応急手当の仕上げである。トリタスは、迷った。傷口を焼く順番に付いて迷った。焼かれる身になって考えた。焼く熱さに大差はない。彼は実行に移った。先ず小さい傷に燃えている枝を押しつけた。たちのばる肉の焼ける匂い。ギアスは、歯を食いしばって耐えた。彼は間をおかずに傷の長さが15センチにも及ぶ大きな傷に燃えている枝を押しつけた。ギアスは、腹の底から呻いて、叫び声をあげた。その叫びが終わらないうちに残っている傷に燃えている枝を押しつけた。トリタスは瞬時のうちに一連の作業を息もつかずにやってのけ終えた。
『ギアス様、終わりました。よう、耐えられた。これだけやっておけば大丈夫だと思います。明日の朝までには、痛みも去り、うむこともないと思います。この季節に負う、獣から受ける傷は、必ずうみます』
『トリタス殿、世話になった。恥ずかしいところを見せたが、この傷に耐えれると思う、安心してくれ。ありがとう。貴方に礼を言います』
『ギアス殿、それにしても、でっかい熊ですね。よく仕止めてくれました。礼を言わねばならないのは我々の方です。こんなのにうろうろされたら、我々が奴の餌食です。礼を言うべきは我々ですよ』
『ギアス様、終わりました。よう、耐えられた。これだけやっておけば大丈夫だと思います。明日の朝までには、痛みも去り、うむこともないと思います。この季節に負う、獣から受ける傷は、必ずうみます』
『トリタス殿、世話になった。恥ずかしいところを見せたが、この傷に耐えれると思う、安心してくれ。ありがとう。貴方に礼を言います』
『ギアス殿、それにしても、でっかい熊ですね。よく仕止めてくれました。礼を言わねばならないのは我々の方です。こんなのにうろうろされたら、我々が奴の餌食です。礼を言うべきは我々ですよ』