『お前らの仕事ぶり、何となくぎこちないな』
『オキテス隊長、このような海岸初めてです。俺らの仕事ぶりぎこちなく見えますか。これはしたりです』
『全くだ。航海のベテランらしく、かっこよくやれ。指示を出している俺に不安を感じさせないようにだ』
オキテスは、彼らの仕事ぶりを目の当たりにして、不安を覆い隠せない素振りでいた。
『隊長、この辺り、停泊してもいいように思えます』
『そうか、いいだろう。よしっ!もう一度、最初から順を追って丹念に調べてくれ。船が夜風にあおられて漂ったとき、海底にある大岩にあたって破損したではどうにもならん。そのことを念頭において慎重に調べろ』
『判りました』
彼らは、暗闇中で手探りよろしく念を入れて調査作業を続けた。
『隊長、ここは停泊に問題がないようです。海底状態に不安がありません。深度も充分といえます』
『そうか、よしっ!ここに決める。お前たち大変ご苦労であった。船を移動させる。停泊作業が終わったら夕食としよう。ギアス、舟艇の者たちもそのようにしてくれ。今夜の宿営については陸上に上がってもいいし、好きなようにやれ。俺たちは船上で宿営する。夜が明けてみなければ付近一帯の状態が皆目わからん』
『判りました。低木一本見当たらん、このような岩石ばかりの浜もめずらしいです』
『では、作業を急ぐ。見張りの者を置いて引き揚げる。見張りの者に松明を持たせておいてくれ』
『判りました』
オキテスは、船に戻っていった。
『オキテス隊長、このような海岸初めてです。俺らの仕事ぶりぎこちなく見えますか。これはしたりです』
『全くだ。航海のベテランらしく、かっこよくやれ。指示を出している俺に不安を感じさせないようにだ』
オキテスは、彼らの仕事ぶりを目の当たりにして、不安を覆い隠せない素振りでいた。
『隊長、この辺り、停泊してもいいように思えます』
『そうか、いいだろう。よしっ!もう一度、最初から順を追って丹念に調べてくれ。船が夜風にあおられて漂ったとき、海底にある大岩にあたって破損したではどうにもならん。そのことを念頭において慎重に調べろ』
『判りました』
彼らは、暗闇中で手探りよろしく念を入れて調査作業を続けた。
『隊長、ここは停泊に問題がないようです。海底状態に不安がありません。深度も充分といえます』
『そうか、よしっ!ここに決める。お前たち大変ご苦労であった。船を移動させる。停泊作業が終わったら夕食としよう。ギアス、舟艇の者たちもそのようにしてくれ。今夜の宿営については陸上に上がってもいいし、好きなようにやれ。俺たちは船上で宿営する。夜が明けてみなければ付近一帯の状態が皆目わからん』
『判りました。低木一本見当たらん、このような岩石ばかりの浜もめずらしいです』
『では、作業を急ぐ。見張りの者を置いて引き揚げる。見張りの者に松明を持たせておいてくれ』
『判りました』
オキテスは、船に戻っていった。