが一般的な説です。
書き付けとはこすりつけて染めることを言い、カキツバタの花の汁を布にこすりつけて染める行事が昔あったのだそうです。
ただカキツケハナがカキツハタ(むかしは清音だったそうです)に変化するのは不自然とする見方もあって、語源はよくわからないようです。
漢字表記の「杜若」「燕子花」は、それぞれ違う花の名前で、誤用とはいえなぜカキツバタにあてはめられたのか不明です。
*2014年6月3日撮影
きょうはもう一枚おまけです。
ニホンカワトンボの雄の、翅が赤くなるタイプの成熟した姿です。
夢のように美しいというのは言い過ぎでしょうか。
私はこれ以上に美しいトンボを知りません。
翅の色の赤みが濃くなって、体には白粉を吹いて輝いています。