北緯26度より南の地域であれば、南十字星を形作る4個の星が見られます。
北緯41度の青森で生まれ、北緯43度の札幌で育った私にとって、見ることができない「南十字星」は子供の頃から憧れの星でした。
1986年3月、ハレー彗星を見に北緯18度のサイパン島へ行った際、初めて南十字星を見ました。
憧れだった星を見ることができた嬉しさと共に、とても小さく可愛いなと感じたことを26年経った今でもよく覚えています。
その後、2010年5月に北緯24.7度の宮古島で地平線ギリギリの南十字星を見ることができましたが、大気の減光の影響で地味な南十字星でした。
201005 180V
2010年5月19日に宮古島で撮影した南十字星です。下の黒い帯は海水面、左端は私です。虫除け用のタオルを頭と首に巻いています。
2012年6月に訪問したオーストラリアの中央部に位置するアリススプリングスは南緯23.8度。宮古島よりも地平線が約50度南に下がることから、南十字星は地平線上約50度の高さで見ることができます。南十字星を流れる天の川も濃く見え圧巻でした。
51000800TKT
アリススプリングスで撮影した南十字星です。
下から時計回りにα星(0.8等)、β星(1.3等)、γ星(1.6等)、δ星(2.8等)で明るさの順に並んでいます。左下の暗黒帯は石炭袋(コールサック)と呼ばれ、肉眼でも明瞭にわかります。
南十字星がよく見えるので、個々の星をクローズアップ撮影してみました。
共通データ:口径10cmF6.4屈折、42mm接眼、デジカメLX5によるコリメート撮影。露出160秒、絞りF2.3、感度ISO800、焦点距離41mm相当、合成焦点距離531mm相当。
51000865RK
α(アルファ)星のアクルックスです。左下には暗黒帯、画面上には散開星団のNGC4349が写っています。6月19日22時08分(JST)に撮影。
51000872RK
β(ベータ)星のベクルックスです。左下の散開星団は「宝石箱」と呼ばれるNGC4755です。6月19日22時31分(JST)に撮影。
51000874RKR92
少し黄色味がかった色をしているγ(ガンマ)星のガクルックスです。右下には散開星団のNGC4337が淡く写っています。6月19日22時46分(JST)に撮影。
51000875R
δ(デルタ)星です。γ星の画像に写っているNGC4337が左上にも写っています。6月19日22時53分(JST)に撮影。
南十字星を形作る4個の星をこのようにクローズアップ撮影する人はいないだろうなあ、と思いながら、敢えて撮影してみました。(笑)
北緯41度の青森で生まれ、北緯43度の札幌で育った私にとって、見ることができない「南十字星」は子供の頃から憧れの星でした。
1986年3月、ハレー彗星を見に北緯18度のサイパン島へ行った際、初めて南十字星を見ました。
憧れだった星を見ることができた嬉しさと共に、とても小さく可愛いなと感じたことを26年経った今でもよく覚えています。
その後、2010年5月に北緯24.7度の宮古島で地平線ギリギリの南十字星を見ることができましたが、大気の減光の影響で地味な南十字星でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6f/35d15e1294f346648e845b9a597fd0c1.jpg)
2010年5月19日に宮古島で撮影した南十字星です。下の黒い帯は海水面、左端は私です。虫除け用のタオルを頭と首に巻いています。
2012年6月に訪問したオーストラリアの中央部に位置するアリススプリングスは南緯23.8度。宮古島よりも地平線が約50度南に下がることから、南十字星は地平線上約50度の高さで見ることができます。南十字星を流れる天の川も濃く見え圧巻でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/b4/1f1935451e585a1ab7ed7d92c5d071b5.jpg)
アリススプリングスで撮影した南十字星です。
下から時計回りにα星(0.8等)、β星(1.3等)、γ星(1.6等)、δ星(2.8等)で明るさの順に並んでいます。左下の暗黒帯は石炭袋(コールサック)と呼ばれ、肉眼でも明瞭にわかります。
南十字星がよく見えるので、個々の星をクローズアップ撮影してみました。
共通データ:口径10cmF6.4屈折、42mm接眼、デジカメLX5によるコリメート撮影。露出160秒、絞りF2.3、感度ISO800、焦点距離41mm相当、合成焦点距離531mm相当。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/86/05f26ec9f13c20b9bc6f3aa3e7d06d7a.jpg)
α(アルファ)星のアクルックスです。左下には暗黒帯、画面上には散開星団のNGC4349が写っています。6月19日22時08分(JST)に撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/25/dc068bce906923cff3f3761903bfe01a.jpg)
β(ベータ)星のベクルックスです。左下の散開星団は「宝石箱」と呼ばれるNGC4755です。6月19日22時31分(JST)に撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/62/f077be088a164373d15e4e5331532a04.jpg)
少し黄色味がかった色をしているγ(ガンマ)星のガクルックスです。右下には散開星団のNGC4337が淡く写っています。6月19日22時46分(JST)に撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/48/59060fd08c788f918b0a93cefc600a40.jpg)
δ(デルタ)星です。γ星の画像に写っているNGC4337が左上にも写っています。6月19日22時53分(JST)に撮影。
南十字星を形作る4個の星をこのようにクローズアップ撮影する人はいないだろうなあ、と思いながら、敢えて撮影してみました。(笑)