アエネアス船団は、隊形を整えてサモトラケ島の東の海を北上している。
洋上の航走条件は船団を北北東へと押し運ぶ。
パリヌルスには、指の先、そこにある未来が見えていない。
船団が航走するスピードを考える、このスピードで浜に乗りあげた場合の危うさについての対処を考えた。
そのひとつに上陸時の不覚悟の混乱について考える。
交戦必勝ができるか否かを己の思考に問う、対応の判断を間違えば、そこにあるのは敗北の二字である。
パリヌルスは、船団隊形を確認する。
『全員櫂座につけ!しっかり漕げ!』檄を飛ばす。
『敵は弓でくるぞ!気を抜くな!隊列を組め!』声を大にして叱咤する。
兵らが三重列の独特な隊形を整えて海中を進む、イリオネス軍団長の檄が飛ぶ。
『敵を残らず打ち倒せ!容赦するな!ひるむな!』
アエネアス軍団の兵全員が浜にあがった。
[一択!建国の大地へ] vol.4 第7章 敵前上陸 より
何卒、アマゾンキンドル電子書籍をお読みいただければ幸いです。
著者 山田秀雄
洋上の航走条件は船団を北北東へと押し運ぶ。
パリヌルスには、指の先、そこにある未来が見えていない。
船団が航走するスピードを考える、このスピードで浜に乗りあげた場合の危うさについての対処を考えた。
そのひとつに上陸時の不覚悟の混乱について考える。
交戦必勝ができるか否かを己の思考に問う、対応の判断を間違えば、そこにあるのは敗北の二字である。
パリヌルスは、船団隊形を確認する。
『全員櫂座につけ!しっかり漕げ!』檄を飛ばす。
『敵は弓でくるぞ!気を抜くな!隊列を組め!』声を大にして叱咤する。
兵らが三重列の独特な隊形を整えて海中を進む、イリオネス軍団長の檄が飛ぶ。
『敵を残らず打ち倒せ!容赦するな!ひるむな!』
アエネアス軍団の兵全員が浜にあがった。
[一択!建国の大地へ] vol.4 第7章 敵前上陸 より
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著者 山田秀雄