地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

Sugar Palm

2007年03月28日 | Weblog
この前旅先で買った、Sugar Palm(砂糖椰子?)から作ったお砂糖のようなもの。



お料理に使ってみました。

香ばしいようなココナッツの香りがしますが、煮物にしてみると特にクセが強いわけでもなく、普通においしくできましたよ。

なんとなくひじきの煮物にゴマをかけてみただけ。(人参以外に具がなかったから…。)


文化の融合☆

すき焼きとかもしてみようかなあ。
とりあえず砂糖を使う料理を考えてみます。

だまされた

2007年03月22日 | Weblog
ベトナムに住んではや2年。
まだまだ騙され続けております。

ある休日、ふらっと市場へ立ち寄り、いつも買う果物屋さんへ。

「おねーさん、今一番おいしい果物なに?」と聞くと、「メロンだよ」との答え。

う~ん、メロンって気分でもないけど、おいしいっていうなら買ってみるか。
黄色い楕円形のメロンです。

「で、いくら?」
「72,000ドン」(2kgちょいあります)
「高っ!高すぎっ!」
「70,000ドンにしてあげるよ」
「いや、それでも高すぎ」(怖気づく私)

「じゃあこっちのにすれば?こっちは55,000ドン」と縞模様の入ったメロンを持ち出すお姉さん。
「(それでも高いけど)この黄色い方とどう違うの?」
「どっちも同じよ」
「ええっ、でもどっちが甘くておいしいのさっ?!」
「どっちも甘くておいしいよ」
(本当かぁ~?)

と、疑いつつ渋々55,000ドンのメロンを購入。


市場の外に出るとまた別の果物屋のおばちゃんから、「メロン買わない?」と声をかけられます。
「もう買ったよ」と答えると、「それ、いくらで買ったのさ?」との問い。

「…。嫌だ、言いたくない!」
「1kgいくらで買ったのよぅ?」
「だから言いたくないってば!」

(話題を変えよう)
「ところでおばちゃん、今一番おいしい果物何?」
「これだよ」と、スモモのようなものを指差すおばちゃん。
「何これ?甘いの?」
「甘いよ~」
「酸っぱくないの?」
「酸っぱくないよ。甘いよ。あんた酸っぱい方が好き?」
「う~ん、酸っぱくて甘いのが好き」
「酸っぱい酸っぱい甘い甘い?それとも酸っぱい甘い甘い?」
「(なんのこっちゃ意味が分からんが)えーっと、酸っぱい酸っぱい甘い甘いです。。。」
「じゃあこれ買いなさいよ」
「いくらなのさ?」(疑いの目を向ける私)
「90,000ドンだよ」
「うそでしょ?そんな高いもんいらん!」(怒)

「じゃあブドウは?」
「いくら?」
「1kg80,000ドンだよ」
「だから高いってば。なんで果物はそんなに高いのさ?」
「でも1kgで一杯あるよ」
「う~ん、高すぎ。(でもちょっとブドウには惹かれるので)味見させて」

と、味見してみると結構甘くておいしかった。
大粒のブドウです。
う~ん、高いけど買うか?

「マケてよ~」
「75,000ならいいよ」
「え~、もっとマケてよ~」
「だめ~」

と言うわけで、仕方なく超高いブドウを買いました。ちっ。

で、おばちゃんまだしつこく「そのメロン、1kgいくらで買ったのさ?」
う~、しつこいなあ。「55,000だよっ!」

すると、おばちゃん、私のメロンを計りに乗せ、「1.7kgか。それなら30,000ちょっとだよ」とのたまった。
ガ~ン。
あのお店、いつも買ってると言うのにまだ私からぼったくるか!

「ははぁ~ん、あんた騙されたね」と意地悪く笑うおばちゃん。
「きぃ~~~!」悔しいからおばちゃんの腕をぐいぐい押す私。

(ふん、どうせあんただって私が最初に買いにきたら70,000ドンぐらいぼったくるんだろうよ。自分の店は正直商売に見せかけようったってそうは行かないさ!)

