恒星時は、南中している天体の赤経と同じ値です。
たとえば、オリオン座のベテルギュースの赤経は5時56分なので、ベテルギュースが南中した瞬間の恒星時は5時56分です。(通常、赤経は時分秒の時角という角度の単位で示されます。360度=24時、1度=4分)
ベテルギュースなどの恒星は、南中から翌日の南中まで約23時間56分で1回転のサイクルで日周運動をしています。
つまり、恒星の南中時刻は毎日4分ほど早くなるため、恒星時用の時計などを持っていないと、恒星時を知ることは難しいのです。
しかし、2015年4月23日の記事 【 星座早見盤の活用 】 に書いたように、札幌市青少年科学館で販売されている星座早見盤を使うと、簡単におおまかな恒星時を知ることができます。
71080132
南の地平線と書かれた下に細長い窓があり、「南」 と書いた下の線に重なる数値が札幌における恒星時です。なお、この枠内に書かれている数値目盛りは赤経の値です。
上の例では、2月12日20時の札幌における地方恒星時は5時55分ごろということがわかります。また、2月27日19時でも恒星時は同じ5時55分ごろということがわかります。
この星座早見盤は札幌市近郊での使用を前提に、東経141.5度・北緯43.0度を基準に作られています。
お住まいの地域で恒星時を精度よく求めるためには、東経141.5度を基準に、経度補正を行う必要があり、具体例としては西の函館市の場合、東経140.7度なので経度差は-0.8度。恒星時に直すと約3分早くなります。
東の釧路市は東経144.4度なので経度差は+2.9度。恒星時に直すと約12分遅くなります。
なお、星座を見つけたいというような簡単な目的であれば、この星座早見盤は北海道全域で使えます。
ところで、ある天文指導員さんから 「天体の座標として赤経と赤緯だけ知っていれば天体の導入ができるので、難しい恒星時のことを覚えなくてもいいのでは?」 という疑問が寄せられました。
恒星時を4月18日の天文指導員研修で取り上げた理由は、5月3日以降のブログに順次書いていきます。
たとえば、オリオン座のベテルギュースの赤経は5時56分なので、ベテルギュースが南中した瞬間の恒星時は5時56分です。(通常、赤経は時分秒の時角という角度の単位で示されます。360度=24時、1度=4分)
ベテルギュースなどの恒星は、南中から翌日の南中まで約23時間56分で1回転のサイクルで日周運動をしています。
つまり、恒星の南中時刻は毎日4分ほど早くなるため、恒星時用の時計などを持っていないと、恒星時を知ることは難しいのです。
しかし、2015年4月23日の記事 【 星座早見盤の活用 】 に書いたように、札幌市青少年科学館で販売されている星座早見盤を使うと、簡単におおまかな恒星時を知ることができます。
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南の地平線と書かれた下に細長い窓があり、「南」 と書いた下の線に重なる数値が札幌における恒星時です。なお、この枠内に書かれている数値目盛りは赤経の値です。
上の例では、2月12日20時の札幌における地方恒星時は5時55分ごろということがわかります。また、2月27日19時でも恒星時は同じ5時55分ごろということがわかります。
この星座早見盤は札幌市近郊での使用を前提に、東経141.5度・北緯43.0度を基準に作られています。
お住まいの地域で恒星時を精度よく求めるためには、東経141.5度を基準に、経度補正を行う必要があり、具体例としては西の函館市の場合、東経140.7度なので経度差は-0.8度。恒星時に直すと約3分早くなります。
東の釧路市は東経144.4度なので経度差は+2.9度。恒星時に直すと約12分遅くなります。
なお、星座を見つけたいというような簡単な目的であれば、この星座早見盤は北海道全域で使えます。
ところで、ある天文指導員さんから 「天体の座標として赤経と赤緯だけ知っていれば天体の導入ができるので、難しい恒星時のことを覚えなくてもいいのでは?」 という疑問が寄せられました。
恒星時を4月18日の天文指導員研修で取り上げた理由は、5月3日以降のブログに順次書いていきます。