地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

里帰り2

2008年05月31日 | Weblog
バンコクからはたったの1時間半ほどのフライトでベトナムはハノイへ到着しました。

ハノイのノイバイ空港は、2006年のAPECを機に入国審査場には窓口がたくさんできて時間が大幅に短縮されたのですが、問題はその先です…。

相変わらずバゲッジクレームでは1個しかないベルトコンベヤーから複数の到着便からの荷物が流れてくるので、自分の荷物が出てくるのが遅いのなんのって…。
せっかくスムーズに入国審査を終えても、ここでたっぷり30分ぐらいかかるんですわ。

ベトナム人や台湾人が周りの人を押しのけてベルトコンベヤーの最前列に乗り出し、ワイワイガヤガヤ口々に何か言ってます。
そして周りの人に迷惑がかかるのもはばからず、自分の荷物が来るとガーッと取りに行きます。

西洋人の中にもアジア暮らしが長いのか、それとも元々そういう土地柄の国出身なのか、他の西洋人に自分の荷物が当たっても「Excuse me」の一言もなく、とにかく自分の荷物をベルトコンベヤーから引きずり下ろすことだけに集中している人も見かけました。
そうだった。途上国ではたくましくないと生きていけないんだった。

かなり待ってようやく自分の荷物が出てきたので、到着ロビーを抜けてタクシー乗り場へ。
相変わらず白タクが声をかけてきますが、正規の空港タクシーも客引き合戦が相変わらずでした。

とりあえず一番手前のNoibai Taxiへ。
うわっ、やっぱり値段が上がってる。
1年前は11ドルまたは12ドルだったのが、今では14ドル。


1年ぶりのハノイの風景はそんなに変わってませんでした。
そして自分も車窓からの風景を見ても「きゃ~、懐かしい~」とか言う感動もなく、ごく普通にハノイに戻ってきていました。
もう完全に自分はベトナム人ではなかろうか。

唯一つ、すぐに気がついた変化はありました。
それは、バイクに乗ってるほとんどの人がヘルメットをかぶってること!

以前から法律はあったのですが、きっと罰則が厳しくなったのでしょう。
90%以上の人がかぶっています。
なんと画期的なことか!
思わずタクシーの運転手さんに「ねえねえ、みんなかぶってるよね!」と興奮して話しかけてしまいました。
意外と忘れてなかったベトナム語。

メットはかぶっていても、相変わらず道路を逆走する人とかはいました。

市内に入ってもほぼ全員がメット着用。
なんか、写真撮りたいぐらい感動するわ~。

でも親子3人でバイクに乗っていて、父母はメットをかぶっているのに子供はノーヘルというのは、ちょっと違うんじゃないかと思います。
国民は明らかに罰金を払いたくないからかぶってるだけだし、政府側も子供へのヘルメット着用を義務付けていないところが、両者がこの行為の正確な意図を理解していないことを物語っていますね。


さて、タクシーは以前私が住んでいたハノイタワーに到着。
まだここに住んでいる友人のNさん宅にお邪魔するのですが、肝心のNさんは海外出張中。
下手するとハノイ滞在中には戻ってこないかもしれません。
フロントで鍵をもらって、主人の留守宅を勝手に使わせてもらいます。

ハノイの街並みを見てもヘルメット以外には特に感動はなかったのですが、さすがに自分が住んでいたアパートに来ると懐かしい気持ちがこみ上げてきました。
知った顔のスタッフもいるし。

上から見た町の様子もあまり変わっていません。
近くに高いビルを建設中でしたが。






部屋に荷物を置き、一息ついたところで今夜ご飯の約束をしているMさんに電話。
Mさんは土曜日なのにハノイタワー近くのオフィスで仕事中でした。
ちょうど昼時だったのでランチを一緒に食べに行くことに。

「じゃあ10分後ぐらいに下で」と言ったものの、よく考えたら深夜便で到着した私は寝起き同然ですぞ。
思いっきりすっぴんだし。

顔ぐらいは洗っておかねばと思い、顔を洗ってコンタクトレンズを入れて、日焼け止めを塗って下に降りたらもうすでにMさんを待たせてしまっていました。
すんません…。

早速以前からお気に入りの超ローカル麺屋さんへ向かいましたが、なんとお店がなくなっていました!
が~ん、ショック。

ベトナムではテナント料が急騰したりして、よくお店が移動するんです。
張り紙もなかったので移転先も分からず。
え~ん、すごい楽しみだったのにぃ。

仕方なく近くの洋風カフェに行きました。
どうせ夜にベトナム料理食べるから、お昼はサンドイッチとかでもいいや。

西洋人客ばかりのこのカフェ、席についてみるとテーブルの上がざらついています。
ああ、そうだった、そうだった。
これが忘れかけていた途上国の感触。(笑)
日本でなかなかないもんね~、飲食店のテーブルが砂埃でざらついてることって。

とりあえずBLTサンドを頼んだのですが、「レタスがないのでキュウリでいいか?」と聞かれました。
忘れていましたが、ベトナムでは少し前にコレラが流行していました。
Mさんいわく、一時期は本当にレタスなどの生野菜がレストランで提供されなくなっていたとのこと。
そういえば私が住んでいた時は鳥インフルエンザでしばらく鶏肉も卵も消えていたもんなあ、今度は生野菜か。
でもそのせいでレタスを出さないのか、単に切らしているだけか、どっち?

BLTサンドと言えばベーコン・レタス・トマトなのに、レタスをキュウリで代用されるとBCTサンドじゃないか。
いや、それ以前にレタスはだめでキュウリはOKな意味がわかりません。
コレラって生野菜全般だめなんじゃ…?

