昼めしを終えた作業隊が引き揚げ始めた。最も遠い現場にいる者たちが飯場に帰り着いたのは昼めし時より、約2時間後であった。夕食はいつもより2時間も早くした。
イリオネスとパリヌルスの二人は、隊長たちを集めて打ち合わせた。
『おう、皆ご苦労である。これから天候は荒れて、嵐になる。今日は、林の中で休む、ただし、落雷の危険が付きまとう、いいか。背の高い樹の根方は避けるのだ。出来るだけ草をを敷いて厚くして休め。俺たちもいろいろと考えたが、雨をしのぐものの持ち合わせがない。これについては、皆が知恵を出して対処してほしい。嵐は夜半には止むと思っている。以上だ。嵐が通り過ぎるまで何とか皆の知恵でしのいでくれ。いいな』
苦しまぎれの伝達であった。
彼らは、いつもより早く夕食を済ませ、林の中の高所と思われるところに、草を刈り集めて落ち着き場所を作った。
夕食時には、凪いでいた風がそよぎ始めた。そして、小一時間が過ぎた頃から風が強さを増してきた。
イリオネスとパリヌルスの二人は、隊長たちを集めて打ち合わせた。
『おう、皆ご苦労である。これから天候は荒れて、嵐になる。今日は、林の中で休む、ただし、落雷の危険が付きまとう、いいか。背の高い樹の根方は避けるのだ。出来るだけ草をを敷いて厚くして休め。俺たちもいろいろと考えたが、雨をしのぐものの持ち合わせがない。これについては、皆が知恵を出して対処してほしい。嵐は夜半には止むと思っている。以上だ。嵐が通り過ぎるまで何とか皆の知恵でしのいでくれ。いいな』
苦しまぎれの伝達であった。
彼らは、いつもより早く夕食を済ませ、林の中の高所と思われるところに、草を刈り集めて落ち着き場所を作った。
夕食時には、凪いでいた風がそよぎ始めた。そして、小一時間が過ぎた頃から風が強さを増してきた。
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