地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

修行

2006年06月26日 | Weblog
途上国に暮らしていると、毎日が修行だと思います。

ベトナムは近年、発達が目覚しく、首都ハノイでは輸入品も含め、色んなものが手に入ります。
それでもやっぱり時々、物がないストレスやフラストレーションを感じることがあります。
いつも行くお店で必ずまた次の日も同じ品物が手に入るとは限らないのです。
物資調達は「無くなった(又は無くなりそうだから)買う」ではなく、「今売ってるから買う」が鉄則です。

最近困っているのは、ずっと売っていた輸入物のデンタルフロスがないこと!
いつも行くスーパーの戸棚から消えて数週間。次に登場するのはいつかいつかと首を長くして待っていたけれど、一向に復活する様子なし。

仕方なく猛暑の中、歩いて他の大型スーパーに行ってみたけれど、やっぱり無い。
さらに歩いて別のスーパーに行ってみたけれど、以前は売っていたのに今は無い。
う~ん、フロスがなくなると辛いなぁ…。

帰国日程が仕事の都合でどんどん延長になり、日本から持ち込んだ物資も底を尽きつつあります。
現地調達できるものはなるべく現地調達していましたが、やはり流通がこうも安定していないと、ある程度日本から持ち込むのが安全でしょう。
あと、化粧品類はものすごい製造年月日の古いものが売っているので、こちらも日本で調達が鉄則です!

今、日本で買ってきた最後の1本の歯ブラシを出し渋っています。
もちろん歯ブラシぐらいこっちでも売ってるけど、ろくなのがないのさ~。


物資以外にストレスなのは社会的マナー。
レジなどに並んでいても横入りされるのは日常茶飯事。
いちいち怒っていても自分がしんどいだけなのですが、あれって腹立ちません??
文化なのだからしょうがないと思いつつ、ほぼ毎回そのフトドキ者たちとバトルを繰り広げてしまう私です。

エレベーターのドアも「開」ボタンを押して他の人を待ってくれるケースは稀です。
自分が乗り込んだらさっと自分が下りる階のボタンを押して、あとは知らん振り。
後から乗り込んでくる人がドアに挟まれようと気にしな~いのです。

こういう光景をみていると、ベトナム人は他人に対する思いやりが欠けているなーと思います。
しかし、横入りされても気にせず入れてあげることも思いやりか?!と逆に考えさせられたりもするのです。
こんな細かいことでいちいち腹を立てている自分がちっぽけな人間なのかと、自分は悪くないのに何故か反省モードに入ったりもするから不思議です。


というわけで私の中で毎日が修行なのです。