ベトナムにいると疑い深くなります。
実際、毎日が騙したり騙されたりの繰り返しです。

はっ、思わぬ道草を食ってしまった。(しかも余計な高い買い物を!)
私は野菜を買いたかったのに。
いつもの野菜売りのおばちゃんは、果物屋の陰で爆睡中。
悪いとは思いつつ、起こす。
「おばちゃ~ん、野菜買いたいんだけどぉ~」

見ると今日はあまりいい品がなかったんだけど、寝てるとこ起こしてまでだから買わないと悪いと思い、空芯菜やトマト、ジャガイモを購入。
「いくら?」
「7,000ドン」

…。
絶対このお母さん、私に「7,000ドン均一」を適用してる。
一杯買ってもちょっとだけ買っても、いつも大概7,000ドンだ。。。
となると、一杯買わないと損だ…。

いつの日か、この市場でリベンジなるか?

(そんなことよりこの「市場限定ベトナム語会話」を今後どうするか?!)

サムゲタン

2007年03月20日 | Weblog
友人のNさんが高麗人参(高級品と思われる)をゲットしたので、張り切ってサムゲタンを作ることにしました。

材料:
鶏丸ごと
もち米
高麗人参
ショウガ
ナツメ
松の実
ニンニク
ネギ


まずは材料の買出しですが、近所の市場は午後2時になってもまだみなさん昼寝中。
空いてるお店はちらほらしかありません。

鶏肉売り場にいたっては、全員爆睡中…。

先にしょうがやナツメを買おうと、乾物屋さんへ。(乾物屋さんは起きていました。)
店のおばちゃんが「何が欲しいの?ベトナム語で何?」と聞くのですが、「ベトナム語でなんと言うか分かりませ~ん!」
どうやらナツメとおぼしきものが見つかったので、「これ、ちょーっとだけ下さい」
さらにはクコの実もあったので、「これも入れとくか…」
なぜか松の実は見つかりませんでしたが、ベトナム語でなんと言うか分からないので聞くこともできず断念しました。


そろそろ鶏屋は誰か起きているだろうかと鶏肉売り場へ向かうと、1人だけ起きているおばちゃんがいたので、その店で購入することに自動的に決定。
早起きは三文の得、いやいや、働き者は商売が繁盛する、です。

鶏屋のおばちゃんは明るくて元気のいい人でした。
鶏肉は1キロあたり35,000ドンもします。
2.5kg以上ある大きな鶏肉を買ってしまったので、お会計は79,000ドン!高い!(600円ぐらい)

「75,000にマケて!」とネゴってみましたが、ダメだの一点張り。
以前ベトナム人の友達とこのあたりで買ったときも一向に負けてくれませんでした。
私が、「高い、高い。マケてくれ~」とゴネると、おばちゃんは店の中にあるメモ帳を出してきて私に見せつつ、「ほら、ここに1キロ35,000ドンって書いてあるでしょ。ベトナム人でもこの値段なのよ!」と。

仕方なく受け入れると、おばちゃんは1,000ドンだけマケてくれて、にか~っと笑っていました。(たった8円の値引きか…。)

さあ、買出しは終わったのでさっそく調理に取り掛かりますぞ。


まず、丸ごとの鶏をあら塩をつけてガシガシ洗います。



そしてもち米も洗います。




30分以上水につけておいたもち米と一緒に中に入れる材料はこんな感じ。





詰めます!



鶏が大きすぎて鍋一杯になってしまいました。
ここから2時間以上煮ます!




1時間ほど煮込んだあとはこんな感じ。



おいしいにおいが漂っています。
まだまだ煮るよ!

そしてついに完成。
やわらかくなったお肉をスプーンでざっくりと取り分け、




お好みで塩コショウを振りかけて、いただきまーす♪




韓国料理屋さんで食べるサムゲタンと同じ味ではないかもしれませんが、鶏のダシがよ~く出て、とてもおいしかったです。

ただ、巨大な鶏に対し食べる人が2人しかいなかったので、翌日も、その翌日も、その翌日もせっせと2人でサムゲタンに挑むこととなったのです…。
日に日にスープが濃厚になっていき、とってもおいしいですが、さすがに飽きてくるので3日目は春雨を入れたりしてみました。

少なくとも色んな栄養分とコラーゲンが溶け込んで体とお肌には良いに違いありません。

これなんだ?

