さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

モズ

2013-03-15 21:27:23 | 

*2013年3月15日撮影

 雪国の会津もようやく暖かくなってきたと思わせる、今日の陽気でした。それでもまだ急に寒い日が来たりするので、油断できません。
 
 ここ数日、モズの姿をよく見ます。
 モズは生きたトカゲやミミズや昆虫類、ネズミなどの小動物、小鳥たちまで、鋭いクチバシで襲って食べるので、獰猛な鳥とされています。
 獲物を物色しているのか、地面に近い所でなおかつ少し高い所(枝の先など)にいることが多く、したがって見つけやすいわけです。
 枯れて折れたヨシの茎のてっぺんに止まっているモズです。



*2013年3月14日撮影

 木の枝の間から、こちらを見ているモズです。
 正面から見る顔はちょっと変な感じです。目の所の黒い帯がはっきりしているのと、胸がオレンジ色なので、これは雄かもしれません。



*2013年3月14日撮影

 上の写真と同じモズだと思います。
 折れた木の先に止まって、まるまると膨らんでいます。寒いのでしょう。こうして見ると、獰猛さをうかがわせるようなところは感じられません。
 むしろ、可愛い小鳥といってもいい、姿形です。

 背景の白いのは雪です。まだたくさんあります。

ハコベ

2013-03-14 21:31:41 | 草花

*2013年3月14日撮影

 雪が消えて地面があちこちに顔をのぞかせています。
 たいていは枯れた葉がべったり張り付いたりしていて、見るべきものもないのですが、ところどころ緑の葉が育っています。
 そんな中に、花が咲いているのを見つけました。ごく小さい白い花で、よく見ないと見えないくらいです。
 これは、ハコベの花。ハコベラとして春の七草に数えられていますから、食用になります。柔らかい葉は小鳥たちの餌にもなります。
 小さな花びらは10枚あるように見えますが、V字形の花びらが5枚あるのです。

 今年初めて出会った野の花は、ハコベでした。


ダイサギ

2013-03-13 23:29:40 | 

*2013年3月13日撮影

 今日は、河原でダイサギに出会いました。
 白いサギ(鷺)を総称して白鷺といいますが、ダイサギ、チュウサギ、コサギの三種が代表格です。
 身体の大きさを称して、大、中、小なのですが、実は大きさというのは見た目の印象がずいぶん違うので、なかなか判別が難しいものです。
 コサギは夏も冬もクチバシが黒くて、足の先が黄色いので分かります。冬場はクチバシが黒いだけでコサギに決まりです。
 チュウサギは夏場に田んぼや草原で見ることが多いのですが、夏はクチバシが黒く、冬は黄色くなります。足は先まで黒です。冬のチュウサギの黄色いクチバシは先の方が少し黒いのがダイサギとの違いです。目先(目とクチバシとの間)は黄色く見えます。
 ダイサギは冬もよく見ます。チュウサギと同じく、クチバシは夏は黒く冬は黄色で、足は先まで黒。冬のダイサギのクチバシは、全体がきれいな黄色で、チュウサギと違います。もうひとつ大きな違いは、ダイサギの目先が青緑色をしていることです。



*2013年1月19日撮影

 ダイサギはじっとしていることが多く、近づくとふわっと飛び立ってはるか彼方へ行ってしまうので、おとなしい鳥という印象です。
 鳴き声を聞くこともめったにありません。
 民家の屋根にとまったこのダイサギは、ゴアーッと力一杯鳴いてから飛び去っていきました。
 頭の毛が逆立っているのが印象的です。



*2012年10月27日

 もうひとつ、昨年秋に撮影したダイサギです。
 鶴ヶ城のお堀に立っています。
 後ろにカルガモが一羽いて、水面がきれいに写ったので、私の好きな一枚です。

 

ヒメオドリコソウ

2013-03-12 21:47:13 | 草花

*2013年3月12日撮影

 ようやく雪が消え始めて、少しづつ地面が顔をのぞかせています。
 雪の下で耐えてきた植物が見えてきました。
 これは小苗の形で冬を越すヒメオドリコソウだと思います。丸いしわしわの葉が特徴です。




*2012年5月1日撮影

 ヒメオドリコソウというのはこういう花です、というわけで昨年の写真です。
 見たことがあるという方が多いのではないでしょうか。
 雪の下からやっと出てきた小さな葉っぱたちが、あとひと月ほどで可憐な花を咲かせます。

トラツグミ

2013-03-09 21:49:37 | 

*2013年3月9日撮影

 穏やかな暖かい日差しに恵まれた今日は、トラツグミに出会いました。
 杉の根元にたたずんでいました。独特の模様が、鱗を逆立てている魚のようにも見えて、すごい存在感があります。
 もっと身体が黄色く見える個体が多く、黒い模様が縞のようにも見えて、トラの名が付いているのだと思います。
 ツグミの仲間で、地上の昆虫類やミミズなどを食べます。

 夜、ヒー、ヒョーと口笛のような声でさえずるそうです。
 それはとても悲しげにも聞こえて、鵺(ぬえ)という恐ろしい怪物の声だとされたのだそうです。
 昼間見るトラツグミは、ギョットする姿はしていても、おとなしい鳥です。