ミチリニアモスより、話し合いの準備が整った旨の連絡があり、二人は、その部屋に急いだ。王と側近、長老、そして、二人の真っ黒に陽にやけた男が座についていた。オデッセウスとメネラオスが座につくや、長老の一人が座長役をつとめて、懸案の話に入った。陽にやけた二人の男は、交易船の船主と船長とわかった。側近の一人が話し始めた。
『アンテノールからの書状で、お二人の帰国について、思案していたところ、ちょうど、いい具合に、南のクニドス及びロドス島に交易に向かう船の船主と船長が、館に挨拶にきたので、お二人のことを話したのです。そうしたら、それは、お会いした上で、決めたいとの事。こちらが、その船の船主と船長です。ミチリニアモスも、それがいいと、言ってくれています。そのようなわけで、今、ここに、お引き合わせした次第です。お二人の考えは、如何なものかと、、、、。』
『アンテノールからの書状で、お二人の帰国について、思案していたところ、ちょうど、いい具合に、南のクニドス及びロドス島に交易に向かう船の船主と船長が、館に挨拶にきたので、お二人のことを話したのです。そうしたら、それは、お会いした上で、決めたいとの事。こちらが、その船の船主と船長です。ミチリニアモスも、それがいいと、言ってくれています。そのようなわけで、今、ここに、お引き合わせした次第です。お二人の考えは、如何なものかと、、、、。』