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胆嚢のお勉強

2011-02-08 13:13:17 | 日記


_/_/ 体内の濃縮タンク胆嚢 _/_/


(Ⅰ)胆嚢のつくり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

◆伸び縮みする袋状の臓器
肝臓の下に存在。
肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中より胆嚢管によってつながっている。
洋梨のような形状。
成人のそれの大きさは、縦10㌢㍍、幅2~3㌢㍍、容量30~50㍉㍑。胆嚢壁は薄く伸縮性があり、内側の粘膜は細かく深いシワが寄っている。



◆肝臓で作り出された胆汁が流れ込む


肝臓の右葉側で作り出された胆汁は右肝管を、左葉側で作り出された胆汁は左肝管を経て、総肝管で合流する。
そして、胆汁は総肝管を経て、膵臓で作り出され膵管を通ってきた膵液と混ざり、それが流れる圧力や、胆嚢が胆汁を押し出す圧力によって、扉のようなオッディ括約筋という筋肉が押し開かれ、出口であるファーター乳頭から十二指腸へ分泌される。
なお、オッディ括約筋は、十二指腸液の逆流を防ぐために存在。


(Ⅱ)胆嚢の働き
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①胆汁を濃縮して貯蔵
胆汁の90㌫以上を占める水分やその他の成分を吸収し、5~10倍濃縮する。黄色っぽい胆汁は黒っぽく変わる。

②胃で消化された食べ物が十二指腸に流れ込むと、十二指腸は脂肪酸やアミノ酸の刺激を受ける。すると、粘膜の細胞から、コレシストキニン(パンクレオザイミン)というホルモンを分泌する。これにより胆嚢は、筋肉を収縮し、胆汁を絞り出す。その量は喫食開始から1時間後に増え始め、さらに1時間後には最も多くなり、以降は徐々に減少。1㍑/日である。

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.┌┴───┴┐.
/ │胆嚢黄信号│ \
.└─────┘.
①胆嚢の大敵
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●多すぎる脂質
胆汁の成分の1であるコレステロールは胆汁酸とリン脂質の力で胆汁中に溶け込んでいる。しかし、コレステロールの割合が高くなると、溶け込みきれなかったコレステロールが少しずつ固まり、やがて、指で潰せる硬さの石のような固まりが胆嚢や肝管をの中で作り出される。※数㍉㍍~数㌢㍍
なお、分泌物などの成分が固まって石のようになったものを結石という。主成分がコレステロールのものをコレステロール結石という。
コレステロール結石は、脂質の多い食事を取る人や、肥満の人、ストレスの多い人にできやすい傾向がある。

②胆嚢の中に石ができる胆石症
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●激痛
胆嚢や肝管で作り出される結石の70㌫はコレステロール結石、残りはビリルビン結石など。胆嚢や肝管で作り出される結石のことを肝石といい、胆石が作り出される病気を胆石症という。胆石は、胆汁分泌時の収縮のはずみで動いて胆嚢管に引っ掛かることがある。すると、それを押し出すそうとしてさらに収縮するため、激痛を引き起こす。痛みは右側肋骨から肩にまで及ぶことがある。胆嚢が疲弊して弛緩したり、胆石が胆嚢のなかに戻ったりするまで1~3時間も続く。
また、胆石が総胆石管を塞ぐと、胆汁が肝臓を経て血液中に逆流するため、黄疸を引き起こす。
なお、胆石が存在しながら症状がみられないことも多く、「サイレントストーン」と呼ばれることもある。

●白い便
十二指腸で働いた胆汁のうち、ビリルビンは腸内細菌の働きによってウロビリノーゲンに作り変えられ、大部分が便とともに排泄されるため便には黄色っぽい色が付く。しかし、胆石によって胆汁の流れが滞ると便に色が付かないため、白っぽい便が出ることがある。

●胆嚢炎
胆石が胆嚢管や総胆管に詰まり、そこへ大腸菌が繁殖すると、胆嚢に感染して炎症が起こる胆嚢炎を引き起こすことがある。右上腹部が5~6時間激痛があり、腫れを手で確認できることがある。


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