科学 Vol.75 No.8 956「東海地震想定震源域でおこっているスロースリップ:小平秀一」より引用。
岩石の摩擦実験などによると,間隙水圧の高い領域が強固着領域の深部に隣接して存在すると,高間隙水圧の浅部でスロースリップのようなゆっくりとしたすべりが発生することが確認されている。この実験結果を東海地方の地下構造に適応すると,まさに摩擦実験に示された現象が東海地方の地下でおこっていると理解できる。すなわち,東海地方下では高間隙水圧をもった海洋地殻が強固着域のすぐ深部に存在しており,その部分のプレート境界摩擦特性がスロースリップを発生させるものになっているのである。
では,その高間隙水圧を形成する水はどこからきたのだろうか。(中略)
海嶺が陸側地殻の下に沈みこんでいく際,その凸部が陸の地殻と衝突し海嶺付近に破砕された領域を繰り返しつくっている・・破砕の一部は海底まで達しており,この領域を通して地殻内に水が流入して地殻内に水が流入したと考えられる。沈み込みにともなう温度・圧力変化により,水はいったん鉱物内にとり込まれる。しかしその後,地下20~50kmまで沈み込んだところで脱水反応がおこり地殻内に放出されると考えられる。
ま,つまりだ,地下のふっかーいところにも水っ気があって,しかもトゥルトゥルで,そこでは地震じゃなくってゆっくりとした「すべり」が起こってるかもしんないってことなんだな。こんなふうにプレートの沈み方向とは逆向きのすべりもアリってことに要注意なんだな。わかった,わかった。
岩石の摩擦実験などによると,間隙水圧の高い領域が強固着領域の深部に隣接して存在すると,高間隙水圧の浅部でスロースリップのようなゆっくりとしたすべりが発生することが確認されている。この実験結果を東海地方の地下構造に適応すると,まさに摩擦実験に示された現象が東海地方の地下でおこっていると理解できる。すなわち,東海地方下では高間隙水圧をもった海洋地殻が強固着域のすぐ深部に存在しており,その部分のプレート境界摩擦特性がスロースリップを発生させるものになっているのである。
では,その高間隙水圧を形成する水はどこからきたのだろうか。(中略)
海嶺が陸側地殻の下に沈みこんでいく際,その凸部が陸の地殻と衝突し海嶺付近に破砕された領域を繰り返しつくっている・・破砕の一部は海底まで達しており,この領域を通して地殻内に水が流入して地殻内に水が流入したと考えられる。沈み込みにともなう温度・圧力変化により,水はいったん鉱物内にとり込まれる。しかしその後,地下20~50kmまで沈み込んだところで脱水反応がおこり地殻内に放出されると考えられる。
ま,つまりだ,地下のふっかーいところにも水っ気があって,しかもトゥルトゥルで,そこでは地震じゃなくってゆっくりとした「すべり」が起こってるかもしんないってことなんだな。こんなふうにプレートの沈み方向とは逆向きのすべりもアリってことに要注意なんだな。わかった,わかった。