仕方がないのでBCTサンドを食べましたが、結局ベーコンはほとんど食べませんでした。
もっと野菜がいっぱいないとしつこくて食べられない…。

ベトナム料理で私が好きなブン・チャーも、最近は生野菜の提供は少なめだとか。
どうしよう、ベトナム料理の醍醐味と言えば香草などの生野菜をたっぷり使っているのに、それがないとおいしさ半減!
しかもブン・チャーなんて炭火焼ハンバーグと豚肉、揚げ春巻きがついてくる料理なのに、あんなもん野菜なしでは脂っこくて食べれんぞー。
もしかして、私は来る時期を間違ってしまったのでしょうか


ランチ後、一旦部屋に戻りせっせと電話連絡。
ハノイには日本人・ベトナム人の友人がたくさんいるので、この短期間の訪問中にみんなに会うのはとっても大変。
スーツケースはベトナム人へのお土産の「かさばるお菓子」でいっぱいです。

まずは翌日の朝に会う予定のベトナム語の先生へ。
いきなり全ベトナム語会話です。
明日のランチは、最近できたばかりというショッピングセンターの中にあるお店へ連れて行ってくれることになりました。
アパートで先生にピックアップしてもらってバイクで行きます。
わ~い、楽しみ


次に友人のHuongさんに電話してみると、今近くのデパートまで来ているので、アパートの下のカフェで早速会おうということに。
ベトナム人との約束では待たされるのでかなりゆっくり目に現地へ向かいましたが、結局20分以上は待たされました…。


久しぶりに会ったHuongさん。
6月からオーストラリアに留学します。




Huongさんとお茶をして、夕方になってから今度はディナーの約束場所へ。(忙しいな、私。)
場所は通いなれたQuan Com Phoです。
日本人にも人気のある、おいしくて出てくるのが早いお店。

いまじゅんさんとMさん、そしてMさんの友達でバンコクで働いているTさんと一緒に。

もう注文したいメニューは決まっています。
とーってもおいしいアレとアレとアレ。
ウッシッシ~




やはり物価が上がっているので食べ物の値段も上がっていましたが、おいしくって大満足。
あ、でもやっぱり付け合わせの野菜は少なめのようです。

明日の午後はタイから友達のRちゃんがやってきて合流します。
あれもこれも食べたいの~


つづく

里帰り

2008年05月31日 | Weblog
先日、約1年ぶりにベトナムのハノイに里帰りしてきました!

向こうで仕事している時はいつも直行便で行き来してたのですが、プライベートで行く今回は運賃の安いバンコク経由で。

金曜日に仕事を終わらせるとそそくさと退社し、一旦家に帰ってご飯を食べてシャワーを浴びてから空港へ。
深夜便でバンコクへ向かうのです~。

深夜の関空はほとんどのお店が閉まっているので、チェックインしてから搭乗までが暇で暇でしょうがないです…。
ちょっとインターネットしてみたりもしましたが、とにかく早く乗りたい~。

さて、無事にバンコクの近代的な空港にたどり着き、これまた暇つぶしに本でも買ってコーヒーでも飲もうかと。

直前まで仕事でばたばたしていたので、バーツがいくらなのかも調べてません。
「確か昔の記憶では1バーツ=3円ぐらいだったっけ~?」とか思いつつ、確信が持てず。

去年の旅行の時の残りの手持ちバーツは830バーツぐらい。
空港内の本屋さんで買おうと思った本は450バーツ。
う~む、これって高いのか、安いのか?

「ところでコーヒーって一体いくらぐらいなんだろう?」と疑問に思い、とりあえず先にカフェへ向かいました。
コーヒーの値段が分かれば大体の相場がわかります。

カフェに行ってみるとコーヒーは85バーツだったのでホッとひと安心。
100バーツを出すと店員がお釣りもくれず、「どうぞお席へ」と。
ん?コーヒーと一緒にお釣りを持ってきてくれるシステム???
と首をひねりながらとりあえず着席。

しばらくして別の店員さんがコーヒーをテーブルまで持ってきてくれましたが、お釣りを持ってる気配がないので、「あの~、15バーツお釣りもらってないんですけど…」。
たった15バーツのことでバックレられるとどうしようと思ったのですが、うっかりミスだったようで笑いながら「ごめんね~」と言って返してくれました。
よかった。



コーヒーを飲み終わり、本を買ってからハノイ行きの飛行機のゲートに行ってみると、なぜか表示なし。
でも何人かお客さんが座って待っているので、とりあえず本を読みながら待ってみるものの、いつまでたっても行き先表示が出ません。
他のお客さんに聞いてみようかと迷っていると、同じく不安に思った人同士が確認し合っているのを小耳にはさみました。
やはり会話は「ここ、ハノイ行きで合ってますよね?」「たぶん…。そのつもりで待ってますけど。」みたいな内容。

そこへこれから搭乗する機長さんと客室乗務員さんらしき人たちが現れたので、その中の一人のお姉さんに聞いてみました。
すると返ってきた答えは、「I think so.」

おいっ
自分が今から乗るのに「I think so.」とはどういうことだ
じゃあ何かい、あんたらの乗務は行き先を知らされないサプライズなんかい
一体どうなってるんだタイ航空


そうこうしてると、ゲートのところにぴらりと1枚の紙が張り出されました。
ちょっと遠くて見えなかったので、アナウンスが入るのを待っていましたが、ゲートのところにいるお姉さんは一向にアナウンスしようとしません。

仕方なしに近づいて行ってみてみると、「ハノイ行きはゲートが変更になりました」。

おいっ!早く案内せんか!

その場にいた乗客全員、あたふたと立ち上がり、セキュリティチェックを逆光して新しいゲートへ向かいました。

う~む、先進国だと思っていたタイ(←ベトナム基準)も、やっぱりまだまだね。


つづく