『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第1章  二つの引き金  30

2007-05-02 07:42:29 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 ミチリニアモスより、話し合いの準備が整った旨の連絡があり、二人は、その部屋に急いだ。王と側近、長老、そして、二人の真っ黒に陽にやけた男が座についていた。オデッセウスとメネラオスが座につくや、長老の一人が座長役をつとめて、懸案の話に入った。陽にやけた二人の男は、交易船の船主と船長とわかった。側近の一人が話し始めた。
 『アンテノールからの書状で、お二人の帰国について、思案していたところ、ちょうど、いい具合に、南のクニドス及びロドス島に交易に向かう船の船主と船長が、館に挨拶にきたので、お二人のことを話したのです。そうしたら、それは、お会いした上で、決めたいとの事。こちらが、その船の船主と船長です。ミチリニアモスも、それがいいと、言ってくれています。そのようなわけで、今、ここに、お引き合わせした次第です。お二人の考えは、如何なものかと、、、、。』

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