2007年03月20日 | Weblog


ベトナム語でMan Cauというものです。

英語だと"Custard Apple"と書いてあったりもするのですが、Custard AppleはNa(和文名:仏頭)というフルーツにもつけられている英語訳。
この2つのフルーツは別物なのに。
南国にしかないから適当な英語名がつけられなかったのでしょうかねえ。

そうです。一応フルーツです。
巨大です。
中は白くて結構甘いんです。

前にジュースで飲んだら結構おいしかったので、市場で実を買ってみました。
店頭には置いてなくて、お店のおばちゃんに言うと置くから出てきた。
「今日はまだ青いから明日食べてね」と言われたのですが、翌日食べてもさほどおいしくなかったです…。
しかも実が切りにくいし。

やっぱり簡単でおいしいみかんやライチなどが一番ですかねえ。


紙すき

2007年03月20日 | Weblog
ハノイから南西に約150km、地元のNGOの人に連れられてホアビン省にある小さな村を訪ねました。

サパに似て、田んぼが広がるのどかな村です。
水牛もいっぱいいました。




ここで村人がやっているのは紙すき。

村に生えている木をぐつぐつ煮て…




棒でたたいて繊維を取り出し…
(私たちが訪問するのでわざわざ民族衣装を着てくれていました。)






花や草木など、天然色素で染めたものをすくって和紙を作ります。




その後は圧力をかけて水分を抜く。





以前、この村は貧しく、お米を作っても外に売ってしまうので村人の口には入りませんでした。
また、貧困ゆえに女性が中国に売られていったりもしていました。

そこにこのNGOのプロジェクトが入り、日本からも技術指導や買い付けが入り、今ではお米が食べられ、女性も売られなくなりました。
(「彼女も一度中国に売られたけど戻ってきたのよ」と紹介され、「あ、おかえり~」みたいな…。よそ者の私はどう反応すれば良いのでしょう?)


おもてなしに、家の周りに生えている木から果物を頂きました。
パパイヤは甘くておいしい。
隣のちっちゃい丸いのはとてもすっぱくてしかも渋い…。




私の好きなワンちゃんがたくさんいたのでサービスショット。
ああ、至福のひととき。
この子達、つれて帰りたいっ!








村には以前トイレがありませんでしたが、外部から来る人の切望によりようやく完成。
でも、それはそれはすごいものでした。(一応戸はついてる)
トイレの隣の囲いには子豚ちゃんがうようよいました。

家族の人たちがかまどでご飯を炊いていて、昔にタイムスリップしたような村です。

今回は時間がなくて2時間程度の訪問でしたが、一度ホームステイでもしてみたいものです。(ウル○ン?情○大陸?)


旅の終わり

2007年03月20日 | Weblog
アンコールワットでくたくたになった日の夜、アプサラダンスショーを見ました。(暗くてあまりちゃんと写真には写りませんでした。)




食事はたいしたことありませんでしたが、ダンスは楽しかったです。
テーマは農村の若者の恋愛話とか、お姫様をさらわれて取り返す話とか。
タイのカントークにも似ていますが、それよりも明るい感じ。
外国人観光客がたくさん来るカントークのお店の食べ物は全然おいしくなかったのですが、地元の人ばかり来るお店はタイ料理がすばらしかったです。(激辛ですが)
同様に、きっと地元の人が楽しむアプサラダンスのお店があるとしたら、きっとお料理もおいしいのでしょう。


翌朝、ホテルの近所にあるお寺に足を運んでみました。






植え込みが象の形にカットされているのがかわいい。



タイのチェンマイ大学構内にもこういうのがあってかわいいなあと思いました。


これは何の花でしょう?





最終日は点在する小さな遺跡をたずねて回りました。

ある遺跡の前では男の子たちが砂の上に絵を描いて遊んでいましたが、あまりにうまくて感心!(見える?)





