地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

台北にあしあと その3

2008年03月16日 | Weblog
翌朝はホテルの1階に併設されているロイヤルホストにて朝食。

Tちゃんは本日ひと足お先に帰国してしまうので、急いでお茶を買いに行ったところ、とあるお茶屋さんで日本語堪能なおじいちゃんが接客してくれました。

が、このおじいちゃん、なかなかこだわりのある人のようで、「試飲は3種類まで!それ以上は味が分からなくなる。」「このお茶は美智子妃殿下も飲まれたお茶なので、若いモンがこんないいお茶を飲んだら他のは飲めなくなる!」などと厳しいのです・・・。

いや、あの、せっかくだから高いお茶買って帰りたいんですけど・・・。
しきりに「若い頃からこんなお茶飲んじゃいかん!」というおじいちゃんを説得し、「えーっと、親にプレゼントしたいと思ってるんで~・・・。」などと嘘をついてまでようやく購入。

本当においしいお茶でした。
でも実は値段はさほど高くないのです。

同じお茶を2煎目、3煎目と味見し、おじいちゃんのウンチクを聞いていると時間切れになってしまいました。
これ以上ゆっくりしてるとTちゃんの空港行きが間に合いません。
このお店は思いっきり時間がある時に来ましょうね。


Tちゃんを無事送り出し、Sさんとショッピングに繰り出しました。
雑誌に載ってるおしゃれっぽいお店を探してお土産を買ったり。

途中でチャイナっぽい服を買おうと思ったら、現金が足りなかったので思わず追加で両替してしまいました。


ランチに私たちが向かった先は私が好きな「糖朝」。



香港の本店には何度か行ったのですが、台北にもお店があるので是非食べたいと思いました。


ぷりっぷりのエビ蒸し餃子と・・・




とろ~りあんかけがおいしそうな堅焼きそば&底にゴロリと大きなエビが入ったお粥・・・




そしてお豆腐のスイーツ&フルーツ!




幸せです。


そしてこの後我らは故宮博物院へ!

北京にはほとんど良い展示物はなく、主だったものはここ台北にあると聞いています。
ワクワク・・・。

駅からタクシーに乗り、故宮博物院へ行きたい旨を伝えると・・・運転手さんに「故宮博物院」の発音を徹底指導されてしまいました・・・。
いや、そんなんどうでもいいんですけど・・・。

当然内部では写真が撮れないので記録がありませんが、もちろん博物館内に展示されている至宝の数々はすばらしかったです。
午後から行ったので閉館ギリギリまでいて、館内放送で追い出されるように外に出ました。

しかし広いし、疲れた・・・。
私、街中をテクテク歩いたり野山を散策するのは平気なのですが、美術館や博物館のような場所や入場までに長蛇の列に並ぶといった感じでほとんど動かずにじーっと立ってることには弱いのです。
もう腰も痛いし、意識が朦朧としてきます。


帰りはバスに乗車。




台北の町は普通に綺麗です。





さて、この後疲れた体に気合を入れなおし、向かった先は士林夜市
外せません、夜市は!




細い道の両側にびっしりと食べ物屋さん、アクセサリー屋さん、服屋さんなどが並んでいます。
また、道の中央にも幾つかの屋台が並んでいます。

どれを食べようか迷っていたのですが、まずはたこ焼き風の食べ物に興味津々。




中身はうずらの卵です。
1串に6個刺さっています。




味は思ったほどおいしくは・・・。(ところでSさん、若干ピント合ってない気がしますよ。)




ぶらぶら歩いていると、突然道の中央の屋台の人たちがダーッとすごい勢いで店を道の両脇に寄せ始めました。
な、なになに?!
警察の取り締まり?
そもそもこれって違法なの??
誰が「やばいぞー!片付けろー!」って合図したの???

謎は深まるばかりですが、しばらくするとまたみなさんは何事もなかったように屋台を道の真ん中に戻し、何事もなかったように商売の続きを始めたのでした。



さてさてさて、今度は屋根のある大きなスペースに食べ物屋さんがひしめきあっているエリアに来ました。

おや、このお店はテレビ番組や雑誌でも紹介された人気店のようですね。




お姉さんが大きな丸い鉄板の上で何やら焼いています。
早速1個注文!

正体はこれです。



牡蠣、キャベツ、卵の入ったお好み焼きにあんがかかっています。
うまい


次に麺類を食べに別のお店へ。




ここではあっさり汁麺&ピリから汁なし麺を。



これまたうまい


本当はもっとガッツリ食べたいところですが、あまりお腹も空いていないのでブラブラ帰ることに。



帰り道で気になった食材。




色々ありますが私達が選んだのはコレ!鴨の舌!




あの~、Sさん。またピンボケですけど・・・。(今度は思いっきり




ちなみに味ですが・・・、牛タンなどとは違って全然おいしくない!



かくして士林の暑い夜は更けていった。





台北にあしあと その2

2008年03月15日 | Weblog
一夜明け、東南アジア組のSさんと私は早めに起床。
Tは「朝ごはんを食べに行こう!」と誘っても、「寝てるから2人で行って」とのこと。
おいおい、中央アジア関係者は夜型なのか?


