さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

シャク

2014-05-16 22:09:42 | 草花

*2014年5月16日撮影

 今日は雨がちらつき一時雷が鳴ったりしました。
 雨になる前に撮った、すこし地味な花をごらんいただきます。
 セリに似た感じで白い小さな花がたくさん付く、1m程もあるけっこう大きな草。
 シャクといいます。たくさん群生するので、まあ雑草としてみれば、うっとうしい部類の草です。





*2014年5月16日撮影

 こういう感じで、ある程度の面積を埋め尽くすように咲きます。
 黄色い花が混じっているのはクサノオウです。





*2014年5月16日撮影

 風が強くてなかなか花を大きく撮影できませんでしたが、このくらいでも花弁の大きさが不揃いなのは分かると思います。
 花のひとかたまりはおおむね五角形になるのがセリ科の花だそうですが、この写真ではよく分かりませんね。
 その五角形の頂点にある花のいちばん外側の花弁が大きくなるというのが、シャクの花の特徴です。
 なぜ?というのは分かりません。
 
 

オドリコソウ

2014-05-15 22:07:10 | 草花

*2014年5月15日撮影

 オドリコソウが花盛りです。
 もっと小さくて花も葉も赤みを帯びているヒメオドリコソウはずっと早く咲き始めましたが、まだ咲いています。
 外来種であるヒメオドリコソウの方が多くて、オドリコソウはあまり目立たなくなってきています。

 花の形を、笠をかぶった踊り子に見立てたという、とてもいい命名です。





*2014年5月8日撮影

 花に近寄った写真。
 丸く並んだ踊り子に見えるでしょうか。
 なかなか、図鑑などに載っている、裾をひるがえした踊り子の姿をした花を撮影するのは難しいもの。
 手の感じもどうもいまいちですね。





*2014年5月14日撮影

 オドリコソウは花の色が白いものからピンクの濃いものまで色々あります。
 場所によって同じ色の花がまとまって咲いているようです。
 これは白い花の写真。
 まだ咲き始めのようで、踊り子たちがうずくまっています。

クマバチ

2014-05-14 23:40:12 | 昆虫

*2014年5月14日撮影

 桜が終わって、次々にいろいろな花が咲いています。ツツジやフジ、草花ではクサノオウやハルジオン、そのほかたくさん!
 そして蝶やトンボたちも姿を見せ、蜂も飛び回るようになりました。
 今日は、花にとりつくクマバチをごらん下さい。
 クマバチは大きいのでよく目に付く蜂です。
 ブーンという飛行音も大きいので、攻撃的ですぐ刺すという誤解が生まれていますが、クマバチは普通人を襲ったり刺したりしません。

 藤の花に取り付いているクマバチです。
 




*2014年5月14日撮影

 ツツジの花にもぐり込むようにしているクマバチです。
 雄しべや雌しべがまるでクマバチを搦め捕っているように見えます。

 ミツバチを扱った「みなしごハッチ」とか「みつばちマーヤの冒険」とかのアニメで、ミツバチの社会を襲う凶悪な集団としてクマバチが描かれて、多くの人がクマバチは同族のミツバチを襲う肉食の蜂と誤解してしまいました。蜂を襲う肉食の蜂はスズメバチ(たいていはオオスズメバチ)で、花の蜜や花粉を食べるクマバチはそういう行為をしません。人を刺すこともないので、安心してクマバチを見てほしいとおもいます。





*2014年5月8日撮影

 もういちど藤の花です。
 藤の花は花弁をしっかり閉じていて、クマバチの力をもってこじあけないと蜜を吸えないということになっているようです。
 藤の花が、花粉を運ぶパートナーとしてクマバチを選んだと考えられています。
 クマバチを選んだ花を「クマバチ媒花」というそうです。





*2014年5月1日撮影

 これはちょっと前に、グミの花に取り付いているクマバチを撮ったものです。
 逆光であまりよく姿が見えないと思いますが、横から見た姿をそれなりに感じてください。
 グミはクマバチだけでなく、マルハナバチなども受け入れているようで、いろいろな虫が飛び回っていました。

 

オニタビラコ

2014-05-08 22:24:36 | 草花

*2014年5月8日撮影

 タンポポ形の花だけれどごくごく小さい黄色い花の、オニタビラコが咲いています。
 ひょろっと伸びた長い茎の先端にたくさんの花をまとめてつける、ちょっと変わった草です。
 花は開いても7~8mmしかなくあまり目立つ花ではありませんが、つぼみの先端はちょっと赤く見えて、つぼみと花が同居している姿に風情があります。
 もう少しすると、開いた花は綿毛に変わって、花と綿毛が同居するようになると思います。




*2014年5月8日撮影

 タビラコというのは「田平子」と書き田んぼなどに根生葉が平たく放射状に伸びる植物をさしたようです。
 タビラコの大きいものというわけでオニタビラコとなったわけです。
 ところが元々のタビラコにオニタビラコの小さいものという、コオニタビラコという名前がついて、ややこしいことになりました。
 コオニタビラコは春の七草でいうホトケノザで、今の植物名でいうホトケノザとは違います。
 またキュウリグサも別名をタビラコといい、なかなか草花の名前も難しいことになっています。





*2014年5月8日撮影

 花がたくさん開くとこんな感じに華やかになります。
 それでも花が小さいのでよくよく見ないと分からないという雰囲気は否めません。
 よーく見て、こんなにいい花を発見して、密かに楽しむのもさんぽの楽しみです。
 

スジグロシロチョウ

2014-05-07 22:30:43 | 昆虫

*2014年5月7日撮影

 蝶たちが飛び回るようになりました。
 モンシロチョウが一番多くて、アゲハもよく見ます。小さい蝶ではルリシジミが地面すれすれを飛んでいます。

 今日もモンシロチョウの写真を撮りたくて、どこかにとまらないかと目で追いかけていると、タンポポの花にとまりました。
 少しづつ近づいて撮った写真がこれですが、モンシロチョウではないことがファインダーで見た瞬間分かりました。
 翅に黒い筋がこんなにはっきり見えていては、疑う余地がありません。
 これはスジグロシロチョウです。
 飛んでいる姿はモンシロチョウと区別がつきませんが、とまったときによく見ると翅に黒い筋があるのはスジグロシロチョウです。

 この写真は逆光気味のせいか黒い筋がくっきりはっきりしていますが、通常はこんなに黒くは見えません。
 スジグロシロチョウにはなかなか出会えないと思っていたのですが、モンシロチョウだと思って見ていたのかもしれません。