思わず激写、すかさず「ワンダラー」と言われましたが、無視無視。


シェムリアップ3日目にもなるともう気力も体力も限界に近づき、遺跡もじっくりと見ることができません。
残り3人はさらにタケウという遺跡のまたまた高~いところまで上がっていきましたが、私は自分の体力を知っているので、下のおみやげ物屋さんでまたまたココナッツジュースを飲みながら待っていました。(だって休み明けすぐ仕事だしぃ。無理は禁物。)
お店の人のセールス攻撃にも負けず、疲れているのに色々話しかけられるのにもめげず、ただひたすら水分補給。
お店では赤ちゃんがハンモックで寝かしつけられていますが、おばあちゃんがハンモックをブンブン揺らすので、赤ちゃんが落ちやしないかと非常にハラハラさせられました。

それにしても、せっかく遥々やってきたのに疲れすぎて遺跡が見れないのでは残念すぎます。
次回来るまでにはしっかりと体を鍛えて体力をつけておこうと誓った私です。
でも私だけが体力不足だったわけでは決してないのです。
旅行から帰った翌日、私は普通に勤務し残業までこなしましたが、Wさんはどっと疲れが出てダウンしていたようです。
ほら見なさい、自己管理っつーのはこういうことよ!(ま、彼は休暇中だからゆっくりしてくれればいいのですが。)
自分の限界を知っていると無理はしないものです、はい。



最後に力をつけるために食べたのがこれ、カンボジアンBBQ。



ワニ肉とか鶏肉とか何種類かの肉をジンギスカンのように上の方で焼き、その下はスープが入っており野菜を煮ます。
おいしかった~♪


ところでシェムリアップの繁華街は驚くほど洗練されており、そして西洋人で一杯です!
香港にこんな場所がありますが、ベトナムではあり得ない!
お土産屋さんもかなりオシャレな物を売ってるし、カフェもレストランも全てが西洋風。
カンボジアの底力、というかアンコールワットの底力を思い知りました。


帰りの空港もびっくり!
フランス人設計による超オシャレな空港。
空港内のお土産屋さんで売られている小物も、とにかくパッケージがかわいい!
ちょっとでもいいからこのセンスを見習ってくれよ、ベトナム!

が、ここでもまた中国の団体客が…。
中国通のMさん、「もう中国人最悪!せっかく綺麗な空港なのにトイレ行ったら便座上がってて上に乗った形跡があるし!」
ま、まあ、習慣はそう簡単に変えられませんし…。
あなたは台湾留学までされたのですから、そう怒らずに許してやって下さいな。


今回の旅でカンボジア、新発見。
ちょっと飛行機で飛べばこんなすごい遺跡群が待ち受けているし、グッドですカンボジア。
もうそろそろ東南アジアを離れて違うところへ行きたいと思っていたのですが、やっぱプノンペン勤務もいいな~。

誰か仕事下さい。



旅のつづき2

2007年03月20日 | Weblog
シェムリアップ2日目。
朝食を食べに町の中心部へ。

これがシェムリアップの繁華街(?)の風景。
オシャレじゃないですかぁ~?



朝は軽めに麺で行っとこう。
メニューを見ると麺類のところはベトナム語で「鶏肉フォー」とか書かれています。
せっかくカンボジアまで来たのにベトナム語かよ!(でもおかげでメニューが読める。)
試しに注文してみると、ベトナムのフォーとは麺の種類が違いました。



味もやっぱりベトナムのフォーが一番!


さて、2日目の散策先はタプロームです。
ここは遺跡を突き破って生える巨大な木々が有名です。




気の根っこはこんなに大きいよ!



タプロームの後は、アンコールトムから北東に向かい、バンテアイスレイに。
さらにはこのあたりの遺跡はレリーフが細かくてとても綺麗!








