さいきんの流星光
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この写真は、僕がいま描いている携帯エロ漫画
『夫の部下に力ずくで抱かれて…』の第13話のペンいれ風景です。

携帯コミックの編集さんから、

「フキダシは別に描いて、別レイヤーにしてほしい」

という要望をいただきましたので、
このように、フキダシと描き文字を別紙に描くようにしてます。

なぜかと言うと…、

どうやら、携帯コミックというものは、
画面の中に使う文字の大きさというのが
「これ以上小さくなってはいけませんよ」というように
決められているようなのです。
例えば、
大きなコマを携帯電話の固定画面に合わせて縮小した場合、
フキダシが小さくなり過ぎてしまう場合があり、
その中にセリフを全部入れようとすると、
文字を縮小しなければならず、
文字の大きさ規定に違反してしまうかも知れない、
という事なんですね。

だから編集段階で、フキダシを大きくしたりしたいので、
別に描いて欲しいという事なのです。

なので僕は、描いてますよ。
通常ならフキダシで隠れている部分の絵も。
フキダシが無いと、少しだけ大変です。

ま、文字の大きさの規定というのは、
携帯電話全体のものなのか、あるいは携帯コミック業界での規定なのか、
この携帯コミックを作っている会社内での規定なのかは知りませんが、
そういうシステムになっておるらしいのです。

もっと言うと、
男女のカラミのシーンでの液体の表示についても
面倒な規定があるようです。

汗、あるいは、その他の体液などの描写方法ですが、
携帯コミックでは、表示してはいけないようなのです。

しかしマンガが単行本化されたアカツキには、
それらは、通常のマンガと同じように
描いてもいいという事になっているんです。

だから編集さんは、
僕が描いた汗を、画像ソフトを使用して丁寧に消してから
携帯コミックとして頒布し、
単行本化するときは、
汗・液体アリのファイルを使って印刷するという作業をするようなのです。

ご苦労さまです。
そういう事を知ってしまうと、
汗を描きづらくなってしまうのが人情です。

聞いた話だと、漫画家さんによっては、
汗や液体のみを、別レイヤーに描いて、
編集作業を行いやすくしてる方もいらっしゃるとか。

これまたご苦労さまです。

だけど、今回僕も、それをやってみようかと考えております。

どうしても、ドゥルォーッドロドロ…という液体や
ドゥワアァァ…ッという汗などを描きたい!という衝動にかられたからです。

描くとなると、やはり編集さんのとてつもない苦労を考えない訳にはいきません。

「ああ、これを消すのは大変だろうな。
 僕が、別レイヤーにすれば、楽だろうな」

と考えてしまう訳です。

だから今回、初の試みとして、

汗&液体、別レイヤー化作戦な訳です。

少々面倒ですが、頑張りたいと思います。




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