地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

路線バスの旅

2006年05月14日 | Weblog
「週末はどこか郊外のお寺にでも行ってリフレッシュしたいな~」と言ってると、友達のHuongさんがCo Loaという、むかしむかし、そのむかし首都であったという場所に連れて行ってくれることとなりました。

予定では朝10時に出発するはずだったのですが、その直前から何故か急に嵐到来。
結局家で1時間ぐらいおやつなどを食べ、おしゃべりをして時間をつぶし、雨がやんだ頃に出発。

外に出てみるといきなり寒ーーーい!
もう夏だというのに、嵐が去った後は肌寒くなっていました。まだ風はびゅーびゅー吹いています。
そこで部屋に戻って着替え。
しっかり着込んで再出発。

まず、うちのアパートの前からバスに乗ります。
で、Kim Maバスターミナルという大きなバスターミナルに行って、乗換え。

路線バスに乗るのもなかなかいいもんです。
普段車から見るのとは違ったスピードで景色がみれます。
また、普段は足を踏み入れない地区も通るので、これまた新鮮。

窓の上にこのバスが通るルートが書かれています。



Huongさんの家の近くのバス停で一旦降り、上着を取りにHuongさん宅へ向かいました。
彼女の家は振興開発地とでも言うのでしょうか、綺麗に区画されたところに高層マンションが並んでいます。
17階建てのマンションの12階がHuongさんの家。
ちゃんとエレベーターもついた立派な集合住宅です。

家にはHuongさんのご両親、お姉さん夫婦と子供、お姉さんの旦那さんのお母さんが同居しています。(もうちょっといるかもしれないけど、少なくともこのメンバーは同居中。)
玄関を入ると広々としたリビングがあり、部屋は何部屋あるのか分かりませんが、結構広そうなお家です。
ベトナム人のお宅では靴を脱ぐものと思っていたのですが、こちらのお宅は土足でした。

お姉さんの旦那さんのお母さん(ややこしいな…)が、私を気遣って「ほら、日本のチャンネルがあるよ」とテレビでNHKを見せてくれました。
NHKを見せてくれる際、なぜかお母さんは「日本」を中国語で発音していました。はてな?日本語でも同じ発音だと思ったのでしょうか?
その後は私の超限られたベトナム語で苦しい世間話。
くくっ、やはり日頃勉強を怠っていることが悔やまれる。

Huongさんの姪っ子ちゃん(2,3歳)も人懐っこく、とってもかわいかったです!
準備を整えて2人で出かけようとすると姪っ子ちゃんも一緒に行きたがって泣いていました。
チクチク心が痛みながらおいとま。

さて、またHuongさんの家の近くのバス停でバスを待つこと十数分。
一向にやってこないので、「デウーホテルの前においしいパン屋さんがあるから、そこにパンを買いに言おう」ということになり、タクシーで移動。
人気のパン屋さんでおいしそうなバインミー(フランスパンのサンドイッチ)と牛乳、水を購入し、ピクニックの準備を整えて、再度バスを待ちます。
時刻表などはないので、目的のバスが来るのを待つのみです。
それでも大体15分ぐらい待てばやってきます。

まだ道のりは長く、ここからまた別の大きなバスターミナルへ行き、さらに別のバスに乗り換えてから1時間程です。

バスターミナルに到着。目的のバスが止まっていますが、運転手さんに「いつ出るの?」と聞いても、「さあ、15分後ぐらいじゃない?」と、超適当です。
その間にターミナル内で先ほどのバインミーを食べることに。

大抵どこの国でもそうですが、バスターミナルというのはあまりガラの宜しい場所ではありません。
バイクタクシーの執拗な客引きだけでなく、スリもたくさんいるようなので、Huongさんがしきりに気遣ってくれました。

バインミーを食べ終わり、バスに乗車。
しばらくすると出発しました。
ちなみに路線バスの料金は一律3000ドン。25円以下です。
車内には切符売りのお兄さんがいて、お客さんが乗ってくると切符を持って席までやってきます。
地元の人で通勤や通学でバスを利用する人は大抵定期券のようなものを持っています。

バスには大きいものも小さいものもあり、小さいバスの場合かなりボロボロで、ドアも手動でした。
切符売りの人がドア係もしていました。
やはり安いだけあり、かなり庶民的なのでしょうか、2万ドン札を出すと切符売りのお兄さんが偽札かどうか確かめるためにペラペラとお札を振って確かめています。
し、失敬な。2万ドンごときで偽札使うかー!と思うのですが、結構あるのでしょうね。

こちら、比較的大きくて綺麗なバス。



こちら、ボロボロの小さなバス。もちろんエアコンなし。


ハノイから北へ進んでいくと、田園風景に変わりました。
アヒルや牛、水牛がたくさんいます。
Huongさんが家から持ってきてくれた果物を車内でかじりながら、風景を楽しみます。
車内では大音量でクラシック音楽が流れていたかと思うと、なじか突然民謡に変わったりするところがベトナムチックです。

私達は終点で下車。
そこが目的の村です。

ほとんど人のいないのどかな田舎。



畑仕事をする人々と牛。


あちこちにジャックフルーツの木がいっぱい!


村には昔、王様だった人やお妃様だった人が祀ってあるお寺があります。
ここは土器や装飾品などもたくさん発掘されていて、考古学的にも重要な場所だそうです。
境内には博物館もあります。
Huongさんが王様やお妃様にまつわる伝説を語ってくれました。




お寺の本堂らしきところでは、近所の檀家さんなのか知りませんが、たくさんの人が集まり、尼さんがあげるお経に合わせてお祈りしていました。
私達も後ろに立って一緒に拝みます。
一応仏教のお経を読んでいます。
日本と違うところは、読経中かなり頻繁に信者の人々がお辞儀をすることと、拝む際に合わせた手を3回ぐらい振ることでしょうか。

ベトナムのお寺には、中国の賢人みたいな人の像が祀られていることが多いのですが、たまにいわゆる日本人にも馴染みのある「大仏さん」みたいな像も見かけます。(なぜかほっとする。)
日本と同じように、仏様も神様も混合で祭ってあることもよくあります。

お寺の中には案内人兼お寺を守っている人みたいな人たちがいます。
ここのお寺では派手なゴールドのアオザイを着たおじいさんが、お賽銭を強要してきました。。。

王様が矢を放っている像だそうです。


階段わきのドラゴン(?)


窓の装飾。


お寺の入り口にあるモチーフ。


この村にはこのお寺以外にこれと言ったみどころもないので、現地滞在は1時間程度。
またバスを乗り継ぎ夕方にハノイへ帰り着きました。

はぁ~、路線バスの旅もなかなか楽しいけど、体力のあるときしか無理っぽいです~。
疲れたぁ~。

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