余談ですが、カンボジアには物売りの子供がたくさんいます。
このような観光地では小さな子供たちが英語や日本語で「おね~さ~ん、いちドル~」とか「マダーム、ワンダラー」とか言いながら、一生懸命おみやげ物を売ろうと寄ってきます。
タプロームの遺跡前の観光客にむらがる子供たちは特にかわいかった!
なぜなら、彼らは「いちドロ~、にドロ~」と言いながら寄ってくるから!
「それ、ドロじゃなくてドルやん!」と突っ込みたいところですが、あまりに面白いので訂正せずにおきました。
どうか誰も訂正しないで~。


さて、帰り道、道沿いのおみやげ物屋さんに立ち寄りました。
大きな鍋で何かをグツグツと煮ています。



何かと言うと砂糖椰子?から取った汁を煮詰めているのです。
これが煮詰まると黒砂糖のような固形物になり、それを椰子の葉っぱで包んで売っています。栄養があっておいしい。お料理にも使えます。
他にもちょっとした手工芸品も売っていました。




一旦ホテルに戻り、ランチへ。
また中心地のエリアでクメール料理が色々食べれるお店へ。
有名どころの煮込み料理アモックや、ココナッツ風味たっぷりのクメールカレーなど、どれもとてもおいしかったです。
なぜ写真を撮っていないのか?!
それはきっとめちゃくちゃお腹が減っていたからです!
そう、写真に撮る前にすっかり全部食べてしまいました。

あまりに暑いので少し休憩し、夕方から再び外出。
やっとこさ大御所のアンコールワットへ到着!



やっと会えました、念願のアンコールワットに!
うれしいいいいいいーーーーーっ!
この時期は観光のピークシーズンだったらしく、参道は人、人、人。





こちらの壁のレリーフもすばらしい。




でも写真で撮っても良さはあまり伝わらないだろうと思い、あまり彫刻の写真は撮りませんでした。
正直、きちんと勉強して行かなかったので面白みは半減だったと反省しています。
事前にクメール王朝の歴史やヒンズー教についてなど、しっかりと頭に叩き込んでおくとずいぶんとまた違った趣でしょう。
次回は是非ガイドさんを雇おうと思います。(結局自分で勉強しないのか…。)

私はそもそもガイドブックはあまり綿密に読まないタイプです。
でも同行したNさんはしっかり読むタイプ。
壁のレリーフを見ながらNさんや夫のWさんが解説してくれるのを聞き流していました。
レストランやおみやげ物屋さん、マッサージ屋さんなども、私はほとんどあたりをつけずにブラブラするタイプですが、Nさんは「地○の歩き方」をしっかり読み込んで、「ここに載ってるこのお店に行きたい!」と熱望するタイプ。
おかげで一緒に旅行すると随分と引きずり回されます。(Nさんは目的のお店が見つかるまであきらめないタイプ。しかも体力あるのでいつまでも歩き続ける。私は「もうどうでもええやん…」と思いながら泣く泣くお供するタイプ。)


さて、話がそれましたが、問題はアンコールワットのスケールの大きさです。
しかも酷暑。
しかも大きな段差が多い。
途中でお猿さんなどが和ませてくれましたが、第一回廊を見終わるまでにすでにバテバテです。
どう考えてもお年寄りや小さな子供には無理でしょう!




そして最後で最大の難関。
アンコールワットのど真ん中にあるこの遺跡。




高さはどれぐらいあるのでしょうか。
この階段の急な傾斜具合がお分かりいただけるでしょうか?




頑張って上まで上りました。(でもこれ、どうやって降りるんやろう?)
景色いいでーす。








が、下りが結構命取りです。
一箇所だけロープが張ってある階段がありますが、そこは長蛇の列。
そんなもの待ってたら下に下りるだけで1時間待ちぐらいになるんじゃないかと思い、決死の覚悟でロープのない階段を下りることにしました。

もうすでに暑さと疲れでフラフラですが、ここで意識が遠のくと命取りになります。
一歩も踏み外さぬよう集中力をキープして慎重に下り、なんとか無事に下まで降りきりました!

ちなみにこんなに急で高い場所なのに、まれにスカートで来ている女子を見かけます。
どう考えても下からパンツ丸見えだと思うのですが…。



アンコールワット、ありがとう!



