イリオネスは、今日の業務対処に遺漏はないかと振り返る。オキテスに声をかける。
『おう、オキテス、これからの諸事について打ち合わせる。ギアスとゴッカスを呼んできてくれ』
イリオネス、オキテス、ギアス、ゴッカスの四人が顔をそろえる。
『おう、諸君!ご苦労。ギアスにゴッカス、漕ぎかたらの昼食は終わったかな?』
『はい、終わりました』
『試乗会の催行、ご苦労であった。今日のこれからを打ち合わせる。オキテスと俺とは、エドモン、テムノス両浜頭と話し合いをする。スダヌス浜頭は話し合いの席に同席する。ギアスとゴッカスは、参集している者らの試乗希望者を艇に乗せて、2~3回、試乗会をやってくれ。二艇同時運航でやる。沖への漕ぎ出しは遠くなくてもいいと考えている。日没時までに終了すること、いいな。その頃には俺らの話し合いも終わっている。終了したら、この場が全員の集合の場だ。以上だ』
『解りました』
打ち合わせを終えて、ギアスらは、艇に戻っていく、イリオネスとオキテスは浜頭らのいるところへと行く。
『エドモン浜頭、テムノス浜頭お待たせしました。これからですが、皆さんと相談いたしたい事案を持っています。よろしく願います』
『おう、そうか。俺らのほうでもあなた方の船舶建造について、このようにされたらどうかなと考えている件がある。また、今日の試乗会のことで打ち合わせたい意見もある。いろいろ話し合おうと考えている』
『解りました、よろしく願います。それをおえてから、集散所のほうに挨拶に行こうと考えています』
『おう、そうだな、それがよろしかろう。いずれにしても、明朝出航で帰るわけだからな』
『エドモン浜頭、話し合いの場ですが、どこでやりましょうか?』
『青空を天井にして、五人が座って話せる、ちょっとした木陰があれば、それでいいではないか』
『では、先ほどの昼食の場でやります』
『おう、それでいい』
浜頭三人、そして、イリオネスとオキテスの五人が昼食に使った場を清掃整理して話し合いの場とする。
場に座した五人が酒杯を手にする、ぶどう酒を杯に満たす、口に含む、のどを潤す、座の前の砂地に杯を突き刺したてる。
エドモン浜頭が四人と目を合わせる、おもむろに口を開く。
『おう、一同、肩に力が入っているな、それはいかんな。力を抜いて、身構えを解いて話し合う。話の段取りはだな、まず、俺の方から話す、今日の試乗会での客人らが何を思案して、如何なる答えをほしいのかについて話す。次に、イリオネス殿、あなたの事案を承ろう。それを終えて、これからの船に関しての話をしよう。それから明日の予定を話し合う。そして、集散所に挨拶に出向く。それでいいのではないかと考えているが、一同の考えは?』
イリオネスが応える。
『はい、浜頭の言われる話の進行でよろしいと考えます』
『よっしゃ!』
エドモン浜頭が穏やかな目線で一同と目を合わせた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yaho.gif)
*ご挨拶申し上げます。
この一年、ブログ小説『トロイからの落人』にアクセス、お読みいただき、誠にありがとうございました。謹んでお礼を申し上げます。
今日を含めて3日で2017年が去年となります。
皆さまにとって素晴らしい2018年が扉を開きます。皆さまの良き年であることを心から、力いっぱいお祈りいたします。
2017年12月29日 執筆 山田 秀雄 編集 山田 萌愛
*明ける年の執筆スタートは、2018年1月8日です。
『おう、オキテス、これからの諸事について打ち合わせる。ギアスとゴッカスを呼んできてくれ』
イリオネス、オキテス、ギアス、ゴッカスの四人が顔をそろえる。
『おう、諸君!ご苦労。ギアスにゴッカス、漕ぎかたらの昼食は終わったかな?』
『はい、終わりました』
『試乗会の催行、ご苦労であった。今日のこれからを打ち合わせる。オキテスと俺とは、エドモン、テムノス両浜頭と話し合いをする。スダヌス浜頭は話し合いの席に同席する。ギアスとゴッカスは、参集している者らの試乗希望者を艇に乗せて、2~3回、試乗会をやってくれ。二艇同時運航でやる。沖への漕ぎ出しは遠くなくてもいいと考えている。日没時までに終了すること、いいな。その頃には俺らの話し合いも終わっている。終了したら、この場が全員の集合の場だ。以上だ』
『解りました』
打ち合わせを終えて、ギアスらは、艇に戻っていく、イリオネスとオキテスは浜頭らのいるところへと行く。
『エドモン浜頭、テムノス浜頭お待たせしました。これからですが、皆さんと相談いたしたい事案を持っています。よろしく願います』
『おう、そうか。俺らのほうでもあなた方の船舶建造について、このようにされたらどうかなと考えている件がある。また、今日の試乗会のことで打ち合わせたい意見もある。いろいろ話し合おうと考えている』
『解りました、よろしく願います。それをおえてから、集散所のほうに挨拶に行こうと考えています』
『おう、そうだな、それがよろしかろう。いずれにしても、明朝出航で帰るわけだからな』
『エドモン浜頭、話し合いの場ですが、どこでやりましょうか?』
『青空を天井にして、五人が座って話せる、ちょっとした木陰があれば、それでいいではないか』
『では、先ほどの昼食の場でやります』
『おう、それでいい』
浜頭三人、そして、イリオネスとオキテスの五人が昼食に使った場を清掃整理して話し合いの場とする。
場に座した五人が酒杯を手にする、ぶどう酒を杯に満たす、口に含む、のどを潤す、座の前の砂地に杯を突き刺したてる。
エドモン浜頭が四人と目を合わせる、おもむろに口を開く。
『おう、一同、肩に力が入っているな、それはいかんな。力を抜いて、身構えを解いて話し合う。話の段取りはだな、まず、俺の方から話す、今日の試乗会での客人らが何を思案して、如何なる答えをほしいのかについて話す。次に、イリオネス殿、あなたの事案を承ろう。それを終えて、これからの船に関しての話をしよう。それから明日の予定を話し合う。そして、集散所に挨拶に出向く。それでいいのではないかと考えているが、一同の考えは?』
イリオネスが応える。
『はい、浜頭の言われる話の進行でよろしいと考えます』
『よっしゃ!』
エドモン浜頭が穏やかな目線で一同と目を合わせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yaho.gif)
*ご挨拶申し上げます。
この一年、ブログ小説『トロイからの落人』にアクセス、お読みいただき、誠にありがとうございました。謹んでお礼を申し上げます。
今日を含めて3日で2017年が去年となります。
皆さまにとって素晴らしい2018年が扉を開きます。皆さまの良き年であることを心から、力いっぱいお祈りいたします。
2017年12月29日 執筆 山田 秀雄 編集 山田 萌愛
*明ける年の執筆スタートは、2018年1月8日です。