★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

プラネタリウムで見るオーロラ

2022-07-19 06:00:00 | 札幌市青少年科学館
 札幌市青少年科学館で7月15日(金)に第2回目の「はじめての天体写真講座」が開催され、実写されたオーロラ動画がプラネタリウムで投影されました。

 この動画は、2008年に横山さんが北極圏へ遠征し、魚眼レンズで撮影した何枚ものオーロラ静止画をタイムラプス編集し約50秒間の動画とした実写の全天オーロラです。

 ドーム内全天に投影されたオーロラは迫力があり、横山さんのお話では、リアルなオーロラに近いそうです。
 撮影地はカナダのノースウエスト準州。単身でレンタカーを運転し、冬季間だけ氷の道路になる「アイスロード」上で撮影したオーロラです。気温はマイナス40度という過酷な環境だったそうです。
 ドーム内に投影されたオーロラを見たら当時の様子が蘇ってきたと感激気味にアナウンスしていました。


 ブログ上では動画のアップロードができないため、とりあえず、静止画像をアップします。

 これは、私がドーム内で撮影したJPEG画像です。


 これは、横山さんがドーム内で撮影したRAWファイルを現像した画像です。(横山さんから使用許諾をいただいています)

 RAWファイルから現像した画像のほうが豊かな階調で表現されています。
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プラネタリウムで星の写真撮影

2022-07-17 06:00:00 | 札幌市青少年科学館
 札幌市青少年科学館で2022年5月から6月にかけて2年ぶりに開催された「天文ボランティア養成講座(全6回)」の講師を私が担当させてもらったご縁で、同館で開催された「はじめての天体写真講座」を特別に見学させてもらいました。

 「はじめての天体写真講座」は7月1日(金)と15日(金)の2日間。
 講師は札幌市天文台スタッフの林さんと横山さんのお二人です。
 お二人がどのような講義をするのか、技(わざ)を盗ませてもらおうと見学させてもらいました。分かりやすい説明で、さすがです。

 プラネタリウムを使い実際の星空撮影の疑似体験をします。私も撮影させてもらいました。


 南が正面で、中央の下端はさそり座です。
 画面左上にはカシオペヤ座、右上に北斗七星まで写っています。
 ドーム内の北の端に三脚を設置し対角魚眼を使ったことで、星の並び、特に北側の歪みが酷いのはご愛嬌です。(笑)
 露出15秒、絞りF2.8、感度ISO8000、色温度4000K。


 日周運動をかけてもらい撮影。撮影条件は1枚目と同じです。

 今回、擬似体験用に全天魚眼で撮影したオーロラのタイムラプス動画もプラネタリウムドームに投影されました。
 このオーロラ投影については、次回のブログ記事に載せる予定です。
 
 このほか、ペルセウス座流星群の再現や南天の星空投影があり、受講者さんは習った方法で各々撮影され、あちこちから歓声が挙がっていました。
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フーコーの振り子

2021-12-20 15:00:00 | 札幌市青少年科学館
 フランスの物理学者レオン・フーコー(1819-1868)が、1851年2月にパリ天文台で行った地球の自転を実証する実験を行った振り子の弦の長さは11m、錘の重量は5kgでした。

 それ以降、地球の自転を実証する振り子のことを「フーコーの振り子」と呼ぶようになりました。

 その実験の様子を聞いた当時のフランス大統領ナポレオンがパンテオンでの公開実験を命じ、実験に使った振り子の長さはパンテオンの天井の高さに合わせた67m、錘は真鍮製で28kg直径38cmの球体で実験されたそうです。(以上の出典はWikipedia)

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 札幌市青少年科学館のエントランスホールに展示されているフーコーの振り子です。
 吹き抜けの天井から吊るされている弦の長さは約10m、錘の重量は約33kg直径20cmです。

 上の画像は、12月19日(日)に1年半ぶりに科学館を訪問した際、撮影しました。

 フーコーの振り子が札幌市青少年科学館に設置されたのは1981年10月の科学館開館時で、現在のフーコーの振り子はどうやら2代目あるいは3代目のようです。

 また、開館当時、このフーコーの振り子を毎日始動させたり減衰時に再度動かすのは天文係職員の仕事でしたが、現在は警備員さんの仕事になっているようです。

 札幌市青少年科学館のフーコーの振り子の場合、起動時に一直線に錘が振れるようにするにはちょっとしたコツが必要で、気をつけて起動させないと、細長い楕円運動になってしまい、原理通りの振れの角度に動いてくれません。