<つづく>

旅のつづき

2007年03月20日 | Weblog
シェムリアップでの宿泊先は南国リゾートチックなホテルです。





私とMさんはバジェットルームで、少し狭かったけど十分です。
Nさん夫妻は「共働きだから」と、豪華なデラックスルームでした。

ロッジ風というか、コテージ風の建物が点在しているホテル内。

ここは朝食を取るレストラン。


プールも快適。(プールに行く道すがら、知らずにカタツムリを踏み潰してしまいました。なんまいだ~。)



カンボジアではなぜか蓮の花びらを折ってこのような形にします。


ベトナムではそのまま開いた形で飾っています。

シェムリアップ初日、トゥクトゥクを雇い、目指すはかの有名なアンコールトム。
(ちなみに土ぼこりの舞う未舗装の道路を通るので、トゥクトゥクはお勧めできまん。特にコンタクトレンズの方…。)
途中、アンコールワットがほんの少し見えました。
おおっ、すごい!それだけでも感動。

でもアンコールワットは後のお楽しみにとっておいて、まずはアンコールトム、アンコールトム…。

バイヨン遺跡はすばらしかったです。








悠久の歴史を超えた微笑み。



民族衣装を着た踊り子さんのような人たちもいました。



バイヨン神殿の中には仏像があり、おばあさんが守をしており、しきりに拝め拝めというので、仕方なくお線香をもらって拝みました。
Mさんとの共同お賽銭の1ドルは瞬く間にばあさんのポケットへと消えていきました。。。

しかしとにかく暑い!
石ばっかりで影がないし、ギラギラと太陽は照りつけるしで、思いのほか体力を奪われて行きます。
アンコールトムから出てくると、思わずその前で待ち構えている売店でココナッツジュースを買ってしまいました。
丸ごとのココナッツの上部をカットしてストローを刺してくれるのです。
ちゃんと冷やしてくれてあります。
しかもちゃんとテーブルの上に立たせられるように、底もカットして平らにしてくれるところが心憎い。
脱水症状で死にそうな体にココナッツ水が浸透していきます。
飲み終わった後はお店のお兄さんに頼んでココナッツの殻をカットした即席のスプーンを作ってもらい、それで中の果肉をすくって食べるんです。う~ん、最高。

はっ、思わず食べ物の描写が詳しくなってしまいました。
さて、水分補給をした後は「象のテラス」だとか「ライオンのテラス」だとかが続く遺跡群を見て行きます。
ガルーダもたくさん彫ってありました。
が、もう暑さでヘトヘトです。
夕方だというのに、まだまだ日差しが強い気がします。

この後、夕焼けを見に丘の上へ上るのに、象さんに乗って上ろうと思ったのですが、なんと象さん予約一杯!
象さんの体が空くのを待っていたら日が沈んでしまいます。




そこで泣く泣く徒歩であがりました。
たいした丘でもないのですが、暑さで疲労困憊の体にはつらいです。

丘の上は大勢の人でごった返していました。
太陽が沈む方向はカメラを構えた人が陣取っています。
それにしても暑い!
まだ日は沈まないのか~!?

丘の上の遺跡の上からはるかかなたにアンコールワットが見えます。


しばらく遺跡の上で待っていましたが、夕焼けを待たずに降りることにしました。
もう結構クタクタです。
帰りもトゥクトゥクにゴトゴト揺られながら、「明日はタクシーにすべし!」と心に誓ったのです。

夜、シェムリアップの街を歩いているとコンビニの明かりが。
「あ、セブンイレブンだ」と思い近づいて良く見ると・・・

「セブントゥエンティ」でした。(笑)



その日は泥のように眠る。

<つづく>

長~い長~い旅のはじまり

2007年03月19日 | Weblog
1ヶ月ほど前の話になりますが、ベトナムの旧正月。
サバイバルな旅行に出かけました。

まず、大晦日の前日、ホーチミンへ飛びました。
そこで1泊してから翌朝、チャーターしたバンに乗り込み陸路約7時間、カンボジア国境の町チャウドックへ!