ローカル朝ごはんは絶対に食べたいので、Sさんと2人連れ立って外出。
ホテルのすぐそばにローカル食堂街みたいなのがあります。

やっぱ朝はお粥でしょう!
ということで、1件のお店でお粥と豆乳ドリンクを注文。
ちりめんじゃこみたいなのもトッピングされています。わ~い



赤いトレーとドリンクカップがファストフード店っぽい。
テイクアウトの人が多いみたいで、店内にはほとんど人はいませんでした。

ふと近くに目をやるとゴ○ブリさんが走っていたりもしますが、気にしない気にしない・・・。
気にしちゃ負けよ。


食後、インターネットカフェを探しました。
ホテルのロビーに一台パソコンがあるのですが、時間制限があるしフロントにパスワードを聞かなければいけません。
もっとゆっくりメールチェックしたい。

ふと、ホテルの真ん前にそれらしきものを発見し、入ってみました。
店員の若い男の子に聞くと、日本語フォントもOKということで、安いしラッキーと思ってメールチェックすることにしました。

しかし、このお店・・・。
インターネットカフェというよりゲーセン?
高校生ぐらいに見える男の子達が数人、コンピュータゲームをやって盛り上がっています。
君たち、学校はどうしたんだね?

なんとなく、女の子一人とかで入れそうにない店のような気がしました。
幸い、若者から絡まれることもカツアゲされることもなく、無事にメールチェック終了。

ぶらぶらしてるうちに時間も経ったので、T吉を起こしに帰らねば。


Tが起きたのでまた揃って外出。
今度はもうランチの時間です。

デパ地下のフードコートであれこれ物色。
う~ん、どれにしようか迷う~。
麺が食べたいことは確かなんだけど。

色々迷った末、選んだのはワンタンスープと汁なしあんかけ麺。




Sさんはヘルシーな山菜うどん系。




Tちゃんは・・・やっぱ肉定食か~!



もう彼女にはすっかり中央アジアの血が流れているに違いない。


実は台北ではほとんど写真を撮らなかったこともあり、一番最後に訪れた場所なのにほとんど記憶が飛んでいます。
3週間もマニアックな土地をウロウロしてたので、疲れが最高潮に達していたこともあるのかもしれませんが。

台北の町を歩いていても、まるで日本にいるみたいです。
看板は漢字で書いてあるものの、スタバやファミリーマートなどおなじみのものがよく目につきます。
もちろん裏道に入ればごちゃごちゃした露店が並んでいるようなところもあるのですが、なぜかやっぱり日本と似すぎていてあまり海外旅行に来た気がしません。
市民やお店の人で日本語を話す人が多いことも関係しているのでしょうか。

というわけで、大きく期待していた台北ですが、私は香港の方が好きかも。
何がどう違うんだろう。

もう一つ気づいたこと。
「台湾は本土と比べてかなり発展している」「日本のアニメやドラマ、タレントなどが大人気」「若者は日本大好き」というイメージで来ました。
確かにそうなのです。
でも何かが決定的に違う。

それは・・・女の子達の服装や髪型がダサい!でした。

台北っていうともうほとんど先進国?みたいなイメージを持っていたのですが、その割には道行く若者を見てるとダサダサなんですけど・・・。
ここは中国本土か?
いや、北京の方がもっとオシャレさんがたくさんいたぞ。
もっと言うと、最近ハノイもオシャレさんが増えてきたから、ヘタしたらベトナムに負けてるってことだぞ。

デパートの服売り場もやっぱりなんだかディスプレイされている服がダサい。
限りなく日本に近いんだけど、どこか垢抜けないデザインだったりする。
なんだ?香港や東京と何が違うんだ~!?

ちなみに男の子はといいますと、基本服装はカジュアルですが、日本の若者にも人気ありそうなオシャレタイプの眼鏡をかけてる人が多かったです。


さて話は変わって、こちら台北駅です。




台北YMCAは駅近で本当に便利!
おすすめです。

友人から聞いていた「占い横丁」へ行ってみようと思います。
日本で占い師に見てもらったりしたことないけど、海外なのでちょっと遊び感覚で。

地下鉄を乗り継いで占い横丁エリアに到着。
良く分からないんですけど、どうやら占い横丁というのは地下にあるみたいです。

地下へと通じる階段を下りてみると、顔のムダ毛を糸を使って抜く商売をやってます。
あ、それTVで見て前からやりたいと思ってたんだけど・・・。
でも、粉で顔真っ白になるし、肌荒れしそうだからやめとこ・・・。

ちょっと暗~い地下道に占い屋さんがびっしり並んでいるのですが、まだ時間が早めだからなのか、それとも平日だからなのか、ほとんどお客さんがおらずひっそりしているのです。

