前回のブログ記事 【 口径25cmドールキルハム望遠鏡(遠征前の改善) 】からの続きです。
口径25cmドールキルハム望遠鏡には使うアクセサリーが多いので、遠征前にアクセサリーケースを用意しました。
口径25cmドールキルハム望遠鏡に使うアクセサリー類をアルミケースに収め、遠征に備えます。
左上から左回りで、コマ収差補正レンズ、ファインダー用接眼鏡、光軸調整用単眼鏡、8mm〜24mmズーム接眼鏡、XW40mm接眼鏡+天頂プリズム、ファインダー本体です。
最近、忘れ物が多いので遠征の前にチェックリストを作成しておきました。
鏡筒本体、架台、望遠鏡三脚、バランスウェイト、コントローラー、電源と電源ケーブル、アクセサリーケース、架台の取扱説明書、工具、カメラ一式、充電ケーブル類、防寒グッズ、双眼鏡、照明ライトなどなど。
冬型気圧配置だと晴天に恵まれない札幌を2024年12月28日(土)の20時過ぎに出発。ファーストライトが見たいという知人のNさんも一緒です。安平町の某所に到着したのは23時前。雲が少しずつ多くなってきました。
早速、口径25cmドールキルハム望遠鏡を組立てます。三脚アクセサリー板の取付け手順を逆にしてしまったり、主鏡セルの取付け時に固定ネジとワッシャーを凍った地面に落としたりと、組立てに20分以上もかかってしまいました。
主鏡セルの取付け後に、恒星を見ながら主鏡の光軸修正をしています。なお、画像は最後の1枚を除きNさんが撮影してくれました。
意外と簡単に初期の光軸修正が完了。ドールキルハム式反射望遠鏡は主鏡の非球面度が放物面の70%、副鏡が球面なので光軸修正しやすいという利点があります。
日周追尾のためのアライメントをしてから最終的には高倍率で光軸を追い込む必要があります。なお、日周追尾の必要が殆どない北極星を使って光軸修正する方法もありますが、残念ながら北極星は雲に隠されたまま。
アライメントというのは明るい1等星などを1個あるいは2個を手動導入し望遠鏡の方向を電子的に記憶させる作業のことです。
私の場合、天体の自動導入よりも手動導入の方が速いため、アライメント作業が余計に必要な天体の自動導入はあまり好きでありませんが、経緯台で日周自動追尾をするためにはアライメントが必須です。やれやれ、面倒ですねー。
ワンスターアライメント(1個の恒星でアライメントする方法)で南天のシリウスを手動導入しエンターキーを押しました。その直後に鏡筒が天頂方向のカペラに向かうはずが反対方向の下向きに動き始め、モーターの異音が聞こえたため緊急停止。鏡筒バランスは合っているはずなのにどうして?
年月日、時刻、緯度経度をきちんと合わせたはずなのに意外な望遠鏡動作に驚きました。
取扱説明書を読みながら2度目のアライメント作業を試みましたが結果は同じでした。止むを得ず、アライメント作業を省きファインダーの平行調整をしました。
ファインダーの平行調整をしています。鏡筒とファインダーの光軸が平行になるよう少しずつ調整しましたが、日周追尾していないため時間がかかり、追い込みが不充分になりました。
再度、取扱説明書を読みながら3回目のアライメント作業を行いました。やはり、結果は同じ。「だから自動導入機は嫌いなんですよー」とNさんにボヤキを連発。
アライメントを諦め、木星と火星を少しだけ見てファーストライトを終えることにしました。恒星追尾ができないため60倍という低倍率で薄雲を通してでしたが木星の縞模様が良く見えました。火星は明る過ぎて高倍率でないと模様が見えません。
アライメントできなくて落胆しボヤキ連発の情けない表情の私を撮影してもらいました。今夜はボヤキが多くて済みませんでした。
2時前に現地を撤収。気温はマイナス11度。
帰路の途中、木々に結氷した雪がキラキラと輝いていたので道端に停車し撮影。カラーモードで撮影しましたがモノクロモードで撮影したかのように写りました。途中の気温はマイナス16度まで低下。
4時過ぎに曇っている札幌に戻りました。札幌の気温はマイナス5度。
帰宅してからアライメントがうまく行かなかった理由を考えてみました。
シリウスでアライメント後に天頂付近のカペラへ望遠鏡が向くはずが下向きに望遠鏡が動いたということは、上下運動の向きが逆です。
ということは鏡筒を架台に取付ける際、鏡筒が向いている方角に向かって「架台の左側」に鏡筒を装着していましたが、「架台の右側」にすればどうなるか、あるいは2個の恒星でアライメントをするツースターアライメントをすればどうなるか、近日中に試行錯誤してみます。
次回のブログ記事 【 口径25cmドールキルハム望遠鏡(アライメントのテスト2回目) 】に続きます。