バナナの木やココナッツの木が生い茂る、南部のトロピカルな景色を楽しみつつ進みます。夏の日差しがまぶしい。



途中、フェリーに乗ってメコンデルタを渡ること2回。






そしてついに到着。
ビクトリアチャウドックホテル。



バスルームに置いてあるアメニティもかわいい。


ホテルに到着するとハノイのオーストラリア大使館公使に遭遇。
彼女はカンボジアからメコン川を下り、チャウドックへ到着したそうで、私たちとは逆のルートでした。

まずはメコン川が眼前にあるプールサイドでのんびり。


私たち以外は西洋人客ばかり。


まだチャウドックは日本人やその他アジア人観光客にはあまり知られていないのでしょうか。

夕方、プールサイドでお正月料理、Banh Tetのクッキングデモンストレーションと試食が行われました。



Banh Tetとはもち米の中に緑豆と豚肉を入れて巻き寿司のように丸く丸めたものを蒸して作るお料理です。
地元のピクルスやお茶とともに、ついつい3個ぐらい食べてしまいました…。

日が暮れてから、ご飯を食べに町へ繰り出しました。
チャウドックはとても小さな町ですが、この日は大晦日なので川沿いの遊歩道でドラゴンダンスなどのパフォーマンスをやっていたり、出店が出ていたりして大勢いの人出でにぎわっていました。



ガイドブックに乗っていた中華料理を食べたかったのですが、その日は閉店。
仕方なく市場のほうまで行き、路上のお粥屋さんでお粥を食べました。


そして帰り道に焼きバナナを購入。

夜は10時から花火があるというのでそれまで時間を潰していたら、7時間の車移動の疲れが生じたのか、私以外全員ダウン。そのまま起きませんでした。
で、仕方なく私一人だけ外まで花火を見に行きましたとさ。


チャウドックで年を越し、元日もまた早起きして出発。
行き先は・・・・カンボジア!
ホテルの裏手から出発するスピードボートに乗ってメコン川をあがっていくのです。



さぞかしボートが揺れて船酔いするのでは?と心配していたのですが、まったくそんなことはありません。
田んぼや水上集落など、川沿いに流れる景色を楽しみながら進むこと約5時間。
カンボジアが見えてきましたよ!

その前に、まずは一旦陸地に上がりベトナムの出国手続きを。

国境の看板。


ガイドさんが必要書類を持って建物の中へ消えていきます。
私たちはただ外で待っていればいいようです。
すかさず物売りの子供たちが寄ってきて、「冷たいジュースはいかが?」「お土産はいかが?」とセールスを始めます。
その中に10歳ぐらいの女の子がいましたが、しっかりと化粧をし、マニキュアを塗り、服装もケバ目。
国境地帯だから怪しい商売をしているのか、それともお正月だから単におしゃれをしているのか不明。(まさか本人には聞けません…。)



さて、またボートに乗り込みほんの十数メートル進んだところで再び上陸。
今度はカンボジア側の入国審査です。



この日カンボジアは旧正月ではありませんが、国境地帯ということもあり文化を共有しているのか、おめでたいお飾り&お供えがありました。(丸焼きの豚とか)











え~、入国審査もまた青空審査。
ビザ代を取られましたが、あきらかにガイドか審査官のポケットへ入ると思われる余分な額が上乗せ…。まあ、お正月だし。。。

無事にカンボジアのビザと入国のはんこをもらい、さあ、ついに入国しました!
プノンペンはまだです。
さらにボートに乗り首都をめざします。

そしてプノンペン到着。


トゥクトゥクに乗り、ホテルへ。

高級ホテルなのでウェルカムドリンクも象さんのカップに入っていてオシャレ。


残念ながらここのホテルも1泊だけです。(毎日移動を繰り返す私たち)

プノンペンはハノイと比べて交通量も少ないし、みんなめったにクラクションも鳴らさないのでわりと静かです。
町の中心部はきれいに舗装されているし、資本主義国なのでファストフードショップやガソリンスタンド、カフェなども先進国を思わせるオシャレなもの。
やっぱ社会主義国とは違うわ~。なんか都会の香りがする。