開店してる店の人はせっせと客引きしてきます。
日本の雑誌に紹介されたお店は切抜きを貼ってたりも。
でも、なんだか気後れ。

もっと日本人とか地元の若い子達でにぎわってる場所を想像してたのに、なんかやばそうで早くここから抜け出したい。

結局、いわゆる「占い横丁」と呼ばれている地下街では占いせず。

友達から事前に聞いていたお店も見つからず。


横丁の交差点の前にお寺があったので入ってみました。
行天宮というお寺らしいです。




これまた友達から「占い横丁の近くに縁結びのお寺がある」と聞いていたものとは別物のようです。

結局全く目的を達せてないじゃないか。


地図を見ながらウロウロと、地上に占い屋さんが点在してるエリアに行きました。

雑誌に載ってる「横丁の母」という人のお店も発見しましたが、どうやら入り口を入るとすぐはパワーストーンやアクセサリーを売る店舗になっているらしく、占い結果にこじつけて買わされそうだからちょっと嫌だな~などと言いながらさらにウロウロ。

すると自転車に乗ったおばさんがスーッと私達のそばで止まり、「どこのお店探してるの?」と。

はっ!そのちょっと天童よしみ系の風貌・・・。

「あ、あなたはもしや・・・。」

「そうです。私が『横丁の母』です。」

うわ~、漫画みたいな展開や。

「え~と、まだ決めてないんですけど。あそこのお店とかちょっとどうかなと思ってました。」と斜め向かいのお店を指差すと、「ああ、あそこも良く当たるわよ」と仰ってました。

特に営業する様子もなく、「じゃあ気をつけてね」と自転車で去っていってしまった横丁の母。
あれも戦略なのか?
客引きしなかったから信用できる店だと思いこませるとか?(疑り深い私)


で、結局どのお店がいいかも分からないので、横丁の母の店の斜め向かいぐらいの日本語が流暢なおじさんがやってるお店に行きました。

そこで選んだのは「米粒占い」。
・・・やる気あんのかって感じでしょ?
一応普通に手相占いとかもやってるのに、よりによって米粒占い。
どう考えても冷やかしです。

さて、おじさんに「何について占いますか?」と聞かれ、張り切って「結婚運でお願いします」と言うと、「今、お付き合いしてる人がいるのですか?」との質問。

「え?・・・いませんけど。」

一瞬、おじさんの顔に「それならまずは恋愛運だろ!」という言葉が浮かんだように見えたのは気のせいでしょうか。

気を取り直したおじさんが、「じゃ、結婚運を占います」ということで氏名や生年月日を聞き、なにやら計算をはじめました。

なーんだ、米粒占いと言っても結局姓名判断か四柱推命か知らないけど、そういうのも組み合わせるのね。

計算しているおじさんの表情がやや険しくなってきます。

「う~ん・・・、結婚運悪いねえ。」

ガーン!

そこでおじさんが米粒の入った小箱を取り出し、「つまんでこの台に置いて下さい。」

言うとおりに米粒を数粒つまんでパラパラと置きました。
その米粒の相を見るおじさん。

他に何を説明されたか詳細はすっかり忘れてしまいましたが、解決法として「某月某日の午前中に某所へ行き、ほにゃららをする。そしてそこで取ってきたほにゃららをほにゃららすると、11月に相手が現れて来年中に結婚できます。」とのお告げでした。

試しに「その11月を逃すと次はいつになります?」と聞いてみると「3年後です。」との返事。
う~ん、それはイタイ。

念のため、帰国後言われたとおりにしてみました。



えー・・・、結論から申し上げますと、11月にそのような人は現れませんでした。

Tちゃんも似たようなことを言われ、8月と11月に出会いがあるとのお告げだったそうですが、出会いはなかったそうです!!!

ま。当たるも八卦、当たらぬも八卦。

そもそもこの年齢で独身っていう段階で「あなた結婚運悪いですね」と言えば、言われた方は「当たってる!」と普通は思うんだ。(ひねくれ)


占いにも疲れ、帰りはちょっと高そうなレストランで食事しました。

餃子とか点心類がおいしかったです。
ふと外を見ると思いっきり観光バスが止まって、団体さんが入ってきました。
ちょっとガッカリですけど、まあまあおいしかったのでOKです。


さらに私達は茶器を買いに某ホテル内にあるはずのお店に行ってみましたが、フロアは部分的に改装中で目的のお店も見つからず。
ホテルのビジネスセンターで聞いてみると、代わりにすぐ近くのお店へ案内してくれました。

そこで私達は茶器やお茶のお供の茶梅などを買ったのですが、そこの女主人はなかなかのものでした。

日本語ができるので、営業トークは日本語でしてくるくせに、「ちょっとマケてくれないかな~?」とか言うと全く聞こえない振り。

3人それぞれ買ったけど、全く値引きなし。
個人的には、感じ悪い店だと思ったのでもう行きません。

あのカトマンズの紅茶屋のおやじを見習え!
たとえ本当はぼったくっていたとしても、値引きしたように見せかけたり、ちょっとしたお土産をつけることで客というのは得した気分になって喜ぶのだよ!
そして友人に伝えたり、リピーターになったりするのだよ!
お前にはサービス精神っちゅうもんが皆無じゃーーー!

かくして台北の夜は更けて行きました。