『パリヌルス、お前らの仕事に対する姿勢が気に入った。スケジュールを決めろ!段取りを決めてくれ。それに従って俺たちも動く、真剣勝負だ、判っているな。考えることも必要だが、話がここまで来ている、心は決まっている。時は今、感じて動くところへ来ている。判るか、動こう!ここで立ち上がらなければ男ではない!パリヌルス、俺もお前も熱い!熱があれば事は必ず成る。いいな』
場の者たちの思案風情が、襲い来た一陣の風に吹き飛んだ。
一同が賛同の喊声を上げた。事のゴーサインが決まった。スダヌスとパリヌルスは、硬く手を握り合った。その渦中にあってイリオネスは、冷静に事態を見通そうと努めていた。アヱネアスは、感無量の体である。彼はイリオネスに声をかけた。
『軍団長、お前、このことをどのように考えている。パリヌルスらもアレテスらも、極めてとも言っていいくらいに丁寧に事を運んでいるではないか。俺は事は成るとみている。スダヌスの言うとおり、考える時限は過ぎている。感じて動いてしかるべき時である。スタートさせろ!俺に異存はない』
『判りました』
イリオネスは立ちあがり、一同と目を合わせた。彼らの熱の帯びた目線は、イリオネスを見返してきていた。
『スダヌス浜頭も、また我々サイドの者たちも、この仕事に対する熱意、事前の進捗状態も判った。統領も私も理解した。パリヌルス隊長、この仕事を進めてくれ。スダヌス浜頭、この仕事の詳細は、パリヌルス、オキテス両隊長から聞いて判っている。宜しく頼みます』
次いでイリオネスは、オキテスらの方に体を向けて口を開いた。
『諸君!仕事始めの令を下す。以上だ』
一同から歓声があがり、拍手がわいた。ここにこの仕事がスタートした。
陽は中天に差し掛かろうとしている。パリヌルスは、アレテスに声をかけた。
『もう、いい頃合いだ。昼めしの支度を頼む。干し魚は足りそうか?』
『え~え、それは大丈夫です。私は仕度をさせてきます』
『おう、頼む』
アレテスは仕度に場を離れた。パリヌルスは、一同の方に体を向けた。彼は、空を見上げてうなずき口を開く。
『皆さん!少々早いが、昼食の頃合いです。完成とは言えないが、我らが作った干し魚の試食をやります。皆さんからの意見を頂きます。宜しく頼みます』
彼は、試食のための昼食会をすることを伝えた。
場の者たちの思案風情が、襲い来た一陣の風に吹き飛んだ。
一同が賛同の喊声を上げた。事のゴーサインが決まった。スダヌスとパリヌルスは、硬く手を握り合った。その渦中にあってイリオネスは、冷静に事態を見通そうと努めていた。アヱネアスは、感無量の体である。彼はイリオネスに声をかけた。
『軍団長、お前、このことをどのように考えている。パリヌルスらもアレテスらも、極めてとも言っていいくらいに丁寧に事を運んでいるではないか。俺は事は成るとみている。スダヌスの言うとおり、考える時限は過ぎている。感じて動いてしかるべき時である。スタートさせろ!俺に異存はない』
『判りました』
イリオネスは立ちあがり、一同と目を合わせた。彼らの熱の帯びた目線は、イリオネスを見返してきていた。
『スダヌス浜頭も、また我々サイドの者たちも、この仕事に対する熱意、事前の進捗状態も判った。統領も私も理解した。パリヌルス隊長、この仕事を進めてくれ。スダヌス浜頭、この仕事の詳細は、パリヌルス、オキテス両隊長から聞いて判っている。宜しく頼みます』
次いでイリオネスは、オキテスらの方に体を向けて口を開いた。
『諸君!仕事始めの令を下す。以上だ』
一同から歓声があがり、拍手がわいた。ここにこの仕事がスタートした。
陽は中天に差し掛かろうとしている。パリヌルスは、アレテスに声をかけた。
『もう、いい頃合いだ。昼めしの支度を頼む。干し魚は足りそうか?』
『え~え、それは大丈夫です。私は仕度をさせてきます』
『おう、頼む』
アレテスは仕度に場を離れた。パリヌルスは、一同の方に体を向けた。彼は、空を見上げてうなずき口を開く。
『皆さん!少々早いが、昼食の頃合いです。完成とは言えないが、我らが作った干し魚の試食をやります。皆さんからの意見を頂きます。宜しく頼みます』
彼は、試食のための昼食会をすることを伝えた。