地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

人生「感」が変わる旅? 5

2009年08月22日 | Weblog
そういえば、夕食を終えて宿まで帰るとき、「お足もとが暗いので…」と提灯を貸してくれました。ちゃんと中にろうそくが入ってるやつです。




風流でいいでしょ。昔の人に戻ったみたいです。



ただし、宿に戻るとフロントの若い女の子がのんきに「おかえりなさ~い」と言うのみ。
おいおい、どう考えても提灯回収せなあかんやろ。
仕方なく「あの~、この提灯どうすればいいですか?」と聞くと、「あっ」と小さく言ってフロントから出てきました。
う~ん、悪気はないけど気がきかんのよね、ここの人たち。


さて、3日目は「人生感の変わる宿 ここから」をチェックアウトし、すぐそばの国民宿舎へ移動です。
その日はあいにくの雨、、、というか激しい雷雨。
チェックアウト時間ぎりぎりまで待ってもやはり降り続いておりました。

「ここから」では、出発の時に火打石を打ってくれるのですが、結構火花が散ってるので、化繊の服を着ている現代人には冷や冷やものです。
いや、まじで。

しかしやっぱりここのフロントの若い女の子らはパリッとしておらず、帰る客の靴がどれだか分かりません。
「これですか?」「いえ、違います」「これですか?」「いえ、違います」を繰り返した後、げた箱エリアまで見に行ってみると、ちゃんと名前貼ってあるやん。
さっきチェックアウトしたばっかりだから、部屋番号見たら名前分かるやん?
それ、基本やん?


雨の中、連絡船に乗って鞆の浦まで行ってみましたが、雨足弱まらず。

まず、お目当ての「豆腐工房」で商品を物色。
店のおじさんが親切で、昨日売れ残った豆腐プリンを4つもくれました。
(ビニール袋に氷を入れて渡されたので、若干迷惑でもありましたが。。。しかも4つも。)
翌日帰る前にお豆腐やおからをピックアップするので、いくつか予約。
ここのお豆腐もおからも本当においしいんです


とりあえず一番重要な豆腐を押さえたので、次は沼名前(ぬなくま)神社でごあいさつ。






ここは「ぎおんさん」と呼ばれている、地元の人たちの氏神様です。
祇園と言えば京都の祇園祭しか知らなかったのですが、去年行った鹿児島でも「祇園祭」というのをやっており、そこでは「おぎおんさぁ」と呼んでました。
調べたら祇園信仰ちゅうものがあるんですね、祇園精舎がらみで。(←かなりアバウトな理解度。)


激しい雨の中、お腹も空いたし観光協会に置いてあった雑誌に載ってるお店でハヤシライスでも食べようよ、ということになりさまよったのですが、さんざん探した挙句そのお店は臨時休業。
すぐ近くにあるお店もこれまた休業。
え~ん、お腹すいたよぅ。

観光地の割に飲食店が意外と少ないのですが、鞆の浦の先っぽの燈台のところまでさまよい出てくると、町屋風カフェが1軒。
もうここでいい。
普通のパスタランチでいいよ。

町屋カフェはヒッピー風のお兄さんが一人で切り盛りしていました。
店内に置かれたMacで鞆の浦の美しい風景写真が流れていて、とてもいい感じでした。
ヒッピー風のお兄さんも腰が低くておだやかな感じ。
店内には大阪出身の一人旅の男の子がいました。
四国を回ったあとで広島へ来たようです。
↑マスターとの会話を拾い聞きして確認。
(このあと、町内で何度か遭遇。仕方なしに「あ、こんにちは…」みたいな。しかも彼もこの日は仙酔島へ行くと言ってました。思いっきりバッティング。)

雨が止みそうにもないので、チェックインには早いけど連絡船で仙酔島へ戻り、国民宿舎1階のロビーにある喫茶スペースで時間潰し。
どうやら国民宿舎のフロントのお姉さんは、「ここから」のお姉さん方よりしっかりしているようです。
テキパキ度が断然違う…。

「国民宿舎」ということで特に期待していなかったのですが、中に入ってみると綺麗!
認めたくないけど、「ここから」より断然いいんじゃない

私たちの部屋は「花」です。




部屋も断然広くてきれい。






ここも温泉はないので、普通の大浴場に海水風呂があるぐらいです。


そしてなによりもよかったのが食事!
私たちは「漁師料理」のコースを予約していたので、お刺身とか兜煮とか天ぷらとかしゃぶしゃぶとか、お魚づくし!










いや~本当においしかった。


食後はロビーにて、宿のスタッフによる和太鼓演奏。






「ここから」でも毎夜やってますが、あちらは女子2人でした。
やっぱ男子3人だと迫力が違います。
しかもお客さんからの「アンコール!」の言葉に応え、フラフラになりながらももう1曲やってくれたし。


さらに「ここから」にはないお楽しみが。
基本的に「ここから」は子供禁止の大人向け宿なので、静かに過ごすことを前提としています。
一方国民宿舎はお子様OK。
ここもテレビはないものの、日が暮れてから「海ほたる狩りツアー」(有料)などのイベントあり。
興味津々で早速参加してみました。(海ほたる???