 今回、時間にして30分ほど観察してみると、起動時の僅かな楕円運動が徐々に大きくなり、原理通りの振れ角度にはなっていなかったのが残念でした。また、減衰時間も初代に比べ早いようでした。



 フーコーの振り子の観察後、久し振りにプラネタリウムを見ました。
 オート番組中に私が撮影した流星群の画像がクレジット付きで投影され、番組のエンドロールにも私の名前を出して頂いたのが嬉しかったです。

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久し振りのプラネタリウム鑑賞

2021-02-12 06:00:00 | 札幌市青少年科学館
 前回のブログ記事記事 【 緑内障の疑いで精密検査 】で、眼科受診の帰り道に、札幌市青少年科学館のプラネタリウムを見たことを書きました。

 2月10日(水)の午後、5か月振りに科学館を訪問。

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 65歳以上は割引料金。嬉しいですね。(笑)

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 中央の投影機は1981年の開館時の本体よりずいぶんと小さくなりました。投影前の撮影タイムに撮影。

 札幌市青少年科学館のプラネタリウム本体はこれまで全て五藤光学製です。ドーム径は開館以来18メートルのままで、投影機種の変更推移は次のとおりです。
 初代  1981年 GN-AT
 2代目 1997年 GSS-URANUS (ウラヌス)
 3代目 2016年 CHIRON Ⅲ (ケイロンⅢ)

 内容は、「今月の星空 with SNOW MIKU 2021」というオート番組+2月の星空生解説+オーロラの説明を組み合わせた50分間の投影でした。

 投影終了後、スタッフと「投影機の水平回転の活用法」について話していると、新型コロナウイルス感染予防で、非常口の扉を開けての換気と、観客が座っていた座席のアルコール消毒をほかのスタッフが始めていました。お疲れ様です。


 ところで、2019年の北海道新聞に室蘭市青少年科学館が2021年3月で閉館するという記事が掲載されていました。

 同館のプラネタリウムは2021年3月に引退予定で、すぐ近くの敷地に建設される「室蘭市環境科学館・市立図書館(仮称)」に新しいプラネタリウムが設置され、4月以降に投影を開始する予定と聞いています。

 昭和という古き良き時代を生き抜いてきたプラネタリウムが愛おしくなり、室蘭のプラネタリウム見学をした際の画像です。

 投影機本体は、五藤光学製GX-10Tで、1976年製との銘板が貼られています。
 同館の開館は1963年と聞いているので、プラネタリウムは2代目でしょうか。


 日周運動ダイヤル付近の塗装の摩耗は45年間の歴史を物語っているようです。
(スタッフの計らいで操作卓を撮影させてもらえました)

 おまけの画像です。

 投影終了後、近くの洋食屋さんで食べた500gのポークチャップです。
 ご馳走様でした。


【2月12日16時10分:記事追加】
 室蘭市青少年科学館の初代プラネタリウムについて調べてみると、五藤光学製のM-1 という機種が1962年に納入されていることを確認しました。出典は1996年発行の五藤光学研究所70周年記念誌「星空夢」280ページです。
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さっぽろ星まつり2019

2019-09-03 06:00:00 | 札幌市青少年科学館
 8月31日(土)と9月1日(日)の両日に開催された 「さっぽろ星まつり」 のお手伝いをしてきました。

 開催場所は札幌市東区の 「サッポロさとらんど」 です。
 札幌市青少年科学館のスタッフと天文指導員30人ほどがスタッフとして頑張りました。

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 さっぽろ星まつりの特徴は、小さな子供でも楽しめるゲームがたくさん用意されていること。
 本州のいくつかの街で開催されている星祭りとは一味違います。

 日中は太陽の白色像やプロミネンスが見える望遠鏡も登場。
(観望している様子の画像を撮影し忘れました)

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 夜の観望会の様子です。左上の星は木星。
 天文愛好家さん達の大小20台以上の望遠鏡が集まりました。

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 参加者の様子が写るように露出をタップリかけたため、空が明るく写っていますが、実際の夜空はもっと暗いです。

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 土星や木星を個人のスマホで撮影できるサービスも行われました。

 担当していただいた天文愛好家さんの工夫で、うまく撮影された方が大勢いらっしゃいました。

 2日間とも晴れた星まつり、私の記憶では初めてです。

 スタッフの皆様、お疲れ様でした。私も疲れましたが、お客様の笑顔に救われました。
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