戦闘艇を囲んでいる一同がパリヌルスのやっている作業に目を見張る。
戦闘艇の各漕ぎ座の船べりに定めた間隔をとりながら外敵の放つ弓矢を防御する楯をたてていく。
『おう、テカリオン!この装備はどうだ!』と声をあげる。
テカリオンは『おう!』と感嘆の声をあげたまま開いた口を閉じない。
『テカリオン、この防御楯が戦闘艇の両舷と艇尾にたつ!都合25枚の防御楯を装備している』
『お前、なんてことを考える。驚きどころではない!』と言いながら戦闘艇に乗ってくる。
テカリオンが艇上に乗るや否やパリヌルスの肩を抱く、骨よ砕けよとばかりに力を込めてパリヌルスを抱く。
『テカリオン!この装備は俺からのお前への贈り物だ、受け取ってくれ』
この光景を建造の場から眺めたオキテスとドックスが駆けだす。
『おう、パリヌルス、こいつはすごい!なんという装備だ、ぶったまげるぜ!』
感動の言葉を発するオキテス、傍らに立ってこの光景に見とれるドックス。
『パリヌルス!これはすごい着想の装備だ。戦闘艇がこのような装備をしているとは知らなかった』
『おう、オキテス、このことをお前に言ってはいなかった、すまんかった、詫びる!ドックスにこれは試しに工作する装備だから、オキテス隊長はじめ誰にも言わないでくれと言っておいたのだ』
『そうか。お前の着想は大したもんだ、見て驚き、使ってその効果に感動する』
『この装備を見て考えてくれ。これから造る船にこれを標準装備とするかを検討してくれ』
『おう、了解した。これはでっかい付加価値だ。売りのでっかい目玉になる』
『この防御楯工作の一切については、ドックスが知っている。そういうことだ』
『解った』
テカリオンがパリヌルスに話しかける。
『おう、パリヌルス、喜んでこれをもらうぞ!お前にでっかい借りができたな!返すか返さないかはわからんぞ!』
『そんなことは俺の頭の中にはない!お前の商取引の一助になればそれでいい』
『そうか!此奴!』
『役にたったか、たたなかったかを知らせてくれればそれでいい、それだけだ』
『パリヌルス、では、この構造、喜んでいただく』
テカリオンら三人、パリヌルスら三人が新構造に感動の握手を交わす。
オキテスがパリヌルスに声をかける。
『パリヌルス、この防御楯の件だが、建造する船の標準装備とするか否かを会議で討議する。営業を担当する俺としてはこの装備をすることで事を進めるがそれでいいか』
『それでいい』
『これは我々が創造した価値ある構造だ!売りを独走させる構造でもある』
オキテスが声をあげる、作業者の一人を呼び寄せた。
*昨日の投稿で間違いをやりました。お詫びして、訂正します。最終行から三行目です。
送りまのだ を 贈り物だ に訂正いたします。 山田秀雄
戦闘艇の各漕ぎ座の船べりに定めた間隔をとりながら外敵の放つ弓矢を防御する楯をたてていく。
『おう、テカリオン!この装備はどうだ!』と声をあげる。
テカリオンは『おう!』と感嘆の声をあげたまま開いた口を閉じない。
『テカリオン、この防御楯が戦闘艇の両舷と艇尾にたつ!都合25枚の防御楯を装備している』
『お前、なんてことを考える。驚きどころではない!』と言いながら戦闘艇に乗ってくる。
テカリオンが艇上に乗るや否やパリヌルスの肩を抱く、骨よ砕けよとばかりに力を込めてパリヌルスを抱く。
『テカリオン!この装備は俺からのお前への贈り物だ、受け取ってくれ』
この光景を建造の場から眺めたオキテスとドックスが駆けだす。
『おう、パリヌルス、こいつはすごい!なんという装備だ、ぶったまげるぜ!』
感動の言葉を発するオキテス、傍らに立ってこの光景に見とれるドックス。
『パリヌルス!これはすごい着想の装備だ。戦闘艇がこのような装備をしているとは知らなかった』
『おう、オキテス、このことをお前に言ってはいなかった、すまんかった、詫びる!ドックスにこれは試しに工作する装備だから、オキテス隊長はじめ誰にも言わないでくれと言っておいたのだ』
『そうか。お前の着想は大したもんだ、見て驚き、使ってその効果に感動する』
『この装備を見て考えてくれ。これから造る船にこれを標準装備とするかを検討してくれ』
『おう、了解した。これはでっかい付加価値だ。売りのでっかい目玉になる』
『この防御楯工作の一切については、ドックスが知っている。そういうことだ』
『解った』
テカリオンがパリヌルスに話しかける。
『おう、パリヌルス、喜んでこれをもらうぞ!お前にでっかい借りができたな!返すか返さないかはわからんぞ!』
『そんなことは俺の頭の中にはない!お前の商取引の一助になればそれでいい』
『そうか!此奴!』
『役にたったか、たたなかったかを知らせてくれればそれでいい、それだけだ』
『パリヌルス、では、この構造、喜んでいただく』
テカリオンら三人、パリヌルスら三人が新構造に感動の握手を交わす。
オキテスがパリヌルスに声をかける。
『パリヌルス、この防御楯の件だが、建造する船の標準装備とするか否かを会議で討議する。営業を担当する俺としてはこの装備をすることで事を進めるがそれでいいか』
『それでいい』
『これは我々が創造した価値ある構造だ!売りを独走させる構造でもある』
オキテスが声をあげる、作業者の一人を呼び寄せた。
*昨日の投稿で間違いをやりました。お詫びして、訂正します。最終行から三行目です。
送りまのだ を 贈り物だ に訂正いたします。 山田秀雄