方法は簡単です。
牛乳瓶にロープが巻きつけられたものを各自渡されます。
瓶の中に海水を入れ、投げ縄の要領で瓶をポーンと真っ暗な海の中に放り込みます。

待つこと15分ほど。
ロープを手繰り寄せて、瓶の中の海水を砂浜に撒くと、青く光るものが。(う~ん、ブログにアップすると見えないなあ…。)




これが海ほたるです。
プランクトンの一種らしいですね。

もうお客さんたちは大人も子供も大喜び。
「きゃ~すごい!」「きれい!」とあちこちで歓声が上がっています。

いや~、楽しいなあ。
それにしても牛乳瓶とロープだけで1人500円徴収とは良いビジネスではないか。(←ついつい金勘定)

なんか、江戸風呂1回しか入らないんなら「ここから」は1泊だけで良かったかな~。
ちなみに宿泊しなくても江戸風呂には入れますが、1,700円ぐらいするので宿泊した方がお得です。
繁忙期には順番待ちになるほど人気だそうです。
ま、女性は好きですから洞窟蒸し風呂とかそういうデトックス関連。


翌朝の朝食はこんな感じ。



やっぱりお粥とアジの開きはついてきました。
何回食べてもここのお豆腐はおいしい!

明日は帰る日!

つづく

人生「感」が変わる旅? 4

2009年08月01日 | Weblog
江戸風呂でデトックスしてすっかり綺麗になったあと、夕食の時間まで海岸沿いを散策。

ここが浦島太郎伝説の海岸と思われます。



仙酔島には、こんな紫っぽい色をした岩もありました。



あちらに見えるのは皇后島と申します。
その名の通り皇后さまにちなんだのでしょうね。



ここ仙酔島は歴代天皇陛下が訪れた島として知られています。
もちろん当時、島内での宿と言えば私たちが泊まっているホテルしかなかったので、そこの特別室なるものにお泊りだったそうです。

また、仙酔島は日本で初めて国立公園に指定され、記念切手が発行された場所とのこと。
(思いっきり「大日本帝国」と印刷された記念切手ですが。



ここのキャンプ場に泊まるのも自然いっぱいで楽しそう。




さあて、時間が来たので本日も洗心の間へ。

私たちはデトックスコースで2泊予約しているので、昨夜の店員さんの話では、「明日は少し内容を変えさせて頂きます」とのことでした。
そうね、まったく同じメニューじゃつまらないから、今日はどんな野菜料理が食べられるの~?


と、デトックスの野菜コースを想像して席へついてみると、そこへ出てきたのはなんと新鮮な魚!



ななな、何かの間違いですか


めちゃめちゃおいしそうなお刺身やてんぷらまでもがついています。





料理長が各お膳を回ってきて、「この季節の旬の野菜を考えますと、どうしても同じメニューになってしまいますので、今日はお魚にさせて頂きましたがよろしかったでしょうか?」と。

ももももちろんですとも
お魚好きな私たちは大歓迎!
ブラボー板長!


お鍋は最初に鯛しゃぶを堪能し、その後他の具材を入れて味噌仕立てで頂きました。
大変おいしゅうございました。


今日のご飯も小豆入り。玄米でした。
お腹いっぱい過ぎて今日は雑炊できません~!



が、さらに料理長が「みなさまにお楽しみのプレゼントがございます。どうぞ外へお越し下さい」というので出てみると、何やら蒸しているようです。
さあて、何でしょう?


板長がサプライズで蓋を取ってくれると、

ジャ~ン!エビでした~。
きゃ~、めっちゃおいしそう!





ホカホカに蒸されたエビを殻ごと頂きながら、料理長の地元食材話など聞いていると、そこへやってきたのはタヌさん。



宿の人は一切餌付けはしてないそうですが、観光客がえさをあげてしまうので、こうやって近くまで寄って来るのです。
かわいい。



でももちろん野生なので色んな病気を持っているから、触ってはいけませんよ。


タヌさんの愛らしい姿に癒された後、締めのデザートはフルーツと抹茶ケーキでした。
本日もお腹いっぱいなり。



ところで今日のお料理が魚に変えられていた件ですが、もし私たちがベジタリアンだったらどうするつもりだったのでしょうか?

ま、私たちが3日目に国民宿舎で漁師料理コースを注文していることがすっかりバレていたからかもしれませんが。
でもねでもね、もし「2日間ばっちり野菜料理でデトックスするぞ~!」と意気込んでいたりしたら…。
親切が逆に仇になりますよねえ。

ちょっとそんなことも考えて心配になりましたよ。



つづく