口径25cmドールキルハム望遠鏡には使うアクセサリーが多いので、遠征前にアクセサリーケースを用意しました。
口径25cmドールキルハム望遠鏡に使うアクセサリー類をアルミケースに収め、遠征に備えます。
左上から左回りで、コマ収差補正レンズ、ファインダー用接眼鏡、光軸調整用単眼鏡、8mm〜24mmズーム接眼鏡、XW40mm接眼鏡+天頂プリズム、ファインダー本体です。
最近、忘れ物が多いので遠征の前にチェックリストを作成しておきました。
鏡筒本体、架台、望遠鏡三脚、バランスウェイト、コントローラー、電源と電源ケーブル、アクセサリーケース、架台の取扱説明書、工具、カメラ一式、充電ケーブル類、防寒グッズ、双眼鏡、照明ライトなどなど。
冬型気圧配置だと晴天に恵まれない札幌を2024年12月28日(土)の20時過ぎに出発。ファーストライトが見たいという知人のNさんも一緒です。安平町の某所に到着したのは23時前。雲が少しずつ多くなってきました。
早速、口径25cmドールキルハム望遠鏡を組立てます。三脚アクセサリー板の取付け手順を逆にしてしまったり、主鏡セルの取付け時に固定ネジとワッシャーを凍った地面に落としたりと、組立てに20分以上もかかってしまいました。
主鏡セルの取付け後に、恒星を見ながら主鏡の光軸修正をしています。なお、画像は最後の1枚を除きNさんが撮影してくれました。
意外と簡単に初期の光軸修正が完了。ドールキルハム式反射望遠鏡は主鏡の非球面度が放物面の70%、副鏡が球面なので光軸修正しやすいという利点があります。
日周追尾のためのアライメントをしてから最終的には高倍率で光軸を追い込む必要があります。なお、日周追尾の必要が殆どない北極星を使って光軸修正する方法もありますが、残念ながら北極星は雲に隠されたまま。
アライメントというのは明るい1等星などを1個あるいは2個を手動導入し望遠鏡の方向を電子的に記憶させる作業のことです。
私の場合、天体の自動導入よりも手動導入の方が速いため、アライメント作業が余計に必要な天体の自動導入はあまり好きでありませんが、経緯台で日周自動追尾をするためにはアライメントが必須です。やれやれ、面倒ですねー。
ワンスターアライメント(1個の恒星でアライメントする方法)で南天のシリウスを手動導入しエンターキーを押しました。その直後に鏡筒が天頂方向のカペラに向かうはずが反対方向の下向きに動き始め、モーターの異音が聞こえたため緊急停止。鏡筒バランスは合っているはずなのにどうして?
年月日、時刻、緯度経度をきちんと合わせたはずなのに意外な望遠鏡動作に驚きました。
取扱説明書を読みながら2度目のアライメント作業を試みましたが結果は同じでした。止むを得ず、アライメント作業を省きファインダーの平行調整をしました。
ファインダーの平行調整をしています。鏡筒とファインダーの光軸が平行になるよう少しずつ調整しましたが、日周追尾していないため時間がかかり、追い込みが不充分になりました。
再度、取扱説明書を読みながら3回目のアライメント作業を行いました。やはり、結果は同じ。「だから自動導入機は嫌いなんですよー」とNさんにボヤキを連発。
アライメントを諦め、木星と火星を少しだけ見てファーストライトを終えることにしました。恒星追尾ができないため60倍という低倍率で薄雲を通してでしたが木星の縞模様が良く見えました。火星は明る過ぎて高倍率でないと模様が見えません。
アライメントできなくて落胆しボヤキ連発の情けない表情の私を撮影してもらいました。今夜はボヤキが多くて済みませんでした。
2時前に現地を撤収。気温はマイナス11度。
帰路の途中、木々に結氷した雪がキラキラと輝いていたので道端に停車し撮影。カラーモードで撮影しましたがモノクロモードで撮影したかのように写りました。途中の気温はマイナス16度まで低下。
4時過ぎに曇っている札幌に戻りました。札幌の気温はマイナス5度。
帰宅してからアライメントがうまく行かなかった理由を考えてみました。
シリウスでアライメント後に天頂付近のカペラへ望遠鏡が向くはずが下向きに望遠鏡が動いたということは、上下運動の向きが逆です。
ということは鏡筒を架台に取付ける際、鏡筒が向いている方角に向かって「架台の左側」に鏡筒を装着していましたが、「架台の右側」にすればどうなるか、あるいは2個の恒星でアライメントをするツースターアライメントをすればどうなるか、近日中に試行錯誤してみます。
次回のブログ記事 【 口径25cmドールキルハム望遠鏡(アライメントのテスト2回目) 】に続きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます