エドモン浜頭に船舶売り出し展示試乗会催行の礼を述べ、挨拶を終えて、宿営した浜に戻ってきたオキテスにダックスが声をかけてくる。
『オキテス隊長、出航の準備が整っています。現在、海は凪ぎの状態ですが沖の海上状況は、この頃合いでは、船の行き来もなく、風のあるやなきやが解りません』
『おう、解った!とにかく、出航する。出たとこ勝負だ!』
オキテスの気持ちを思いやったダックスが全員に指示をする。
『全員!乗艇!位置に就け!』
『おう!』『おう!』
彼らがダックスの指示の呼応して艇に乗る。
『軍団長、艇に乗ってください』
『おう、オキテス、浜の掃除は終わっているか?最終の点検をしてくれ』
『清掃は、きれいに出来ています。申し分ありません』
二人が乗艇する、オキテスがダックスと目を合わせる、うなずきあう、艇上を見渡す、オキテスが声をあげる。
『出航!』
ダックスが指示を飛ばす。
『櫂さばきのピッチをあげ~っ!』
戦闘艇、ヘルメス艇の二艇がイラクリオンの係留岸壁を離れていく、海面を泡立てて凪いでいる海を西へと波を割っていく。
オキテスが大声で一同に伝える。
『今日の午後半ばごろには、レテムノンに着く!今夜の停泊はレテムノンである!一同、解ったな』
『おう!』『おう!』『おう!』
操船担当が漕ぎかたの交替に気を配る、二艇は船速を落とすことなく航走する、昨日のイラクリオンにおける商況の活性をうけて、元気船足で洋上を駆ける。
頃合いが昼頃になろうとしている、先日停泊したパノルモスの沖を通過しようとしている。
オキテスが一同に声をかける。
『クレタ島の真ん中あたりを見ろ!彼方に山のてっぺんが見えるだろ!クレタで一番に高い山だ!あれが『イデー山』だ』
彼らは、島の真ん中にそびえるイデー山を彼方に身ながらの航走である。
櫂さばきで飛ぶしぶきあびて、艇上で昼食のパンをほおばった。
*ご挨拶申し上げます。ブログ小説『トロイからの落人』お読みいただき誠にありがとうございます。
謹んでお礼を申し上げます。
今日を含めて五日で新しい年が明けます。皆さまにとって良き年であることを力いっぱい祈願いたします。
山田 秀雄 山田 萌愛
『オキテス隊長、出航の準備が整っています。現在、海は凪ぎの状態ですが沖の海上状況は、この頃合いでは、船の行き来もなく、風のあるやなきやが解りません』
『おう、解った!とにかく、出航する。出たとこ勝負だ!』
オキテスの気持ちを思いやったダックスが全員に指示をする。
『全員!乗艇!位置に就け!』
『おう!』『おう!』
彼らがダックスの指示の呼応して艇に乗る。
『軍団長、艇に乗ってください』
『おう、オキテス、浜の掃除は終わっているか?最終の点検をしてくれ』
『清掃は、きれいに出来ています。申し分ありません』
二人が乗艇する、オキテスがダックスと目を合わせる、うなずきあう、艇上を見渡す、オキテスが声をあげる。
『出航!』
ダックスが指示を飛ばす。
『櫂さばきのピッチをあげ~っ!』
戦闘艇、ヘルメス艇の二艇がイラクリオンの係留岸壁を離れていく、海面を泡立てて凪いでいる海を西へと波を割っていく。
オキテスが大声で一同に伝える。
『今日の午後半ばごろには、レテムノンに着く!今夜の停泊はレテムノンである!一同、解ったな』
『おう!』『おう!』『おう!』
操船担当が漕ぎかたの交替に気を配る、二艇は船速を落とすことなく航走する、昨日のイラクリオンにおける商況の活性をうけて、元気船足で洋上を駆ける。
頃合いが昼頃になろうとしている、先日停泊したパノルモスの沖を通過しようとしている。
オキテスが一同に声をかける。
『クレタ島の真ん中あたりを見ろ!彼方に山のてっぺんが見えるだろ!クレタで一番に高い山だ!あれが『イデー山』だ』
彼らは、島の真ん中にそびえるイデー山を彼方に身ながらの航走である。
櫂さばきで飛ぶしぶきあびて、艇上で昼食のパンをほおばった。
*ご挨拶申し上げます。ブログ小説『トロイからの落人』お読みいただき誠にありがとうございます。
謹んでお礼を申し上げます。
今日を含めて五日で新しい年が明けます。皆さまにとって良き年であることを力いっぱい祈願いたします。
山田 秀雄 山田 萌愛