それでもやっぱり大通りから1本外れるときちんと舗装もされておらず、トゥクトゥクに乗っていてもかなり埃っぽさを感じます。

すぐ隣の国なのに民族的にも結構違う。
また、カンボジアの女の子はたとえジーンズをはいていてもバイクの後ろに乗るときは横座りをすることを発見!んまあ、エレガント!
ベトナムだと思いっきりまたいで座っています。

プノンペンには中華系の人たちが多いので、旧正月で閉まっているお店もたくさんありましたが、営業している中華料理店を見つけランチに。
トゥクトゥクを1日借り切って、あちこち観光もします。
もちろんカンボジア語は分かりませんが、便利なことに同行しているMさんが中国語ができるので、中国語でお店の人と会話成立。パチパチ~。

腹ごしらえをした後は、ちょっとまじめな観光からスタート。
向かった先は「トゥールスレン刑務所博物館」
ここは元々高校だったのですが、ポルポト時代にクメールルージュによって捕らえられた人たちが投獄され、拷問を受けた場所です。
1階の教室の一つ一つが独房になっており、そこに当時使われていたベッドと拷問器具が置かれ、壁には惨殺された人の写真が飾ってあります。
2階にもおびただしい数の犠牲者の写真があり、身が凍る思いでした。
運動場の片隅にある鉄棒も拷問に使われていました。

そして、ポルポトによる規則が書かれた看板にもぞっとさせられます。
「私から質問されたら即座に答えろ」
「鞭打ちや電気ショックを与えられても声を出すな」
「命令を受けたらただちに実行しろ。質問や口答えは認められない」
というような感じのルールが延々と書かれています。
そしてルールに従わないものは鞭打たれるか電気ワイヤーにかけられます。


ハノイにも「ホアロー収容所」という、同様の博物館があるのですが、うちのアパートはまさにその収容所跡地に建っており、従って「幽霊が出る」ともっぱらのうわさです。

ヨーロッパでのホロコーストがあっても、アジアでのキリングフィールドがあっても、なぜに人類は同じ過ちを繰り返してしまうのかと考えさせられます。本当に。


深刻に考えた後は気を取り直して王宮の見学に。

きらびやかな世界。


宝物殿などに飾られている数々のものは、もちろん触ってはいけないのに、中国人団体客がベタベタ触って行きます。
ガイドが率先して「ご利益あるから触って下さ~い」などと言っています。
こらっ!
そのうち世界の観光地から中国人全て締め出されるぞ。







観光後、市内のマーケットをぶらつき、足裏マッサージなどを受けてから夕食へ。
今度もまたガイドブックに乗っていた店に行けず(探したけど分からなかった)、餃子のある中華料理店へ。
ここでもまたMさんの中国語が大活躍。パチパチパチ~。

途中、トゥクトゥクの運転手は私たちに引きずりまわされ、さらには車の調子も悪くなり、かなり凹んだ顔をしていたのですが、別れ際に多めに料金を払うとぱあっと顔が明るくなりました。
心境が素直に表情に出る人です。
気に入ったので翌日空港まで行くのも同じおじさんにお願いしました。

まだクメール料理は食べていませんが、中華料理はなかなかイケる。
中華料理屋さん一杯あるし、思ったほどプノンペンの治安も悪そうでもないし、ベトナムに住んでるとカンボジアもそう変わらないし、「ここなら住める!」と思いました。
(というより、「プノンペン駐在したい!」とさえ思いました。)

さて、翌朝。
またもや早起きをしてさっさと移動です。
プノンペンの空港はハノイの空港より断然オシャレ!
売ってるおみやげ物も買いたくなるようなもの置いてる!
コーヒーショップの店員が愛想良く笑顔で"Good morning"とか言ってくる!
はて、ここはアメリカかいな?
社会主義国から出てきた田舎者には何もかも新鮮です。

さあ、前置きが長くなりましたが、ここからが旅の本番と言っても過言ではありません。
これから私たちはシェムリアップに向かうのです。

そう、今回の旅の目玉はなんと言ってもアンコールワット!

<つづく>