陽は西にあかあかと燃えている、サンセットが間近い、辺り一帯に、香ばしい匂いが漂い、林の中の肉食系の動物が寄ってこないか、心配しながら夕食に取り掛かった。
『今夜が最後の野営だ。酒はみんな飲んでしまえ、残すことはない』
一同が久方ぶりに口にする野ウサギの串焼きに舌鼓を打ち、酒は身体にしみわたっていった。
『統領、とてつもない、でっかいみやげですよ』
トリタスは口を開いた。
『ほう、どんなだ。そのとてつもないでっかいみやげの話を聞きたい。この俺が腰を抜かすような話か。それだったら、なお、早く聞きたい』
『それはですね。私たちの隊がこの地を離れて、昼前の休憩を取る前に、アーモンドの大群生が目に入ったのです。それはそれは、でっかい大群生です。イリオネス、統領のウシロにまわって、身体を支えていてくれ』
イリオネスは、酒杯を片手に統領の背後に廻った。
『今夜が最後の野営だ。酒はみんな飲んでしまえ、残すことはない』
一同が久方ぶりに口にする野ウサギの串焼きに舌鼓を打ち、酒は身体にしみわたっていった。
『統領、とてつもない、でっかいみやげですよ』
トリタスは口を開いた。
『ほう、どんなだ。そのとてつもないでっかいみやげの話を聞きたい。この俺が腰を抜かすような話か。それだったら、なお、早く聞きたい』
『それはですね。私たちの隊がこの地を離れて、昼前の休憩を取る前に、アーモンドの大群生が目に入ったのです。それはそれは、でっかい大群生です。イリオネス、統領のウシロにまわって、身体を支えていてくれ』
イリオネスは、酒杯を片手に統領の背後に廻った。