1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

伝えたい思い

2006-03-25 00:49:10 | PTAの記録
昨日は小学校の卒業式だったワケで,PTA会長として来賓祝辞を述べさせて頂いたワケで,ドッと疲れちゃったワケだけど,そのワケを記録しておこうと思う。

祝辞,つまり卒業生や保護者にむけた「お祝いのことば」ということなんだけど,「日本語でお祝いのことばってなんですか」と聞かれたら,ボクは「おめでとう」って言葉しか思いつかん。だからって,祝辞で「おめでとう」を連発していいワケがない。
一般には,壇上に立つ代表者的な人物は,お祝いのことばと言いながら,祝われるべき者に対して,こうあって欲しいみたいな願いごとを言う。だから,ボクも当初は,そんな願いみたいなモノを考えなくちゃいけないと思っていて,だから,ボクにとっての一番の願いみたいなモノはナンだろうと,そして,それを言葉にしようと頑張った。そして,そんな思考作業を1月くらいからやっていた。
しかし,卒業式の前日の夜になってもソレを文章にすることはできなかった。と言えばウソになるけど,願いみたいなソレは結構文章にはなる。だけど,ソレが伝えたい思いなのかとその文章に問い掛けると,はてしなく疑問なのである。
で,結局,夜中2時になっても原稿はできず,こりゃダメだと思ってフトンに入った。そして,フトンに入って自分が遠のいていく感覚の中でも考え続けた。そして,自分が戻ってきたような感覚の中でフト気付いた。というかやっと気が付いた。願いみたいなモノを伝える必要はないと。伝えたい思いを伝えればいいと。しかし,ボクにとって伝えたい思いってナンナンだ。
5時になってフトンから這いだすと,パソコンをオンにした。7時近くになって,子供たちが起きだした頃,ようやく指が動き出した。

6年生のみなさん,卒業おめでとうございます。

今,こうして君達の前に立ってしかもこんな高いところから,君達にお祝いの言葉を話さなくちゃいけないということで,オジサンはずい分悩みました。本当に悩みました。

一昨日のことだけど,野球の世界大会で日本チームが世界一になったよね。みんな見ていたかな?。オジサンは仕事で6回のウラからテレビで見たんだけど,優勝が決まった瞬間に涙がボロボロボロ出てきました。夜のニュース番組を見てもやっぱり涙がボロボロボロ出てきました。それでね,せっかくだから,あの優勝したチームのキャプテン役だったイチロー選手が小学校6年生のときに書いた立派な作文を紹介して,「夢」を持つことの大切さとかを話そうかと思いました。
だけどね,それは止めにしました。大人たちは,簡単に夢を持って欲しいなんてことをいうけど,考えてみたら,夢を持つことが本当は一番大変なことなんだということに気が付きました。フツーは夢や目標を見つけるまでにタクサンの悩みや苦労があるんじゃないのかなとオジサンはそういうふうに思います。
確かに,イチロー選手やオリンピックでメダルを獲る選手達はスゴイなエライなと思います。だけど,夢や目標がなんだかわからずに,思い悩んでモガキ苦しんでいる,でも毎日を必死で生きている,でもときどきは休んだりサボってしまう人達の方が,むしろ人間的で,素晴らしくて,楽しくて,そういう人達をオジサンは心から愛しく思っています。

保護者のみなさん,お子様のご卒業おめでとうございす。とお祝いの言葉を始めに述べさせて頂きましたが,本当は,まず始めに,ここで一旦,皆様には,ご苦労さま,お疲れさまっと言いたい気持ちでいっぱいです。でも,応援はまだまだ頑張って下さいとも言いたいです。そして,6年間PTA活動にご理解とご協力を頂きまして心から感謝しております。ありがとうございました。

また,本日はご多忙中のところ,地域の代表のみなさまをはじめ,大勢の来賓のみなさまにお越しいただきました。本校PTAを代表致しまして心より御礼申し上げます。御覧頂きましたように,子供達は立派に成長いたしました。これまでの皆様のご尽力に対しまして厚く御礼申し上げます。
そして,これらかも地域の宝である○○小の子供達をよろしくお願い致します。
最後になりますが,素晴らしい卒業生を育ててくださいました○○校長をはじめ,各先生のみなさまにも厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
そして,卒業生のみなさんには,幸せであって欲しいことを願ってお祝いのことばとさせて頂きます。本日は誠におめでとうございました。

平成18年3月23日
○○小学校PTA会長 ○ ○○
 
って,朝ごはんを挟んで作った原稿が以上だ。んで,これをメモして(うちにはプリンターがない),顔洗って,ヒゲそって,着替えたら,もう家をでる時間だった。
学校へ行く途中で会った知り合いの保護者は,今日は宜しくお願いしますと言って,ボクはそれをプレッシャーに感じてしまう。
来賓受付で一番ビリだったのが,ボクだった。校長室に入ったとき,すでに校長が来賓に挨拶を始めていた。それが終わると,来賓達は校長室を出て体育館へ向かい始めた。ボクは来賓用のリボンをうまく胸につけることができずモタモタしていたら,知り合いの民生員のおばさんが手伝ってくれた。そんなことをしていたもんだから来賓の入場でもビリっけつで,でも本当はPTA会長が最前列の先頭という席順だから,最初に入場して順番よく座っていかなくちゃいけないのに,来賓がパイプイスのところで大渋滞になっちゃって,みっともないことになっちゃって。
そんなこんなで緊張しまくって,授与式が始まってから,原稿には季節の言葉が抜けてるとか,やっぱこの原稿はダメだったかもとか,イロイロ考えてしまって,気が付いたら校長の式辞は終わっていて,気が付いたら壇上に立っていて,話して,話し終わって,気が付いたら日付と名前を言うの忘れていて。

でも,でも,でも思うのだ。
伝わったかどうかわかんないけど,でも,それがボクの伝えたい思いだったのだ!。

以上なのだ。
コメント (3)
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